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COBOLの私見

Last updated at Posted at 2018-11-24

1. はじめに

今ではすっかり新規案件のないCOBOLですが、今後の動向を私見ですがまとめたいと思います。
 とはいえCOBOLを新入社員に覚えさせようとする企業もあるのも現実です。
 汎用機が減っていく中、リプレイスの案件も多くなってくると思うので、ここでは特徴をまとめたいと思います。

2. COBOLとは?

1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語である。
名前は「Common Business Oriented Language」(共通事務処理用言語)に由来する。
※WIKIより

3. 特徴

 大きくあげると以下の3つの特徴があります
 ・非理系の事務員でもプログラミングできる言語として誕生
 ・英語に近い記述
 ・ソースコードは記述が冗長だが、可読性が高い

4. COBOLのメリット

  1. 保守性・可読性
    可読性が高いため、保守性も高い
    誰が書いても同じようなソースになるため、解析に時間がかからない

  2. 数字が正確
    金額のような「正確な数値計算」が必要な場合、演算誤差や小数点処理などで、やや正確に書ける場合があります
    COBOLは数字の正確性については非常に優秀です

  3. COBOLの多い業界
    前述のメリットと物凄く親和性の高い業界があります
    「金融・証券・保険系」業界です
    数字の正確性が必須として求められる業界です
    昨今のIT業界で未だにCOBOL言語で稼働しているのは、数字の強さが一番の要因となっています

5. COBOLのデメリット

  1. 汎用機がもうない
    古いので部品があまりない
    故障した場合のメンテナンスも少ない

  2. 新規案件がない
    既に開発が終わったものが殆どで、いわゆる「保守案件」が大半です

  3. COBOL技術者の高齢化問題
    可読性が高いとはいえ、エンジニアも少ない

  4. 設計書・ソースがない場合がある
    設計書なしで製造されていたり、実行ファイルのみを残しソースを誤って削除されている場合がある
    ※バックアップをとるMTやCMTの現存数も減ってきいるため使いまわしが多く誤って上書き処理を行いソースが消えてしまう場合がある

6. 結果として

各企業や業界の思惑はいろいろあると思いますが、COBOLを捨てて新しい言語で作成したい
または、なんとか延命したいなどありますが、ハードの問題上延命は厳しい状況です
今後の案件としてはリプレスや、マイグレーションといったものが多くなると思いますが、前述でもあげたとおり、設計書・ソースがない場合もあります
将来性のない言語でもあるので、改めてエンジニアが増えるということはないですが、リプレス、マイグレーション案件は結構大変な作業になると思われます

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