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remote.itでリモートワーク (リモートサイトのRDP接続)

Last updated at Posted at 2020-11-24

1. 今回の要約

  • remote.it DesktopAppをWindows PCへインストールする
  • remote.itを使用して、リモートサイトのPCへRDP接続を行う

リモートサイト(オフィスなど)のPCへ、remote.itでリモートデスクトップ(RDP)接続を行います。remote.itを使用するにあたり、ネットワーク機器などに特別な設定は必要ありません。おおよその環境では、remote.itをセットアップするだけで、リモートサイトの機器にリモート接続が行えます。実際の利用にあたっては、接続先のポリシーに従ってremote.itを使用してください。本稿ではリモートワークとして紹介いたしますが、保守メンテナンス先や監視、IoTやその他の業務・システムなどでのデータ送信や自宅での利用など、remote.itの活用方法は様々です。「ネットワークに依らない」「ソフトウェアだけで実現する」「必要なのはインターネットのみ」なところがremote.itの魅力です。

なお本稿の通りに実施すると、remote.itの接続先PC毎にremote.itをインストールと管理する直接型の接続になりますが、remote.it Piなどを使ったゲートウェイ型の構成もできます。設定と管理を集中させることができるので、接続先が増える場合にはこちらの方が良いかもしれません。(別途ゲートウェイとして動作させる機器が必要)

2. 構成

image.png

  • リモートサイトにあるWIndows PCへremote.itをインストールします
  • Windows PCのOSはWindows 10とします
  • 以下は事前に行われていることとします
    • remot.itアカウントの取得
    • 接続元Clientへのremote.it Desktop Appインストール
    • リモートデスクトップ(RDP)を使用するために必要な設定

3. remote.itターゲットデバイス(リモートサイトのPC)へのremote.itインストール

remote.it DesktopAppソフトウェアのインストール

  • 接続先のPCにremote.it DesktopAppをインストールします。ブラウザより、remote.itのWEBサイト(https://remote.it/)を表示します。続いて、上のDownloadsを選択します。
    image.png

  • Desktop Applicationsより、Windows用のインストーラ(remote.it for Windows (32/64 bit))をダウンロードします。
    image.png

  • ダウンロードしたインストーラを実行します。必要に応じて任意のインストール先フォルダを入力し、インストールを押下します。
    image.png

  • インストールが完了した後に、完了を押下します。
    image.png

  • remote.itアプリケーションが実行されるので、remote.itアカウント(WEBサイトより取得ください)のメールアドレスとパスワードを入力した後に、SIGN INを選択します。
    image.png

  • ログインに成功すると、デバイス一覧が表示されます。まだデバイスが登録(もしくは共有)されていない場合には、何も表示されません。
    ※再度remote.itアプリケーションを使用する場合には、タスクトレイから実行できます
    image.png

デバイスとサービスの登録

  • 引き続きこのデバイスを接続先として登録するために、SETUPを選択します。
    image.png

  • 既にデバイスが登録されているアカウントの場合には、画面が異なります。その場合には、Set up remote accrssを選択してください。
    image.png

  • NAMEに登録するデバイスの名前を入力します。デフォルトでは、PCのホスト名が入力されています。サービスはWindows RDPを選択します。サービスの候補は自動検索されていますので、目的のサービスが表示されていない場合には、選択せずに進みます。この場合には、後からサービスの登録を行うことができます。

  • 入力および選択が終わった後に、REGISTERを選択します。
    image.png

  • デバイスとサービスの登録が実行されます。登録されたデバイスとサービスが表示されていることを確認してください。接続先デバイスでのremote.itの登録は完了となります。
    image.png

  • デバイスの登録画面でサービスの候補が選択できなかった場合には、次を参考にサービスの登録を行ってください。

サービスの登録 (手動で行う場合)

  • サービスの登録は、SERVICESの右側に表示されている「+(Add Service)」を選択することにより行えます。
    image.png

  • リモート接続用のRDPをサービスとして登録します。次の通り、入力してください。その他の設定はデフォルトで構いません。
     SERVICE NAME: (サービスに付ける名称、RDPなど)
     SERVICE TYPE: TCP
     SERVICE PORT: 3389
     SERVICE PORT ADDRESS: 127.0.0.1
    image.png

  • 設定が完了した後に、画面の下にあるSAVEを選択してください。
    ※表示されていない場合には、下にスクロールしてください
    image.png

  • デバイスにサービスの登録が実行されます。登録されたサービスが表示されていることを確認してください。接続先デバイスでのremote.itの登録は完了となります。

4. remote.itクライアントからのリモート接続

  • 接続元となるクライアント端末で、remote.itアプリを立ち上げログインします。
    image.png

  • Deviceタブに、登録したターゲットデバイス(MyPC)が表示されています。接続するデバイス(MyPC)をマウスで選択してください。
    image.png

  • デバイスに登録したサービスが表示されています。以下の例では、サービス「Windows RDP」はターゲットデバイス(MyPC)のRDPポートへ接続するサービスとして登録されています。

  • サービス「Windows RDP」の左にある緑色のCONNECTボタンをマウスで押下してください。
    image.png

  • サービスへの接続が施行され、ボタンが青色のDISCONNECTになれば接続完了です。この時、サービス名(Windows RDP)の下にポート番号が表示されています(localhost:33000)。
    image.png

  • リモートデスクトップ接続を実行し、接続先を先程remote.itで確認したlocalhost:33000としてください。
    ※ユーザIDやPasswordなどは普段ご利用のものを使用してください
    image.png

  • リモートサイトのPCへの接続が行えました。remote.itがCONNECTしたリモートPCへの接続先をlocalhost:33000にマッピングしてくれています。そのため、remote.itを使用した場合には、リモートデスクトップ接続の接続先がリモートサイトのPCのアドレスではなく、マップされたローカルのポートとなっています。
    ※このローカルのポートは、自動的に可変(33000以降)の番号が割り当てられるか、もしくは任意に設定ができます(一度接続したポート番号は次回接続時に再利用も可能です)
    image.png

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