LoginSignup
1
1

カラーパレットの使い方~ジブリ風カラーパレットを例に~

Last updated at Posted at 2024-05-15

ジブリ風のカラーパレット

カラーパレットは、テーマごとなどでまとめられた色の集まりです。作図する場合に、カラーパレットを指定することで様々な図に色を付けることができます。

少し前ですが、ジブリ風のカラーパレットがあることを書きのXの投稿で知りました。使ってみたかったので、こちらのカラーパレットを例にカラーパレットの使い方を紹介します。

実際に使ってみる

カラーパレットの詳細はこのカラーパレットの作者のウェブサイトにあります(https://ewenme.github.io/ghibli/ )。URLを開くと、使用できるカラーパレットの一覧があります。色の指定の方法ですが、scale_colour_ghibli_d関数のdirectionという引数で指定できます。

library(ghibli)
library(ggplot2)
ggplot(iris, aes(Sepal.Length, Sepal.Width, color = Species)) +
  geom_jitter(size = 3) +
  theme_minimal() +
  scale_colour_ghibli_d("KikiLight", #ここでジブリ風パレットを指定
                        direction = 1)

以下の魔女の宅急便モチーフを例に挙げると、今回はdiretctionに "1"を指定しているので、一番左の黒色から採用されます。今回colorで指定しているSpeciesは3水準のデータなので、一番左の黒色から順に3番目までの色が採用されています。色の割り当ては水準の順番に対応しているので、色の割り当てを変えたい場合は、パレットに合わせて水準の順番を変更する必要があります。levels関数で調べることができます。

image.png

levels(iris$Species)

image.png

image.png

順番を変える場合は、factor関数で変更できます。

iris$Species <- factor(iris$Species, 
                    levels = c("virginica", "versicolor", "setosa"))

image.png

directionに-1を入れると、パレットの右側から順に色が割り当てられます。

image.png

好きな色を手動で指定する

任意の色を指定したい場合は、色のコードを手動で入力します。カラーパレットのそれぞれの色がどんなコードなのかは、ghibli_palettes$使いたいものの名前で調べられます。上の例ではKikiLightを使っていたので、そちらから選びたいと思います。以下のコードを実行すると、画像のような出力が返ってきます。

ghibli_palettes$KikiLight

image.png

それでは、左から3番目、5番目、6番目の3色を指定します。
手動で指定する場合は、scale_colour_manual関数を使います。

# ジブリ風カラーパレットを定義
ghibli_colors <- c("#D98594FF", "#D0C1AAFF", "#C0DDE1FF")

ggplot(iris, aes(Sepal.Length, Sepal.Width, color = Species)) +
  geom_jitter(size = 3) +
  theme_minimal() +
  scale_colour_manual(values = ghibli_colors) #ここが前と違う!

image.png

おまけ:手書き風の作図

上で引用していたXの投稿では、手書きのようなグラフになっています。こちらを再現しましょう。どうやらggrough関数を使うみたいですね。関数の詳細はこちらのページにあります( https://xvrdm.github.io/ggrough/ )。

#パッケージのインストール
devtools::install_github("xvrdm/ggrough")
library(ggrough)

適当なデータを作り、棒グラフを作成します。ここで注意点として、作成した図は、必ず変数に格納してください。

# mtcars データセットから車種ごとの平均マイル数 (mpg) を計算
avg_mpg <- aggregate(mpg ~ cyl, data = mtcars, FUN = mean)

# 棒グラフを作成
p <- ggplot(avg_mpg, aes(x = factor(cyl), y = mpg, fill = factor(cyl))) +
  geom_col() +
  labs(title = "Average MPG by Number of Cylinders",
       x = "Number of Cylinders",
       y = "Average MPG") +
  theme_minimal() +
  scale_fill_manual(values = ghibli_colors)

手書きのオプションを指定します。リストの中の、fill_styleでスタイルを指定します。手書き風はzigzagです。

options <- list(
  Background=list(roughness=8),
  GeomCol=list(fill_style="zigzag", angle_noise=0.5, fill_weight=2))

以下のget_rough_chart関数で出力します。先ほど作成した図を格納した変数pと作図のオプションを格納したoptionを指定します。

get_rough_chart(p, options)

image.png

ちなみに、fill_styleには、solidhachurecross-hatchdotsもあります。ためしにcross-hatchを指定すると、以下の図が出力されます。

image.png

最後に

今回はジブリ風のカラーパレットを紹介しましたが、Rには沢山の種類のカラーパレットがあります。例えば、色覚バリアフリーのカラーパレットもあるようです(https://www.karada-good.net/analyticsr/r-674/ )。また、カラーパレットを自作することもできるみたいです。

引用資料

1
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
1