TigerGraphとは
TigerGraphはグラフ データベースエンジンを軸としたグラフ テクノロジー プラットフォームです。
以下の特徴を備えています。
主な特徴
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大規模なデータセットに対応するスケーラビリティ
1000億件以上のノード、1兆件以上のエッジに対応した分散型アーキテクチャを採用しています。システム構築は従来のオンプレミスまたはGoogle Cloud Platform、Amazon Web Service、Microsoft Azureを利用することができるため、企業のシステムポリシーに対応できます。 -
トランザクション・分析 ハイブリッド
OLTP(オンライン トランザクショナル プロセス)とOLAP(オンライン アナリティカル プロセス)両方に対応しています。数十万回/秒のデータ更新や数十億回/日といったトランザクションに対応する一方で、分析に必要な集計関数を兼ね備えています。- OLTP: ACIDに準拠
- OLAP: 分析に必要な集計などの関数を具備
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ディープリンク マルチホップ分析
10以上の隣接するノードを深掘りしながら複雑な分析を実行する事ができます。 -
開発・分析の容易性
エンジニア、アナリスト、データサイエンティストをサポートするための様々な機能を提供しており日々の分析をサポートします。- GraphStudio: ビジュアル化された管理者インターフェース
- GSQL: チューリング完全なグラフクエリ言語
- Graph Algorithm Library: オープンソース化され、ユーザによる拡張が可能なアルゴリズム群
- pyTigerGraph: Pythonから接続するためのライブラリ
- Data Workbench: 上記のライブラリ群を含むPython環境
TigerGraphを利用する
TigerGraphは本格利用前にトライアルする事ができます。クラウド、オンプレミスそれぞれで利用することができますが本記事ではクラウド版を前提としてセットアップしていきたいと思います。
トライアルに関するページリンク
TigerGraph Cloudとは
TigerGraphをクラウドホスティングで利用する場合に利用できるサービスです。Google Cloud、Amazon Web Service、Microsoft Azureから任意のクラウドプロバイダーを選択してインスタンスを構成することができます。無償で利用できるインスタンスも構成できることと、$25 USDのお試しクレジットが利用できるので簡便に試用することができます(記事執筆時点)。
構成は以下の通りです。
- Organization: 各インスタンスを束ねる上位概念として利用します。
- インスタンス: 各データベース環境です。
- ユーザ管理: Organizationまたはインスタンスの権限を管理します。ユーザ追加(招待)もここで実施します。
- 利用状況・請求/支払い: 有償インスタンス利用時の利用状況や請求・支払いに対する管理を機能です。
TigerGraph Cloud でアカウントを作成する
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TigerGraph Cloudにアクセスし、「Sign up」リンクを押下します。
※既にユーザ登録済みの場合はLog Inして、手順3にすすみます。
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各種必要な情報を入力し、「Sign Up」ボタンを押下します。
登録完了のためのメールが送付されるので、入力したメールアドレスの受信ボックスを確認してください。
情報は以下の通りです。 -
環境セットアップに必要な情報を選択して、「Next」ボタンを押下します。
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システムサイズ構成を選択して、「Next」ボタンを押下します。
- Platform/Region
AWS、Azure、GCPから選択します。各クラウドによって提供するデータセンターロケーションが異なります。 - Endpoint Type
製品へアクセスする場合のエンドポイントをPublic(公開)にするかPrivate(非公開・Private Link)を利用するか選択します。無償インスタンスの場合はPublicのみ選択可能です。 - Instance Type
システムサイズを選択します。各クラウド提供ベンダーによって、提供システムサイズに違いがあります。 - Disk Size
データベースサイズを選択します。無償インスタンスは50GBのみ選択可能です。 - Partition Factor
並列サーバ台数です。無償インスタンスは1台のみ設定可能です。 - Replication Factor
垂直サーバ台数です。無償インスタンスは1台のみ設定可能です。
- Platform/Region
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構成に必要な情報を入力し、「Next」ボタンを押下します。
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構成を最終確認し、「Submit」ボタンを押下します。
注意
無償インスタンスを利用する場合、Price Per Hourの金額が$0.00になっていることを確認してください。
インスタンスの構成確認
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インスタンスの構成を確認する場合は、管理コンソール内の左ペインメニュー「Clusters」から作成したインスタンス名(例ではdemo1)を選択します。
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構成確認画面で閲覧・実施できる内容は以下の通りです。
おわり
これでインスタンスを利用する準備が完了しました。
次回は実際の環境にアクセスをしてハンズオンをしていきたいとおもいます。