距離ベクトル型
RIPなどのプロトコルが利用する方式で、
宛先までの距離
(ホップ数=ルーター間で転送する回数)を調べて、距離の短い経路を選択
します。シンプルなネットワーク構成に向けており、主にLAN内で使われ
ています。
- 宛先までの距離を調べて距離の短い経路を選択します
- LANで使われることが多い
- RIPとは?
距離ベクトル・ルーティング
...
それぞれのルーターに宛先ごとの最短距離
とその経路をテーブル(ベクトル)の形
で保持する。このテーブルは隣接ルーターと情報を交換することで更新
される。その結果、すべてのルーターが、それぞれの宛先へ最短で到達するための転送先リンクを把握できる
...
各ルーターはルーティング・テーブルを持ち、ネットワークの他の各ルーターに対して一つずつエントリを保持する。このエントリは、その宛先に対する最適なパケット転送先リンク
とその宛先までの推定距離
の二つの構成要素からなる。推定距離の算出には、ホップ数
が用いられることもあれば、最短経路を計算する際に紹介した他の尺度
が用いられている場合もある。
ルーターは各隣接ルーターとの「距離」を知っていると仮定する。尺度がホップ数だとすると、距離は1ホップ
である。尺度が伝搬遅延時間だとすると、特別なECHOパケットを発行して、受信側がタイムスタンプを付けて直ちに送り返すことで直接的に時間を測る
ことができる。
- エントリとは何か?
- パケットの宛先リンクと推定距離でエントリが構成される
- 推定距離はホップ数だけではなく他にもある。
- どうやってルーターは宛先ごとの最短距離とその経路を知ることができるのか?
リンク状態型
OSPF
などのプロトコルが利用する方式で、ネットワークの接続状態を表すマップを作成し、それから最適な経路を探し出し
ます。複雑で変化しやすいネットワーク構成
に向かいます。
- OSPFとは?
- ネットワークの地図を作り、そこから最適な経路を探し出す
距離ベクトル・ルーティングは1979年までARPANETで用いられ、その後はリンク状態ルーティングに置き換えられた。この変更のきっかけとなった最大の要因は、距離ベクトル・ルーティングではネットワーク・トポロジに変化が会った時、アルゴリズムの収束に非常に長い時間がかかる場合があるという点である。そのため、距離ベクトル・ルーティングはリンク状態ルーティングと呼ばれる新しいアルゴリズムに置き換えられた。現在では、
リンク状態ルーティングの一種であるIS-ISやOSPF
が、大規模ネットワークやインターネットで最も広く用いられているルーティング・アルゴリズムとなっている。
リンク状態ルーティングの考え方は非常に単純であり、次の5つの部分に分けられる。リンク状態ルーティングが機能するためには、核ルーターは次のことを実行しなければならない.
隣接ルーターを調べ、そのネットワーク・アドレスを取得
する。- 隣接ルーターそれぞれに対して、
距離あるいはコストを設定
する収束した情報を全て含むパケットを構成
する- このパケットを全ての隣接ルーターに送付し、
同様のパケットを全ての隣接ルーターから受け取る
- 全てのルーターに対する
最短経路を計算
する結果として、完全なネットワーク・トポロジの情報が全てのルーターに配信される。
- 隣接する全てのルーターに対してそれらが隣接するルーターの距離を送らせ全体のネットワークの最短距離を測ることができる。
- アルゴリズムの問題でこういう感じの問題を解いた覚えがある
トポロジとは