自宅でサーバなどを動かしている場合、運用状況などに応じて CPU の載せ替え(スペックアップ、アップグレード)を検討することが往々にあると思います。
当然、サーバにデフォルトで載っている CPU と同一ソケットのモデルであることは大前提として、サーバ(ベンダ)のカタログオプションで公式にアップグレード可能な CPU モデルは動くであろうこと ... はよいのですが、そのほかのモデルについてはちゃんと動くのかハッキリわからないことが多々あります。
必ずしもカタログアップデート可能なモデルが自分の要望に合ったものとも限らないので、そのほかモデルが適合するか確認する術を備忘録として控えておきます。
CPU-Upgrade を確認する
CPU-Upgrade というサイトにて、アップグレードの可能性について確認することができます。
"Search for CPU" に現在使用している(あるいはサーバ標準搭載の)CPU モデルを入力し、CPU specifications ページを開くと、その CPU と同じソケットやコアを持つ CPU の一覧 および Upgrade
Chance(= アップグレードできる確率)が記載されたマトリクスが表示されます。
例えば Xeon E5-1630 v4 のページを開くと Xeon E5-2690 v4 の Upgrade Chance は 100% になっているので、載せ替えても動く可能性が極めて高い、と判断できます。
#逆に言えば、この数値が 0% に近い数値なら載せ替えは危険ということです
なお、"Upgrade Chance" は
This number is calculated as a percentage of all motherboards, compatible with both original and upgrade CPUs
と説明されています。
つまり上記の例で言えば 、このサイトで有しているマザーボードの互換データでは Xeon E5-1630 v4 をサポートしているマザーボードはすべて Xeon E5-2690 v4 もサポートしている(なのであなたの手元のマザーボードも同様にサポートしているでしょう)、ということです。
公式的な可否ではなく、あくまで傾向であるという点に注意が必要です。
動作実績を調べる
「サーバモデル + CPU モデル」などでググるのが初歩的ではありますが、UserBenchmark というサイトで調べる方法がおすすめです。
こちらのサイトにはサーバモデルごとに実際の動作環境とそのベンチマーク結果がアップロードされており、その数もかなり豊富。
ただし海外サイトなので、日本メーカー(NEC など)のサーバモデルはややサンプル数が少ない傾向があるので注意が必要です。