38
40

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【応用情報】インフラエンジニアの応用情報 合格体験記

Last updated at Posted at 2020-12-26

はじめに

 先日(2020/12/25)のクリスマスに応用情報の合格発表がありまして、無事合格してました。
午後が結構ギリギリですね。午前は知識問題なので点数が伸びやすいですが、午後は読解問題が
あるので思うように点数が伸びずに苦労しました。午後の対策は余裕をもって行った方が
良いと思います。

合格点 点数
午前 60 / 100点 80点
午後 60 / 100点 66点

 勉強時間は人によるので具体的には書きませんが、以下のような方は必要な勉強時間が減ります。
私自身、ネットワーク系の業務に従事しており、数学が得意なので、一部勉強時間が
少なくて済みました。
・情報系の仕事に従事している
 午後の問題がそのまま仕事に直結している場合があります。
・基本情報/ITパスポートを持っている
 応用情報にも似たような問題が出ます。
・高校数学が得意
 高1レベルの数学(確率/組み合わせ/文字式)の知識が問われます。
・高校物理が得意
 周波数やキロ/メガなどの計算が出てきます。

午前の対策

1. 全体像をつかむ
 まずは以下の本を読み進めましょう。1冊が800ページと膨大ですが、完全に理解する必要はないので
1日50ページくらいのペースで流し読みしましょう。
この本は何度も読み返す必要はないと思いますが、章末の問題だけは全て解けるようにしておきましょう。
キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者

2. 知識を定着させる
 人間は忘れる生き物なので、何度も復習しないと忘れてしまいます。
以下の本は、400ページでサイズも小さいので持ち運びも簡単です。わからないページには付箋を付けたり
して、試験の日までは毎日読みましょう。
要点早わかり 応用情報技術者 ポケット攻略本

3. 試験問題に慣れる
 過去問や過去問道場を使い、試験までに5年分(年2回×5年=10回分)を解きましょう。
午前の問題は__過去問が使いまわされる(=同じ問題が出題される可能性がある)__ので
わからなかった問題はノートにまとめて、同じミスを繰り返さないようにしましょう。
応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
過去問道場

4. 苦手分野を補足する
 苦手な分野は適宜ノートにまとめましょう。
SQLが苦手な人はSQLBoltというサイトがオススメです。
無料で会員登録・インストール不要でSQLの操作を実践できます。

午後の対策

 午前で6割以上取れるようになったら、午後の対策を始めましょう。ただし、午前の内容と全く関係ない
分野もあるので、そのような分野は早い段階から対策しても良いと思います。
午後は全11問あります。__問1の情報セキュリティが必須選択__で、残りの__問2~問11の10問の中から4問を
選択__する必要があります。10問全てを対策するのは大変なのでこの中から6問程度に絞って対策しましょう。
1. 選択する問題を決める
 まずは以下の参考書を一通り解きましょう。この参考書は午後の問題から選りすぐりの問題を集めています。
一通り解いたら、試験で選択する問題の候補を6問選びましょう。
応用情報技術者 午後問題の重点対策

以下が、自分が候補に選んだ分野と実際に選択した分野(令和2年度10月)です。

分野 実際に選択した分野
3 プログラミング
4 システムアーキテクチャ
5 ネットワーク
7 組込みシステム開発
10 ITサービスマネジメント
11 システム監査

