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Shinyアプリのローカル利用(RInno)

Last updated at Posted at 2017-05-16

1. はじめに

 Rで作成したShinyアプリを共有するには、①Shiny serverを利用する。②RがインストールされたPCで実行してもらう等の方法が考えられます。しかしながら、どちらの方法もハードルが低くありません。
 今回は、"RInno"を利用して、一般のアプリケーションと同様にローカルにインストールしてShinyアプリを実行する方法を紹介します。(対象はWindowsのみです。)※1

2. RInnoのインストール

Rで以下の通り記述し、GUIでRInnoをインストールします。

install.packages("RInno")
require(RInno)
RInno::install_inno()

3. アプリの準備

今回は、サンプルを利用して、ワーキングディレクトリにShinyアプリを準備します。

example_app(app_dir = "app") 

ワーキングディレクトリにappというフォルダが作成されます。自分で作成したアプリをコンパイルする場合には、app.R、もしくはui.Rとserver.Rを含むフォルダをワーキングディレクトリに置いてください。

4. 設定

次に、create_appでアプリの設定を行います。

create_app(app_name = "test_app",
           app_dir = "フォルダパス/app",
           include_R = T, # デフォルトはFなので、Tに変更
           R_version = 2.2.1, # 古いバージョンを利用する場合は指定 
           pkgs = c("xxxx", "yyyy"))

 配布する相手が、Rをインストールしていなかったり、特定のバージョンのアプリを使用する場合には、include_R = TRUE, R_version = x.x.xを指定します。また、pkgsで利用するパッケージを指定します。デフォルトでは、pkgs = c("jsonlite", "shiny", "magrittr")となっています。他にもパスワードプロテクションなどのオプションがあります。※1

 実行が終わると、appフォルダ内に色々なファイルが作成されます。(アプリのアイコンも置かれます。変更することも可能です。)

5. コンパイル

続いてコンパイルを実施します。

compile_iss()

コンパイルが終了すると、appフォルダ内に、RInno_installerというフォルダが作成されます。

6. アプリのインストールと起動

 RInno_installerフォルダ内のtest_app.exeをダブルクリックすると、インストールが開始され、デスクトップ上にショートカットが作成されます。起動するとブラウザが立ち上がり、アプリが実行されます。
 終了は閉じるだけ?だと思いますが、Rscript.exeが起動したままになっているので、タスクマネージャーでプロセスを終了すると再度起動できます。いい方法があったら教えて下さい。

7. 追記(プロセスの終了)

 自作のShinyアプリの場合、Rを終了するコードを、server.Rの方に記述しておく必要があるようです。そうしないとブラウザを閉じた後、アプリが再起動できなくなります。

shinyServer(function(input, output, session) {
  

  output$plot1 <- renderPlot({
         
          # 処理

      })
  
  # ここから追記
  # Close the app when the session completes
  session$onSessionEnded(function() {
    stopApp()
    q("no")
  })

}

参考

  1. 「RInno - How to install local shiny apps」https://ficonsulting.github.io/RInno
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