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社内勉強会 機械学習入門(8.気温予測してみよう)

Last updated at Posted at 2019-10-09

今日のテーマは、「過去の気象データを使った気温予測」です。

題材

過去10年分の気象データを使って、ある日の気温を予測したいと思います。
気象データは、気象庁のサイトに公開されているので、このデータ(csvファイル)をダウンロードして使いましょう。

気象庁のサイト
↑をクリックし、まずは、「拠点を選ぶ」で[埼玉]→[越谷]を選択してください。

続いて「項目を選ぶ」でデータの種類:日別値、項目として日平均気温を選択してください。
2019-10-02_13h08_23.png

続いて「期間を選ぶ」で 2009年1月1日~2018年12月31日 を指定してください。
2019-10-02_13h46_59.png

指定した内容が正しいことを確認したうえで[CSVファイルをダウンロード]ボタンを押下してください。
2019-10-02_13h10_41.png

ファイル名は、「data.csv」として、C:\ml-introの直下に保存してください。

データを見てみよう

「data.csv」をテキストエディタで開くと↓のようになっていますね。
邪魔なヘッダ行もあったりして、このままでは使えそうにないので、加工して使いましょう。
2019-10-02_13h54_03.png

「data.csv」を学習に使えるデータへ加工し、「koshigaya_kion.csv」という別のファイル名で保存する。

# 
# ダウンロードした「data.csv」を学習に使えるデータへ加工し、「koshigaya_kion.csv」という別のファイル名で保存
# 
in_file = "data.csv"
out_file = "koshigaya_kion.csv"

# CSVファイルを読み込む
with open(in_file, "rt", encoding="Shift_JIS") as fr:
    lines = fr.readlines()

# 先頭から5レコード分を削除し、新たな行ヘッダをつける
lines = ["年,月,日,気温,品質,均質\n"] + lines[5:]

# / を , に置換している(年、月、日をカンマで分離するため)
lines = map(lambda v: v.replace('/', ','), lines)

# joinで改行付きの全レコードを結合したあと、stripメソッドで最終レコードの改行だけを取り除く
result = "".join(lines).strip()

# 加工された結果を out_file で指定したファイル名で出力する
with open(out_file, "wt", encoding="utf-8") as fw:
    fw.write(result)

print("saved.")

加工後のファイル(ファイル名:koshigaya_kion.csv)
2019-10-09_16h39_49.png

ゴールまでのステップ

  1. 「koshigaya_kion.csv」を読み込む。
  2. 訓練用データ(2009~2017年)とテスト用データ(2018年)を作成する。
  3. 訓練用データを使って学習させる。
  4. テスト用データを与え、2018年(1年分)の気温を予測する。
  5. 「予測した結果」と「2018年の正解」をグラフにプロットし、結果の精度を見てみる。

学習に使うアルゴリズムは、線形回帰を使います。
[参考情報]https://engineers.weddingpark.co.jp/?p=872

ここからが本題! 機械学習プログラムを書いてみよう

######## 必要なライブラリをインポート

from sklearn.linear_model import LinearRegression
import pandas as pd
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

######## 1. 「koshigaya_kion.csv」を読み込む。

# 平均気温データ(越谷市 2009年1月~2018年12月までの10年分)の読み込み
temper_data = pd.read_csv('koshigaya_kion.csv', encoding="utf-8")

######## 2. 訓練用データ(2009~2017年)とテスト用データ(2018年)を作成する。

# 元データを訓練用(9年)とテスト用(1年)に一旦分離
train_year = (temper_data[""] <= 2017)  # 2017年までを訓練用
test_year = (temper_data[""] >= 2018)   # 2018年以降をテスト用
interval = 6

# 過去6日分(説明変数) と その翌日(目的変数) をセットとした訓練用データを9年分作る
def make_data(data):
    x = [] # 説明変数
    y = [] # 目的変数
    temps = list(data["気温"])
    for i in range(len(temps)):
        if i < interval: continue
        y.append(temps[i])
        xa = []
        for p in range(interval):
            d = i + p - interval
            xa.append(temps[d])
        x.append(xa)
    return (x, y)

train_x, train_y = make_data(temper_data[train_year])  # 訓練用データ
test_x, test_y = make_data(temper_data[test_year])  # テスト用データ

######## 3. 訓練用データを使って学習させる。

lr = LinearRegression(normalize=True)
lr.fit(train_x, train_y)

######## 4. テスト用データを与え、2018年(1年分)の気温を予測する。

pre_y = lr.predict(test_x)

######## 5. 「予測した結果(青)」と「2018年の正解(赤)」をグラフにプロットし、結果の精度を見てみる。

plt.figure(figsize=(10, 6), dpi=100)
plt.plot(test_y, c='r')
plt.plot(pre_y, c='b')
plt.savefig('tenki-kion-lr.png')
plt.show()

青と赤のラインがそんなに大きくは離れていないですね!
2019-10-09_16h43_03.png

まとめ

今回は、実際の気象データをもとに「回帰分析」による未来の気温予測をしてみました。
次回は、もうちょと業務のデータを扱ってみたい、、、 検討中!

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