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ニッセイ情報テクノロジー株式会社 プロダクト・サービス事業推進室の須賀です。
私はソフトウェア・エンジニアとして社会人人生をスタートし、多くのプロジェクトを経験しながら、プロダクト・ビジネスマネジャーとしてのキャリアを積んできました。もっとも、最近では自身でコードを書くことは無くマネジメントや人材育成でなど、組織運営が業務の大半を占めるようになってしまいましたが…
アドベントカレンダー5日目のこの記事では、私なりのプロダクト・ビジネスマネジャー像について記述いたします。
■プロダクト・ビジネスマネジャーとは?
担当する業務領域と必要な技術に深い知識をもち、(顧客目線 & 提供者目線の)戦略的な視点と実行力をもって、顧客に価値を提供する職務です。受託開発とは異なり、自社製品やサービスを企画・開発できるのが特徴です。
■キャリア形成の上で最も重要だと思うスキルは?
プロダクト・ビジネスマネジャーで最も重要だと思うスキルは「意思決定力」ではないかと考えています。
プロダクトビジネス(以下PBと称す)では、製品開発や市場投入の過程で、業務の問題、技術的な課題、顧客の期待、予算など多くの要素を考慮しながら、何を優先し、何を犠牲にするか考えなければなりません。
意思決定力を伸長するには、客観的な事実に基づく判断の習慣化が重要だと思います。これは法令や規則といった静的な事実だけではなく、データに基づく動的な事実などを含みます。顧客の利用シーンを考え、法令や規制のもと、どう使われるか複数のシナリオを考える仮説立てであったり、実務担当者やステークホルダーへのヒアリングであったり、そういった事実に基づく判断を心がけています。
■失敗体験とそこから学んだコト
顧客から捻じ込まれた要望を安易に承諾してしまい、大失敗しました。その要望による綻びが、それまで構築したプロセスに矛盾を生じさせたのです。プロダクトビジネスマネジャーには「意思決定力」が重要と記載しましたが、決定する際に生じるメリット、デメリット、影響範囲など、どこまで考慮しておくべきかを見誤ると失敗に繋がるという教訓を得ました。
■目標とするプロダクトビジネスマネジャー
プロダクトビジネスマネジャーでは無いかもしれませんが、Linuxカーネルの産みの親、リーナス・トーバルズ氏を尊敬しています。
多くの開発者の意見に耳を傾けながら、何を取り入れ、何を切り捨てるか判断し、Linuxの開発に貢献し続けています。コンピューターアーキテクチャの将来像まで見据えLinuxのロードマップを策定しているのです。目標にするには恐れ多い方ですが、同世代のエンジニアとしても尊敬しています。
■最後に
ここまで読んでくださいまして、ありがとうございます!
少しでもプロダクトビジネスマネジャーというキャリアに興味をもっていたいただけたら幸いです。最後にリーナス・トーバルズ氏の名言を1つ紹介して終わりたいと思います。
"But it's true: you can create your own world. The only limitation is your own abilities."
「でも、本当のことだ。君は自分の世界を作ることができる。君にできることを制限するのは、君自身の能力だ。」
~リーナス・トーバルズ氏の自伝 “Just for Fun” より~
Tux by ラリー・ユーイング
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