#はじめに
昨今、有名な企業による不祥事を目にすることが多くなってきた。モノづくりの日本!と言われた時代は、どこにいったのか?現場は今、過去の活気ある姿勢は失われ、日々膨大な業務をこなすのに必死で疲弊し壊れ始めている。本書は、そんな現場で働く社員が働くことの楽しさを思い出し、仕事のやりがいを見出すための新しい業務改革のノウハウが詰まった本である。
#コンセプトはYTR
Y = 役に立つ
T = 楽しく
R = 楽に
#生産性は会社よがり
無駄をなくせ!もっと効率的に!と生産性と売上げ向上を追い求めるばかりで人間らしく働くことができず長くは続かない。
人間中心の業革が、人々の眠るの創造性を覚醒させモチベショーンUPに繋がり生産性を上げる。
ここで大切なことは、業務のこなし方(How)ではなく”なぜするのか?(Why)”を伝えることである。
#業務改革は、イベントではなく”常体”に
よし!専門家に頼って、はやりのIOTやAIに頼って一気に業務効率化に!
こんな表面的なデジタル化は生産性を下げ、社員を疲弊させる原因になる。
#創造性と生産性を同時に
変化の少ない一昔まえまでは、会社が決めたことに全社一丸となって突き進むため、効率性が最も重要であった。しかし変化の激しい今日の社会では、効率性だけ、創造性だけの片方を追い求めるだけでは生きのこれない。
そもそも生産性と創造性は相反するものではなく、同時に追い求めることでより相乗効果が生まれるのである。
#戦略よりも実行力が大切
インターネットに情報や答えはある。また、お手頃な値段のサブスクリプションの到来により、誰でも世界最高峰の知にふれるこができる。
暗記を中心にした情報の処理能力よりも、得た情報をどう組み合わせるかの情報の編集能力が大切になる。
#最後はやっぱり人
どれだけすごいものができても、それを使ってくれる人がいないと何も価値がない。プロダクトは賢く使ってくれて初めて価値が生みだす。つまり、テクノロジーが社会が変えるのではなく、人が社会を変えるのである。
#終わりに
本書は業務改革を、これまでにない新たな視座と、新たな発想でアプローチするための成功のメソッドに溢れた本であった。また本書には、4社の企業による業務改革がインタビュー形式にかかれており、真似してみよう!と思えるほど非常に実践的なものであった。
みなさんもぜひ!
##書籍情報
令和の現場力 デジタル×AI時代の「業革3.0」
出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/5/25)
遠藤 功 (著) 山本 孝昭 (著)