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macOSマルウェアの解析で役に立つツール

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macOSマルウェア向けの解析ツールをいくつか紹介。
最後におすすめのmacOSマルウェアの解析ブログを紹介しています。

解析対象のファイル

macOSマルウェアの解析では、主に以下のファイルを解析していくことになる。

dmg (Apple Disk Images)
pkg (Packages)
app (Applications)
Mach-O (実行ファイル)
その他スクリプトファイル

Code Signing

ファイルの署名情報を検証してくれるツール。
GUIで確認できるのがいいところ。
署名情報に問題がない場合は以下のように表示される。
スクリーンショット 2023-05-04 11.01.06.png
署名情報に問題があると、以下のように表示される。
スクリーンショット 2023-05-04 10.51.44.png

Suspicious Package

macOSのインストーラパッケージ(.pkg)を分析してくれるツール。
pkgファイルにしか対応していないが、色んな情報を表示してくれるため、とても便利。
「Package Info」では、署名情報やスクリプトの有無などの概要を表示してくれる。
スクリーンショット 2023-05-04 11.38.53.png
「All Files」では、インストールされるファイルの一覧が表示される。
右クリックで「Export "〇〇"」を選ぶと、ファイルを抽出できる。
スクリーンショット 2023-05-04 11.47.55.png

「All Scripts」では、pkgファイルのインストールスクリプトを表示してくれる。
スクリーンショット 2023-05-04 11.51.28.png
「Review」では、pkgファイルに潜在的な問題がないか表示してくれる。
スクリーンショット 2023-05-04 12.04.09.png
「Receipts」では、インストールされたコンポーネントのバージョン(レシート)とpkgに含まれるコンポーネントのバージョンに差異がないか表示してくれる。
レシートがない場合は、以下のように灰色の記号で表示される。
スクリーンショット 2023-05-04 12.16.41.png

Objective-See Commandline Utilities

Objective-Seeが公開している、動的解析で使えるコマンドラインツール。
・ProcessMonitor → プロセスイベントの監視
・File Monitor → ファイルイベントの監視
・DNSMonitor → DNSリクエストとレスポンスの監視
※DNSMonitorは現時点ではベータ版であるため、解析環境で実行することを推奨されている

実行方法
$ sudo ProcessMonitor.app/Contents/MacOS/ProcessMonitor

$ sudo FileMonitor.app/Contents/MacOS/FileMonitor

$ DNSMonitor.app/Contents/MacOS/DNSMonitor

※ProcessMonitorとFile Monitorは管理者権限で実行する必要がある

また、オプションをつけることで、出力形式をJSON形式にすることもできる。

macOSマルウェアをもっと知りたい方へ

以下の解析ブログでは、どのような流れで解析をしているかがわかるので、macOSマルウェアの解析を知りたい方におすすめです。

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