38
39

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

データ分析初心者がPythonで気象データの可視化に挑戦してみた。

Last updated at Posted at 2019-10-18

#記事を作成した背景
Python初心者かつ、今後データ分析に携わる職種に就くにあたって、
Pythonでデータ分析の練習をしたいなと考えました。
そこで以下のHPを発見し、真似して可視化に挑戦してみました。
データ分析初心者向け・毎日暑いのでPython使って気象データを可視化・分析してみた
初投稿なので見にくい部分もあるかとはおもいますが、お付き合いしていただけると幸いです。

#概要
上記のHPと同じことをするのは芸がないので、こちらは平均気温と平均湿度から不快指数を求め、比較を行います。
つまり体感の熱さを指標にします。
不快指数の求め方は以下のHPを参考にしました。
[不快指数-高精度計算サイト]
(https://keisan.casio.jp/exec/system/1202883065)

<不快指数の求め方>
T(気温)
H(湿度)
 DI=0.81T+0.01H×(0.99T−14.3)+46.3

###集計対象
<時期>
1989年~2018年
<観測場所>
東京
<対象データ>
不快指数75以上
(※「やや暑い」「暑くて汗が出る」「暑くてたまらない」と記載されているものを対象としています。)

#対象データ取得

気象庁よりCSVでデータを取得する。
[気象庁 過去の気象データ・ダウンロード]
(http://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php#)
※取得したデータは実際にはそのまま使ったわけではなく、
 文字コードの変更などの加工を行いましたが今回は割愛します。
 気が向いたら別途記事として書くかもしれません。

#コーディング
以下の作業を行いました。
###①インポート
使うライブラリをインポートします。

import matplotlib.pyplot as plt
import pandas
import datetime

###②CSVファイル取り込み、年単位のループの作成
上述のHPに倣って、CSVデータの取り込みと年ごとのループを作成しました。

#気象庁から取得したファイルでは年月日と記載されていますが、dateに書き換えました。
data = pandas.read_csv('ファイルのパス',index_col='date', parse_dates=['date'])
#30年分なので、30回ループします。
for i in range(30):
    start = data.index.searchsorted(datetime.datetime(2018-i, 1, 1))
    end = data.index.searchsorted(datetime.datetime(2019-i, 1, 1))
    t = data[start:end].values
    #リストyearに処理する「年」を格納していく。
    year.append(2018-i)

②-2 変数の初期化

    warm_count = 0
    hot_count = 0
    too_hot_count = 0
    leap = 0

###③うるう年の判定処理
以下のif分岐で処理年数がうるう年を判定し変数leapに処理する年の日数を格納します。

    if (2018-i)%400 == 0:
        leap = 366
    elif (2018-i)%100 == 0:
        leap = 365
    elif (2018-i)%4 == 0:
        leap = 366
    else:
        leap = 365

###④日単位の不快指数の取得
上述のループの中にもう一つ日数分ループするfor文を作成します。
不快指数を計算し、暑さのレベルに応じて異なる変数にカウントアップします。

    for d in range(leap):
        #変数の初期化
        tmp = 0
        hum = 0
        disc = 0
        #温度(tmp)と湿度(hum)をそれぞれ変数に格納します。
        tmp = t[d][0]
        hum = t[d][3]
        #不快指数の計算
        disc = round((0.81*tmp)+(0.01*hum)*((0.99*tmp)-14.3)+46.3,2)
        #レベルに応じてカウントアップする変数を変更します。
        if disc >= 75 and disc < 80: #「やや暑い」と感じるレベル
            warm_count += 1
        elif disc >= 80 and disc < 85: #「暑くて汗が出る」と感じるレベル
            hot_count += 1
        elif disc >= 85: #「暑くてたまらない」と感じるレベル
            too_hot_count += 1

###⑤リスト型に格納
日単位のループが終了後、出来上がった値をそれぞれリスト型に格納します。

    l_warm.append(warm_count) #年単位の「やや暑い」と感じる日の集計
    l_hot.append(hot_count) #年単位の「暑くて汗が出る」と感じる日の集計
    l_too_hot.append(too_hot_count) #年単位の「暑くてたまらない」と感じる日の集計
    l_warm_high.append(warm_count) #l_warmの値を表示するy軸の値
    l_hot_high.append(warm_count + hot_count)#l_hotの値を表示するy軸の値
    l_too_hot_high.append(warm_count + hot_count + too_hot_count)#l_too_hotの値を表示するy軸の値

###⑥グラフで出力
年単位のループが終了後、
値が目視できるようにグラフを成型しつつ、棒グラフを出力します。

#値のが目視できるようにグラフ上に記載します。
#3つの変数がそれぞれに表示されるように加工してます。
#もし、変数内の値が0の場合は表示されません。
for x, y, z in zip(year, l_warm_high,l_too_hot_high):
    plt.text(x, round(y/2,0), str(y), ha='center', va='bottom')
    plt.text(x,90,str(x)+"\ntotal\n"+str(z))
for x, y, z in zip(year,l_hot_high,l_hot ):
    if z != 0:
        plt.text(x, y-round(z/2,0), z , ha='center', va='bottom')
if too_hot_count == 0:
    for x, y ,z in zip(year, l_too_hot_high,l_too_hot):
        if z != 0:
            plt.text(x, y-round(z/2,0), z, ha='center', va='bottom')
#タイトルの作成をします。
plt.title("hotday 1990 - 2018")
#それぞれに色と高さとどこから積み上げるのかを設定します。
p1 = plt.bar(year,l_warm,color="orange")
p2 = plt.bar(year,l_hot,color="#FF5B70",bottom=l_warm)
p3 = plt.bar(year,l_too_hot,color="red",bottom=l_hot_high,align="center")
#グラフ全体のサイズを設定します。
plt.plot(1990, 100)

グラフの表示

plt.show()

##実行結果
※オレンジ⇒不快指数:75-80
※赤とオレンジの中間色⇒不快指数:80-85
※赤⇒不快指数:85-
1989年~2018年暑い日.png

以上のグラフより、不快指数75以上の日の合計値の平均と標準偏差を出しました。

平均 標準偏差
58.87 12.48

10年ごとにグループにして平均値と平均+標準偏差以上のがいくつあるのかを
調査しました。

2018-2009 2008-1999 1998-1990
平均値 63.4 59.6 53.6
平均+標準偏差(71.35)以上の年 4 2 1

年を追うごとに平均が増加し、平均+標準偏差を超える年も増えていることが分かります。
このことより、単純に「暑い」と感じられる日数が増えていることが分かります。

ところで「暑い」と感じられる日の中でも不快指数の高さはどうでしょうか?
グラフをパッと見た感じでは、不快指数80以上の値が増えている気がします。
そこで以下の方法で検証してみました。

#不快指数80以上の日数をグラフ化
コメントの内容に従って、以下のコードを追記しました。

l_h_t_h = [] #ループ前の初期化に追記
l_h_t_h.append(hot_count + too_hot_count)#年次ループを抜ける直前に追記
#以下処理終了直前に追記
for x, y in zip(year,l_h_t_h):
    plt.text(x,39,str(x)+"\n"+str(y),ha='center', va='bottom')
p4 = plt.bar(year,l_h_t_h)

plt.show()

###実行結果
不快指数80以上の日数.png

イレギュラーな年もありますが、
2010年以降は、不快指数80以上の日が増えているように思えます。

#結論

以上の表やグラフから過去20年に比べて、
この10年で今まで以上に「暑い」と感じられる日数が増えているということがわかりました。
その中でも不快指数80以上の日が増えてきているので、暑さが苦手な私は非常に憂鬱です。

38
39
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
38
39

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?