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自然消滅しない輪読会のやり方・進め方【エンジニア向け】を実際に試してみた結果…。

Last updated at Posted at 2022-12-06

まえがき

本記事は GAOGAO Advent Calendar 2022 ことしもGAOGAOまつりです の 6日目 の記事です。

初めまして、GAOGAO にて教育事業を運営している @masagaogaoasia と申します。
現在は、兵庫県神戸市にて、市内のプログラミング学習機会を拡充すべく行政事業に携わっております。

4日目の記事は T さんの 小規模チームでの開発管理とスクラム でした。
少人数のチーム開発でも、スクラムが有効であるということが実体験を基に書かれていて、非常に学びの多い記事になっております!まだお読みでない方は、ぜひご覧下さい…!

さて、本記事は 「自然消滅しない輪読会のやり方・進め方【エンジニア向け】を実際に試してみた結果…。」 という内容でお送りします。

輪読会とは、人々が集まって同じ教科書などを読み、内容を共有し合う学習方法であり、「学習の効率化・最適化」を目指す上でのアプローチの1つですが、運営・継続が難しいという側面もあります。

本記事の表題にもある 「自然消滅しない輪読会のやり方・進め方【エンジニア向け】」は、そんな輪読会を継続させるためのノウハウが詰まった @shunsuke_ikeuchi さん による良記事です。
今回は、上記の方法であれば本当に輪読会が継続できるのか実際に検証してみましたので、その結果をお届けします…!

結論

自然消滅せず、Mastering Bitcoin(日本語訳 PDF, 全 272 ページ) を読了できた…!(期間:4.29(金) - 8.30(火))

前提

「自然消滅しない輪読会のやり方・進め方【エンジニア向け】」 では、輪読会における下記の課題が挙げられています。

  • 読むのが大変
  • 資料の準備が面倒
  • キャンセルしがち
  • 想定より期間が長くなる

そして、それらを解決するために下記の解決策を提唱しています。

  • 読むのが大変なのでガイドを作る
  • 資料の準備が面倒なのでテンプレ化する
  • キャンセルしがちなので副担当を用意する
  • 想定より期間が長くなるので開催頻度を増やす

今回は、上記の内容を参考にルールを設定しました…!

ルール

  • 参加者: 3 名

  • 課題図書: Mastering Bitcoin(日本語訳 PDF, 全 272 ページ)

  • 実施頻度: 平日 9:30 - 9:45 (15分)

  • 消化量: 1 - 3 ページ / 回

  • 輪読方法: 発表形式

  • その他:

    • 発表者は、日毎にローテーションで交代する
    • 発表者は、発表テンプレートの内容を事前準備する
    • 発表者以外も、該当範囲を事前学習する
    • 学習履歴は、社内ナレッジ共有システムに記録する
    • 発表が消化不良の場合は、翌日も発表者を継続する

参加者

  • 3 名

今回は、社内で 「技術本を積読しちゃう・挫折しちゃう」 という悩みを抱えた、3 名の同志で実験的に実施する流れになりました。w

課題図書

  • Mastering Bitcoin(日本語訳 PDF, 全 272 ページ)

言わずと知れた Bitcoin の名著。
GAOGAO では、Web3.0 や、ブロックチェーン関係の事業も扱っていることと、参加者メンバー (自分含める) が未読だったことから、課題図書として選定しました。

内容は、Bitcoin の概要説明から、根幹技術である「楕円曲線暗号」や、「PoW (プルーフ・オブ・ワーク)」の仕組みなど技術的な記述も含まれるため、章や担当範囲によって、やや アタリ・ハズレ が顕著な一冊だったと思います。w
(発表者が担当箇所を消化不良の場合は、翌日継続というルールだったため、2日連続が何回か発生しました。。)
スクリーンショット 2022-12-06 22.48.43.png

実施頻度

  • 平日 9:30 - 9:45 (15分)

今回、輪読会継続の切り札として 平日毎朝、始業前 15 分 コンスタントに開催することで、習慣化早期サンクコスト発生 を目指しました。
比較的狙い通りに習慣化は達成できて、個人的には、サンクコストの発生も達成のカギになったと感じています。一方で、朝寝坊や、週に 1 - 2 回 は発表担当が回ってくるため、準備忘れなども発生してしまっていました。
(しかし、3 名のうち 1 名の方は皆勤賞でした。まじ勇者。。)

消化量

  • 1 - 3 ページ / 回

こちらは、課題図書に合わせて選定すべきかと思いますが、今回は 1800 文字 / 1 ページ 程度の文量だったため、15 分という時間も鑑みて 1 - 3 ページ / 回 としました。

輪読方法

  • 発表形式

今回は、輪読方法として、発表形式を採用しました。
参加者は、全員事前に内容を通読して参加するのですが、発表者は後述の発表テンプレートの内容を事前準備して、15分 の中で担当範囲の内容を発表します。

その他

  • 発表者は、発表テンプレートの内容を事前準備する

今回は、下記の様な発表テンプレートに落ち着きました。持続性と、可読性を意識して、必要最低限の内容を発表できるようになっているかなと思います…!

日時:###
担当者:###
範囲:### - ###
キーワード:
- ###
- ###
- ###  
マインドマップ:  
* ###  
** ###  
*** ###  
感想:###

*実際の発表テンプレート記載内容
スクリーンショット 2022-12-06 23.42.55.png

  • 学習履歴は、社内ナレッジ共有システムに記録する

今回は、学習した内容が社内の参加者以外の方にも参照いただける様に、GROWI で運用している 社内ナレッジ共有システム にて、学習履歴を記録していきました。
振り返った時に達成感があるので、発表形式の輪読会を実施する際には、ぜひ学習の記録も併せて実施することをお勧めしたいです…!

まとめ

今回は、 「自然消滅しない輪読会のやり方・進め方【エンジニア向け】」 の内容を実践したら、輪読会が継続できるのか実際に検証してみました。
実際、自然消滅せずに、課題図書を読了することができ、非常に達成感と、実用性を感じる結果となりました。
ご覧になっている方で、「技術本を積読しちゃう・挫折しちゃう」という方がいらっしゃれば、本記事の内容を参考にして、ぜひ周囲の方と実践してみて頂きたいです…!

輪読会終了直後は、達成感と、疲労感ですぐに次開催とはならなかったのですが、少し期間も空いたので、次は夜バージョンとかで試してみたいです。
改めて、参加メンバーのお 2 人お疲れ様でした!
スクリーンショット 2022-12-06 23.56.34.png

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