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IoTLTDay 18

エンタープライズIoT事例

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産業界とIoT

IoTに関して一般事業会社は、これまでのSIっぽい「専門家(SIer)に丸投げする→SIerは仕様通りウォータフォールで作る」という姿勢から、「ユーザーを中心に社内の人と社外の人が一体になって試行錯誤しながら作り込む」に変わってきました。

その結果、ユーザーならではの面白いIoT事例がたくさん出てきたので、何かのヒントになればといくつか紹介しようと思います。


稼働監視システム「i-Look」

飯山精器(株)さん(従業員70名くらい。丸物の旋盤加工が得意。)が自作したシステムです。

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工作機械の稼動状況を把握するために三色灯というものがあります。

青が正常で、黄色が異常で、赤色が停止、みたいな事を表します。

この情報をデータから直接取得すると、三色灯メーカーのオプションを付けなければなりません。

(センサーデータを直接取得すると、メーカーの保証外となります。)

そこで、飯山精器(株)さんは三色灯の3ヶ所に照度センサーを着けました。

そして、どれが明るいかで何色が点灯しているかわかるシステムを構築しました。

仕組みはとてもシンプルで、照度センサー値をwifi経由で飛ばすだけです。

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でも、これだけで遠隔から機器の稼働状況がわかりますし、通電時間やアラート発生時間もわかります。

例えば、夕方の帰宅前、大量に材料をセットして自動運転モードで翌朝まで機械を回すことは多いのですが、自動制御や自動リカバリまでじゃなくても動いているか止まっているかが、どこにいても判るのは業務効率の視点でも重要ですし何より気持ちが楽になりそうです。


中小製造業向け総合情報管理システム「BIMMS」

武州工業(株)さん(従業員160名くらい。パイプ加工が得意。)が自作したシステムです。

その中でも面白いのは、ipod touchを使ったカウンターです。

上の写真の機械は、写真の左側にレバーがあって、レバーを下ろすと黄色い部分が右側にスライドして、出っ張っている2つの丸筒が加工物に穴を開けるというものです。油圧で動くので、電気的な機構は持っていません。

これまで、この機械で何ショット加工したか、という情報は取ることが出来ませんでした。

そこで、武州工業(株)さんは、使わなくなったipod touchを黄色い部分の真ん中に両面テープで付けてました。

そして、ipod touch内臓の加速度センサーの値を取り出して、ざっくりカウントしたりグラフにして1日の進捗を管理しています。


ちいさくはじめる「身の丈IoT」

中堅中小企業を中心に、自分たちがやりたい事を自分たちで出来る範囲でまずはやってみようという流れが加速しています。

そこでの課題は、気楽に手伝ってくれるエンジニアがいないことです。

例えば、毎週土曜日午前中とか、平日19時以降とか、そんな感じで一緒にツール作りをしてくれる人を探す会社は多いです。

周りや友達の友達にそんな会社があれば、ぜひ協力してあげて下さい。