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MacでVBAを書く時の注意

Last updated at Posted at 2018-12-20

Excel For MacでVBAを保守する機会がありましたので、メモしておきます。

MacとWindowsの見分け方

そもそもMacとWindowsで挙動が異なるので、どうしても処理を分ける必要があります。
見分けるために、以下のようなコードを書きました。

Function isMac()
    Range("F1").Formula = "=INFO(""osversion"")"
    Range("G1").Formula = "=INFO(""system"")"
    
    If InStr(Range("F1").value, "Macintosh") > 0 Or InStr(Range("G1").value, "mac") > 0 Then
        isMac = True
    Else
        isMac = False
    End If
End Function

追記:コンパイラ定数を使用した方法はこちらになります。

Function isMac()
    #If Mac Then
        isMac = True
    #Else
        isMac = False
    #End If
End Function

ファイルパス区切り文字の差分吸収

今回のVBAでは、ファイル出力機能がありました。ご存知の通り、MacとWindowsではファイルパスの区切り文字が
異なるので、普通にやっても動かないです。そのため、以下のような関数を作りました。

追記:単純にファイルパスの区切り文字が欲しい場合は、下記の関数を書かずとも、Application.PathSeparatorプロパティから取得できます。

Function FILE_SEPARATOR()
    If isMac() Then
        FILE_SEPARATOR = "/"
    Else
        FILE_SEPARATOR = Chr(92)
    End If
End Function

バックスラッシュが入力できない・・・

Excel For MacのVisual Basic Editorでは、パックスラッシュが入力できず、しかも
Windowsマシンで書いたバックスラッシュ(Asciiコードの5C)が表示すらできない、という悲劇がおきました。
表示されない、かつ文字化けすらしていないので、表示上消えているんですが、存在はしている、という状態です。
そのため、プログラム中のバックスラッシュを全てChr(92)に置き換えました。

バックスラッシュをファイル出力した時、文字化けする

Chr(92)をutf-8で出力しようとしたのですが、内部的に5C -> C2A5へと変換されてしまいました。
これを防ぐため、Chr(92)ではなく、ChrW(&H5C)でunicodeで指定することで回避しました。

セル内改行の置換には、vbLfではなくvbCrを使う

    If isMac() Then
        tmp = Replace(str, vbCr, "new Line")
    Else
        tmp = Replace(str, vbLf, "new Line")
    End If

なぜかMacでは、vbCrのようです。

まとめ

Excel for MacのVisual Basic Editorでは、そもそも、2バイト文字上でキャレットがずれてしまったり、マウスホイールのスクロールが全然効かなかったりなど、Microsoftの嫌がらせかと思うくらいひどかったので、もうやりたくないです。

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