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「エクセル分析スペシャリスト試験」の概要と学習内容

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エクセル分析スペシャリストとは

先日、エクセル分析スペシャリストの資格受験をしてきました。
無事合格しました!

そもそも本資格はどのような試験かというと、「確率分布や標本分布、仮説検定・推定、相関分析・回帰分析などの統計分析理論と、Excelの分析ツールを活用してビジネスデータを分析する実践力を評価する試験科目」と公式サイトに記載があります。
(ビジネス統計スペシャリスト公式サイト)

この試験は統計学の知識を既に有している必要がありますが、エクセル分析スペシャリストの受験の前に、少しレベルが易しい、エクセル分析ベーシックの資格を受験するのもよいと思います。こちらは、統計学の中でも、平均や標準偏差、相関など、比較的簡単な内容の試験になります。そのため、先にこちらの資格を取得し、ある程度統計学の知識をインプットしておくことをおすすめします。

統計検定という資格があるのですが、範囲的にはエクセル分析スペシャリストは統計検定3級と統計検定2級のレベルの中間くらいかな、という感じです。

試験概要

問題数:30問
出題形式:選択式、穴埋め式
試験方法:CBT方式
試験時間:60分
合格基準:700点(1,000点満点)
受験料:10,780円(一般価格)

私の受験時点でのスキル

私は今年の4月にデータ分析を扱う企業に就職した、いわゆる22新卒です。入社前はデータ分析や統計学に関しては、全く触れてきませんでした。入社して、統計の学習をし始めました。現在統計検定3級を取得しています。実務に関しては、ほとんど何も経験はありません。

そのため、あくまでデータ分析未経験の新卒がどのような過程でこの試験に合格したのか共有できればと思います。参考にしていただければ幸いです。

公式テキストの購入

まずは公式テキストを購入しましょう。エクセル分析ベーシックから勉強したい方は、(こちら)
エクセル分析スペシャリストから勉強したい方は、(こちら)の参考書を使えば大丈夫です。
これらの教材は、統計学の知識のインプットというよりは、実際にエクセルを動かしてみて、グラフを作ったり、検定といわれる分析手法を実践してみたりするので、統計学の語句に関して深く知りたい方は、この教材1冊だと物足りないかもしれないです。その際は統計検定の教材などをセットでみるといいかもです。ただ、全然語句に関して説明してくれないわけではないので、この1冊だけでも大丈夫でした!

僕はエクセル分析ベーシックから学習を始めようと思い、公式の教材を1から進めました。ただ、統計検定3級の内容と被っている範囲が多かったので、ベーシックのほうは1週間もせずに学習し終わりました。

そこからスペシャリストの学習に入ったのですが、こちらの教材は全部で10章あり、4章ぐらいまでは、ベーシックの内容と被っているので、そこまでは順調に進めていけると思います。ただ、レベル感としては、5章から難しくなります。カイ二乗検定やF検定、t検定といわれる、仮説を立ててそれが実際に正しいのか判定する分析手法を学びます。

全く触れてこなかった人からすれば急激に難しく感じると思います。5章から10章まで1周するのに2週間ぐらいかかりました。分析の方法はもちろん、なぜその方法だと分析できるのか、というような定義を完全に理解したかったのでこれほど時間を要しました。覚える公式はあまりないのですが、語句の意味などはノートにメモするようにしていました。

この試験の合格を目標に置くのであれば、分析の方法さえ知っていれば問題ないので、そこまで時間をかける必要はないかもしれないです。

試験当日

1か月ほど学習して、試験に臨みました。
平日に受験し、僕を含め会場には3人だけだったので、非常に集中できました。

問題は全部で30問で、選択式と穴埋め式があります。
選択式はすべて5択で、「次のうち誤っている説明文を選びなさい」というような問題文でした。1~4択は説明文で、5択目は、「上記の選択肢に誤っている選択肢はない」という選択肢でした。

穴埋めに関しては。エクセルで計算した結果を手入力で埋めるのですが、ここで注意が必要です。全て、綺麗な整数にはならないので、小数点第3位を四捨五入してくださいというような指示があります。もちろん、自分で目視で四捨五入してもいいのですが、試験当日は緊張して四捨五入する箇所を間違える可能性があるため、四捨五入ができるようにエクセルのROUND関数を利用すると時間の効率化が図れるかもしれないです。

時間に関しては、意外に余裕はなく、残り3分ぐらいで全問解き終わりました。
自信をもって回答できなかった問題も2,3問ありました。まだまだ学習不足でしたね。

また、CBT形式なので、後で見直すボタンをチェックしておけば、全問解き終わった後に見直しができます。

結果は、合格基準が70%に対し、83%でした!
まずまずな点数かなと思います。合格するのであれば1か月もあれば十分だと思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

データ市場は今後も盛り上がっていくと予想されています。
マーケターの方でも、統計学の知識を有して、根拠の1つとして今回学習した分析手法を用いることも強みになってくると思います。
長年の経験も重要ですが、数字は噓をつかないですからね。

統計検定3級も保有している僕からの観点で言うと、統計検定3級よりもエクセル分析スペシャリストの資格を受験するほうがためになると思いました。
3級の範囲もほとんど網羅されているし、少し2級の範囲も入っているので。

統計検定3級を学習しているときは、実際に分析をしてみないと、イメージつかないし頭に入らないなと思っていたので、この試験はエクセルではありますが実際に手を動かして覚えれるため、おすすめです。

アナリストだけでなく、マーケティングに従事している方はぜひ、受験をご検討ください!

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