結論
nextcloudpi で、簡単に自宅にクラウドストレージが設置できる。
- 早い
- 作業時間1時間
- 安い
- テラバイト級、ギガビットイーサネット接続のストレージを、ハードの初期費用1万円ほど1で構築できる
- うまい
- 自宅サーバなので、利用方法に制限がない
必要なもの
- RaspberryPI その他のシングルボードコンピュータ
- debian系のOS (raspbian、armbian)を入れた起動用マイクロSDカード
- USB記憶装置(HDD,SSD何でもよい)
手順の概要
- RaspberryPi やその他のシングルボードコンピュータと、USBハードディスクをつないでおく
- raspbianまたはarmbianをインストール
- nextcloudpiインストールコマンドを実行
- 設定パネルから保存先をUSB記憶装置に変更。必要に応じてポートフォワードやVPNを設定
- クライアントソフトをインストール
nextcloudとは
nextcloudとは、Google Drive や Dropboxのようなクラウドストレージを、自分で設置できるオープンソースソフトウェアです。
公式サイトはhttps://ownyourbits.com/ です。
高機能で魅力的なのですが、OSのLinux、WebサーバーのApache、データベースのMySQL、プログラミングのPHPなど(LAMP環境)が必要で、私には正直ハードルが高いです。
nextcloudpiとは
nextcloudインストーラと設定環境です。(なのかな?)
https://ownyourbits.com/nextcloudpi/
で配布されています。
すべてのアーキテクチャのdebian、仮想マシンや docker、raspberry pi 2 & 3 などをサポートし、スクリプト一発でインストールしてくれます。
nextcloudpiのインストール
FriendlyElec の nanopineo2上のarmbianにインストールして、自宅ストレージとしていました。
今回、バックアップとして、Shenzhen Xunlong Software の Orange Pi PC 2にインストールします。こちらも、OSはarmbianです。
ところが、ここ最近不具合なのか?
肝心のスクリプトが空欄になってしまっている。早く直してください、公式さん…
公式サイトが直っていました。記載の通りにインストールします。
# curl -sSL https://raw.githubusercontent.com/nextcloud/nextcloudpi/master/install.sh | bash
30分くらいかかる。できた!
webuiを有効にする
sshで接続し、ncp-config を sudo で実行します。
CONFIG -> nc-webui (一番下) と進み、初期値 "no" -> "yes" にします。
すると web からの設定パネルが有効になるので、https://192.168.xxx.xxx:4443 からアクセスし、各種設定を行えます。
同じ設定を ncp-config からも行えますが、webui のほうが操作性が良いです。
機能
データや設定のバックアップ、スナップショット、USBストレージへの保存、各種ダイナミックDNS、let's encrypt、windows共有(samba)、nextcloud上で動くアプリなどがあります。
クライアントソフト
ここから、ダウンロードできます。windows,mac,Linux,android,iOS各種対応です。
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1TB2.5インチハードディスク約5,000円、orange pi pc2送料込みで約4,000円、ハードディスクケース、起動用マイクロSDカード約1,000円の場合 ↩