Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろさんの特別講演視聴メモ。
【まつもとゆきひろ氏 特別講演】20代エンジニアのためのプログラマー勉強法
##学生と社会人の勉強法の違い
同一視してはいけない。
- 満点 vs 満点なし
- 苦手克服 vs 得意を伸ばす ~ 得意に注力することが合理的
- 記憶 vs 把握 ~ 覚えておく必要はない。基本的な概念・知識のIndexを頭に入れておく
- 知識 vs インデックス
- 試験 vs 常在戦場 ~ いついつまでに何を勉強するというものはない。未来に備える勉強はいつ使うのかもわからない
- 一次元 vs 多次元
- メイン vs サブ ~ 勉強は学生の本分だが、社会人は稼ぐことが本業
- 間接的 vs 直接的 ~ 社会人の学びは直接活きる
- 安定 vs 変化 ~ 社会人の学びは変化する
##なぜ勉強するのか?
- 成功したい
- 高収入
- 好きなことで生きていきたい
- 良好な人間関係を築きたい
##必要なものは何か?
勉強の目的は「尊敬」
- 高評価
- 尊重される
How to What to study
- 内省 ~ 自分を見つめる、棚卸
- 走り出すのは楽、走り続けるのは大変
- 走る前に考えるのは大切
- 興味があること、ないこと
- 得意なこと、苦手なこと
- 好きなことは上達する
- 好きなものに集中したほうが効果的
##パターン認識は成功の秘訣
- アメリカの成功者はパターン認識能力が高かった。過去の事例を抽象的にとらえる。
- あなたが尊敬する人は?
- パターンを探せ
- 知らない人を尊敬できない
- 知られることが大切
- 人間は本質的にミーハー、有名人に弱い
- 知名度は価値と可換
- 成功のためには有名になる必要がある
##キャズム理論
知らないものを人は買わない
- イノベータ、アーリーアダプタ、アーリーマジョリティ、レートマジョリティ、ラガード
- キャズム(峡谷)を乗り越えるには
- ニッチに進出
- 横展開
- 勉強の成果をアウトプット
- 「埋没しない」←重要
##自己紹介
- 東京に住まない
- 尊重してもらえる環境
- 従業員2000人の中堅IT企業に就職、200人中6人のCS専攻
- 埋没しない
- より下のレイヤーに ~ 社内ツールを開発
- 高い裁量度
- 8割の時間をフレームワークに
- 周囲の生産性も高める
- バブル崩壊
- 閑職(窓際)へ ~ 社内ツールのメンテナーになったがやることなかった
- 人間関係はよかった
- いやな仕事ではなかった
- 放置・放任
- そんだなんか作ろう
- フリーソフトウェア Ruby製作
- インターネットで公開
- 私にとっては自然、だが当時はユニーク
- ニッチに進出 ~ 世の中に認識される「Rubyを作った人」
- 横展開につながった ~ 講演などに呼ばれるように
- 時を超えて共通 ~ オープンソースコミュニティーで発生する問題解決
- 人間のふるまいについて学ぶ ~ ブログ・ツイッターにて公開
- 現在時間の半分はOSS開発、それ以外は顧問業、講演業、執筆業、イベント業
- 給与収入70%、顧問収入20%、講演収入10%
- 割が良いかではなく満足するか
- いやなことはしたくない
##あなたはどう勉強するか
- パターン認識
- 内省 ~ 自分に合った勉強法
- インベントリ(棚卸) ~ どちらに進むかを自分で考えなければならない
- 真剣に考える ~ 自分の在庫について、何がしたいか、どう差別化するか、どこまで妥協するか、意地を張るか、住む場所、職種
- 結果的に幸いだった ~ 運任せは危険
- 真剣に考えて決める
- 未来のことはわからない
- 予想は外れる
- 決めたことは変えてもよい
- 本当に考えるべきこと ~ 自分の傾向、どこに向いているのか
##具体的な話
- モチベーション
- 好きなこと
- 漠然とした希望 ~抱きがち
- 具体的な希望
- 暇だ、退屈だ ~ 自分のやりたいことを挙げていったらどそうはならない
- 暇の撲滅
- どうやって時間を作るか ~ 優先順位を考慮して
- プライベートを犠牲にしない
- 生産性を高める ~ 忙しすぎない状態を維持するのがよいのでは、会社の時間で勉強できる環境を構築するのが重要。そうじゃない職場からは逃げるべき
- 就業時間中に勉強するのが原則
- 短い時間で成果を上げる
- インプットは重要だが差別化要因にならない
- アウトプット
- ハードル高い
- 面倒
- 羞恥心
- あんなの誰でもできる ~ 半分本当だが
- 心理的障壁
- はずかしい、チャンスがない
- アウトプットによる定着 ~ 例えば、ブログで読んでもらうところまでブラッシュアップして書く
- クオリティはとりあえず棚上げ
- アウトプットを繰り返す
- だんだん楽になる
- アウトプットの最適化
- 心理的障壁の低減
- 人間の可塑性が起きる ~ 人は変われる
- 置かれた環境に合わせて変化する
- マネジメントに興味が ~ 変わることはよい、会社都合はよくない
- 新しい可能性を発見した ~ アメリカの会社で退職する人のことをこう表現する
- ゆっくりだが変化する
- 予想もしない方向で
##最後のアドバイス
基礎を身に着ける
- コンピュータサイエンス、あまり変化しない知識
###英語を学ぶ
- 英語で情報を得る
- タイムマシン経営 ~ アメリカで流行っていることを日本に導入。3年くらい時差がある。日本のIT市場は1年遅れている
- ガラパゴスを出る
- 必要なレベルで ~ 読む、雑談、講演
- 語学は場数
- 完璧を目指さない ~ 伝わればよい
###コンフォートゾーン
- 幸せな空間
- 成長がない
- 普段ならやらないようなことを
- 一歩踏み出す
- 変化を恐れない訓練
- 誰かを見下さない ~ コミュニケーションを取れなくなる、自分も含めて