WindowsでUS配列キーボードを使っていると、CapsLockキーで日本語入力のオンオフ切り替えに慣れてしまう。そこで、Ubuntuを使う歳でも同様の設定を行いたい。
何回やっても忘れてしまうので、ここにメモしてく
ここでは、
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xremap
を使ってCapsLockキー
をHenkan(変換)キー
へ割当て -
Henkan(変換)キー
で日本語入力を切り替えるMozcの設定
を手順付きで紹介します。
1. xremap
を使ってCapsLockキー
をHenkan(変換)キー
へ割当て
ステップ①: Cargoのインストール
sudo apt install cargo
インストール後、以下で確認:
cargo -V
ステップ②: xremapのインストール
sudo cargo install xremap
実行ファイルは /root/.cargo/bin/ に配置されるため、フルパスで実行します。
インストール後、以下で確認:
sudo /root/.cargo/bin/xremap -V
ステップ③: キーシンボルを調べる(Option)
xev
実行後シンボルを確認したいキーを押す
- CapsLock → キーコード:66
66 - 8 = 58
evdevのscancodes一覧 によると:
58 → CAPSLOCK
ステップ④: 設定ファイルの作成(xremap.yml)
ホームディレクトリに以下の内容で xremap.yml を作成します:
touch ~/xremap.yml
xremap.yml の中身を以下の通り編集します:
keymap:
- name: Swap CapsLock and Zenkaku_Hankaku
remap:
CapsLock: Henkan
ステップ⑤: xremapを起動
sudo /root/.cargo/bin/xremap xremap.yml
GUIで接続機器が読み込まれれば成功です。
※ターミナルを閉じてもxremapを持続させるにはnohupを使用します。
nohup sudo /root/.cargo/bin/xremap xremap.yml &
ステップ⑥: 自動起動設定(.bashrcに登録)
echo "nohup sudo /root/.cargo/bin/xremap \$HOME/xremap.yml &" >> ~/.bashrc
.bashrcへの登録により、次回ログイン時から自動で有効になります。
2. Henkan(変換)キー
で日本語入力を切り替えるMozcの設定
ステップ①: Mozcの設定を開く
ツール → プロパティ → 一般タブ → キー設定の選択
を「編集」
ステップ②: 「Mozcキー設定」画面で 編集 → エントリーを追加
ステップ③: 以下のように2つのエントリーを追加する:
モード | 入力キー | コマンド |
---|---|---|
直接入力 | Henkan | IME を有効化 |
入力文字なし | Henkan | IME を無効化 |
上記設定で、Henkan(変換)キー
で日本語入力を切り替えることができるようになります。