2. 分野ごとの対策
 選択すると決めた分野で、重点対策の本を3周を目標に解きましょう。
問題演習が足りないと感じた分野はさらに過去問を解きましょう。以下は分野ごとの対策です。
共通(読解問題)
 午後は読解問題が多く出題されます。知識があれば点が取れるという訳ではないので注意が必要です。
問題文を読む際は以下にアンダーラインを引くなどして、何度も問題文を読み直すことが無いように
しましょう。答え合わせの際は、アンダーラインを引いた部分が答えに含まれているかを確認しましょう。
基本的には、__文章に書かれていないことは答えにならない__ことに注意しましょう。
・どのような課題があるのか?
 「〇〇が課題になっていた」などの部分にチェックする。
・機器の設定に足りないもの/出来ないことはあるか?
 「〇〇の設定はない」などの部分にチェックする。
・現場の意見が挙げられているか?
 「〇〇が不便」などの部分にチェックする。
情報セキュリティ
・ 午前の知識:必要
 午前の選択問題に出てくる単語が記述問題として出てくる可能性があります。
・ 対策
 知識問題以外は、読解問題になるので対策は「共通(読解問題)」を参考にして下さい。
プログラミング
・ 午前の知識:不要
 業務でプログラミングに携わっている方は勉強しなくても点数が取れます。しかし、難しい年だと
 全く歯が立たない可能性があるので注意してください。
・ 対策
 以下のポイントに注意して問題演習を行いましょう。

  • ループの開始は適切か(0スタート or 1スタート)
    • 例)要素数が5個の場合、ループはfor i = 0 to 4 になる場合がある
  • ループの回数が適切か
    • 例)「abcde」から「cde」を探す場合、ループは for i = 1 to 3 でよい
  • 一時変数を使っているか
    • コードを書く際に一時変数を使うことを嫌う方がいますが(自分もそうです)、
      応用情報では一時変数に格納していることが多いです。コードを読んで「この変数いらなくね?」
      と思ったらわざわざ一時変数を使っていたりします。
  • コードの動作がわからなかったら実際に代入してみる
    • コードを読む練習になると思います。

システムアーキテクチャ
・ 午前の知識:必要
 稼働率とデータ量(バイト)の計算がよく出ます。
・ 対策
 知識問題以外は、読解問題になるので対策は「共通(読解問題)」を参考にして下さい。
ネットワーク
・ 午前の知識:必要
 データ量、転送時間、IPアドレス、MACアドレス、NAT辺りがよく出ます。
・ 対策
 午前以上のレベルの知識問題が出るので、過去問は多めに解きましょう。
 読解問題が少ない分、知識があれば安定して点数が取れます。
組込みシステム開発
・ 午前の知識:ほぼ不要
 まれにデータ量(バイト)の計算が出ます
・ 対策
 知識問題以外は、読解問題になるので対策は「共通(読解問題)」を参考にして下さい。
ITサービスマネジメント
・ 午前の知識:必要
 稼働率の計算やサービスマネジメントの基本用語(CMDBやCI)が出てきます。
・対策
 XaaSやリソースの割り当てなど午前以上のレベルの知識問題が出題されます。
 足りないと感じた分はノートにまとめて補いましょう。
システム監査
・ 午前の知識:不要
・ 対策
 ほぼ読解問題なので基本的な対策は「共通(読解問題)」を参考すればよいですが、それ以外に
 以下の項目をチェックするようにしましょう。
 - どのような書類があるか
  - 〇〇データ、〇〇リスト、〇〇表などにはチェックしておく
 - 権限が分けられているか
  - 例)入力権限と承認権限が別の人になっているか
 - 業務プロセスが適切であるか
  - 例)承認されないと起票できない
 - 作業のやり忘れが無いか
  - 例)承認されていないままになっている書類があるか、使われていないユーザが存在しないか
 - 現場の意見や打ち合わせで決めたことを反映しているか

試験当日

 10月の試験だと会場が寒い可能性があるので温かい格好で行きましょう。
午前と午後それぞれのポイントは以下です。
午前
・時間が余ると思うので心に余裕をもって問題を解く
・時間が余ったら、午後に向けて途中退席してしまうことも可能
午後
・大問ごとに解き始めた時間を記入して、30分以上かかったら他の問題を解く
・問題を一通り見て、簡単そうな問題から解く
・一つの問題に固執せず、解けない問題は潔く諦める

まとめ

 対策の内容は個人の意見を含みますので必ずご自分でも確認をお願いします。
人それぞれに合った勉強法があると思いますので、様々な方の合格体験記を見て
自分に合った勉強法を見つけていきましょう。余裕を持って勉強し、ベストコンディションで
試験に立ち向かってください。健闘をお祈ります。

38
40
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
38
40

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?