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Reactでのスクロール連動エフェクトなら「react-intersection-observer」が良き

Last updated at Posted at 2020-12-05

この記事は、株式会社エイチームフィナジー の Advent Calendar 2020 6日目の記事になります。

6日目は、React環境でスクロール連動エフェクトを実装する際に便利な
react-intersection-observerについて、デザイナーの@masaki632dがご紹介します。

##背景
現在、React(JSフレームワーク)とEmotion(CSSinJS)を導入した環境でタスクを進めており、
特定の高さまでスクロールしてきた時にテキストにマーカーが引かれるやつを実装する機会がありました。

当初は、JavaScriptのscrollイベントやwindow.pageYOffsetなどを使って一度実装したのですが、
この手法だとスクロールのたびに関数が呼び出されるため、パフォーマンスに影響を及ぼしてしまうようです。

scrollイベントの手法で実装後、ふとエンジニアから、
「最近はこれで実装するのがパフォーマンスも軽くて良きです」と紹介されたのが、
「Intersection Observer」 でした。(名前がカッコ良い)

なるほど!と思った数日後には、
エンジニア側で軽やかに「Intersection Observer」で実装完了されており、
表示を確認すると、特定の高さまでスクロールしてきた時にテキストにマーカーが引かれるやつがしっかり再現されていました。

今後同じような実装が必要になった時、自分の方でも軽やかに実装したいと思ったのと、
せっかくのReact環境ということで、
今回はreactと名前の付いたreact-intersection-observerで実装を試してみました。

##Intersection Observer とは
「Intersection(要素間の交差)」を「Observe(監視)」するAPIのことです。
指定したDOM要素の交差点(DOM)を監視することができます。
「Intersection Observer」の詳細はこちら

ブラウザサポートも拡充しており、今後標準となる技術のようです。
「Intersection Observer」の対応ブラウザはこちら

##react-intersection-observer とは
今回使用するライブラリ react-intersection-observer は、
上記の Intersection Observer API をReactで簡単に扱うためのライブラリになります。
「react-intersection-observer」の詳細はこちら

##何はともあれ実装

  • $ yarn add でライブラリ react-intersection-observer をインストールします。
    package.jsonyarn.lockに react-intersection-observer が追加されます。)
$ yarn add react-intersection-observer
  • コンポーネントに使用していきます。
index.tsx
/** @jsx jsx */
import { FC } from "react";
import { jsx } from "@emotion/core";
import { styles } from "./Styled";

import { useInView } from 'react-intersection-observer';

export const index: FC = () => {
  // Hooksを使って簡単に書くことができます。
  // refで要素を指定して、inViewを使って要素がViewに入ったかどうかを判定します。
  // Optionについては、rootMarginを設定。要素が100pxより上に入った段階でinViewを取得できます。
  const [ref, inView] = useInView({
    rootMargin: '-100px 0px',
  });

  return (
    // スクロールして要素が表示されると同時に styles.show が付与される
    <p ref={ref} css={[styles.yellow, inView && styles.show]}>
      テキストテキスト
    </p>
  );
};

  • Styled.ts
import { css } from "@emotion/core";

export const styles = {
  // マーカー箇所のstyle
  yellow: css`
    width: 200px;
    margin: 0 auto;
    text-align: center;
    opacity: 0;
    transition: 2s;
    background: -webkit-linear-gradient(
      left,
      rgb(255, 250, 153) 50%,
      transparent 50%
    );
    background-repeat: no-repeat;
    background-size: 200% 0.8em;
    background-position: 100% 0.5em;
  `,

  // スクロールして要素が表示されると同時に付与されるstyle
  show: css`
    opacity: 1;
    background-position: 0% 0.5em;
    animation: SlideIn 3s ease-out both;
    transform: translateY(-10px);
  `,
};
  • ブラウザをスクロールして確認すると、

    テキスト箇所が表示される高さになった瞬間に、アニメーションが発火してくれました!

    (動き的には、ふわっと下から表示 + マーカーが左から引かれる)
    画面収録_黄色マーカー.gif

##利用に便利なシチュエーション

  • 特定の高さまでスクロールしてきた時にテキストにマーカーが引かれるやつ
  • 画像の遅延ロード
  • YouTubeの自動再生
  • コンテンツの追加読み込み

    などなど

##まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はReact環境で簡単にIntersection Observer APIを使用することができる、
react-intersection-observerをご紹介しました。
とても簡単で便利ですので、ぜひ一度使ってみてください。

##参考

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