はじめに
注意: 自サイトに置いていた記事をこちらに移動しただけです。最新情報ではありません。
このページは Firefox OS の Flame 向けビルド手順について記載しています。
必要事項
下記手順にて作業するためには以下の 2 つが必要です。
- Flame
- Ubuntu 14.04 (64bit)
Firefox OS をビルドする
以下 Ubuntu にて作業します。
パッケージのインストール
下記コマンドで必要なパッケージをインストールします。
$ sudo apt-get install --no-install-recommends autoconf2.13 bison bzip2 ccache curl flex gawk gcc g++ g++-multilib gcc-4.6 g++-4.6 \
g++-4.6-multilib git lib32ncurses5-dev lib32z1-dev zlib1g:amd64 zlib1g-dev:amd64 zlib1g:i386 zlib1g-dev:i386 libgl1-mesa-dev \
libx11-dev make zip libxml2-utils
64bit 環境の場合は下記コマンドを入力します。
$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ia32-libs
adb 及び fastboot を下記コマンドでインストールします(Android SDK 等でインストール済みの場合は不要)
$ sudo apt-get install android-tools-adb android-tools-fastboot
ソースコードのダウンロード
下記手順でソースコードをダウンロードします。
$ git clone git://github.com/mozilla-b2g/B2G.git
$ cd B2G/
$ export FIREFOXOS_ROOT=`pwd`
$ git config --global user.email "you@example.com"
$ git config --global user.name "Your Name"
下記手順でソースコードをダウンロードします。
$ cd ${FIREFOXOS_ROOT}
$ BRANCH=master ./config.sh flame-kk
ダウンロードが終わったらビルドの設定を行ないます。下記コマンドでコンパイラを設定します。
$ vi .userconfig
export CC=gcc-4.6
export CXX=g++-4.6
ビルド準備
※この手順は初回ビルド時のみ必要です。
まず Flame にて下記手順でリモートデバッギングを有効にします。
Settings -> Device information -> More Information -> Developer -> Remote Debugging にチェック
Flame がタイムアウトすると adb から見えなくなるのでタイムアウトを無効化します。
Settings -> Display -> Screen timeout -> never にチェック
また、 udev が Flame を認識できるようにしておきます。
$ sudo vi /etc/udev/rules.d/51-android.rules
SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="05c6", MODE="0666", GROUP="plugdev"
SUBSYSTEM=="usb", ATTRS{idVendor}=="18d1", MODE="0666", GROUP="plugdev"
設定後 udev または PC を再起動します。下記コマンドを入力して以下のように表示されれば OK です。
$ adb devices
List of devices attached
f2feccdc device
Flame に v18D nightly イメージを焼く
※この手順は初回ビルド時のみ必要です。
「ビルド」のステップで Flame からファイルを抜き出しますが、 Flame に書かれているイメージが古いと、必要なファイルが無い場合があります。
そのため、下記手順で最新のイメージを焼きます。
$ wget http://cds.w5v8t3u9.hwcdn.net/v18D_nightly_v2.zip
$ unzip v18D_nightly_v2.zip
$ cd v18D_nightly_v2
$ source flash.bat
ビルド
下記コマンドでビルドします。 -j の後の数字は CPU の個数を記載します。
$ ./build.sh -j8
下記コマンドで書き込みを行ないます。
$ ./flash.sh
$ ./flash.sh gaia
日本語入力を使う
Gaia の設定
日本語関連のコードをダウンロードします。
$ cd ${FIREFOXOS_ROOT}
$ cd gaia/locales/
$ hg clone http://hg.mozilla.org/gaia-l10n/ja
現在のディレクトリにて languages_ja.json ファイルを作成し
$ touch languages_ja.json
下記のように編集します。
{
"en-US" : "English (US)",
"ja" : "日本語"
}
.userconfig ファイルを開き
$ cd ..
$ vi .userconfig
下記行を追加します。
export LOCALE_BASEDIR=${FIREFOXOS_ROOT}/gaia/locales
export LOCALES_FILE=${FIREFOXOS_ROOT}/gaia/locales/languages_ja.json
export GAIA_DEFAULT_LOCALE=ja
export GAIA_KEYBOARD_LAYOUTS=en,jp-kanji
Gecko の設定
日本語関連のコードをダウンロードします。
$ cd ${FIREFOXOS_ROOT}
$ hg clone http://hg.mozilla.org/l10n-central/ja gecko-l10n/ja
$ hg clone http://hg.mozilla.org/build/compare-locales
.userconfig ファイルを開き
$ vi .userconfig
下記行を追加します。
export L10NBASEDIR=$PWD/gecko-l10n
export MOZ_CHROME_MULTILOCALE="ja"
export PATH="$PATH:$PWD/compare-locales/scripts"
export PYTHONPATH="$PWD/compare-locales/lib"
再ビルドする
上記ビルド手順にて再度ビルドし、焼き直します。
日本語キーボードを有効にする
Firefox OS が起動したら日本語を選択します。選択していることがわかりにくいので注意。
Settings -> Keyboards -> Select Keyboards -> Japanese - Kanji にチェックします。