オーバーライド

オーバーライドとは

オーバーライドとは、スーパクラスから継承されたサブクラスにおいて、メンバ関数を独自の機能で上書きすることです。
例：

namespace Sales
{
    class Section
    {
        private string _title;
        public string Title
        {
            get
            {
                return _title;
            }
            set
            {
                _title = value;
            }
        }
        public byte Id { get; set; }

    public override int GetHashCode()
    {
        return Id;
    }
    public override bool Equals(object obj)
    {
        if (obj == null) return false;
        int a = GetHashCode();
        int b = obj.GetHashCode();
        bool r = (a == b);
        return r;
    }
    public override string ToString()
    {
        return Title;
    }

    static public bool operator ==(Section a, Section b)
    {
        if ((object)a == null) return ((object)b == null);
        return a.Equals(b);
    }
    static public bool operator !=(Section a, Section b)
    {
        if ((object)a == null) return ((object)b == null);
        return !a.Equals(b);
    }
}


}

上記の19行目~のメソッドはObjectクラスのメンバをオーバーライドしています。
オーバーライドしたい場合は宣言部にoverrideというキーワードを記述します。
ただし、すべてのメンバーがオーバーライドできるわけではなく、オーバーライドできる基本クラスのメンバーの宣言には「virtual」「abstract」「override」のいずれかが記述されている必要があります。
上で言っていますが今回の場合、ソースの中にあるものをオーバーライドしているわけではなく、Sectionクラスが暗に継承しているObjectクラスがオーバーライドされています。

Objectクラスとは

Objectクラスとは.NetFrameworkのクラス階層の基本クラスであり型階層のルートです。
基本的に継承を何も指定していないクラスはObjectクラスを指定したことになります。
っていうかすべてのクラスは例外なく暗黙的にObjectクラスを継承しています。