vimには「カーソル下のパスを開く」という機能がありますので紹介します。
(パスにカーソルを合わせて)
gf
リンクの場合はgx
ノーマルモードで使います。
この『パス』はフルパスでも相対パスでも使えます。
たとえばvimで開いたファイルに「詳しくは web.de とよくいうけれど」という文章があったとします。
web.deにカーソルを合わせてgfとキーを押せばファイルを開いてくれます。
(web.deというファイルが、カレントかホームディレクトリにあればの話です)
注意点
- パスの前後にスペースか改行キーが必要
- 編集中でまだ保存していない場合は開かない
- 元のファイルが見えなくなってしまう
(元のファイルへはctrl-o
またはctrl-^
で戻ります)
私の使い方
ここからはvimのgfという便利なコマンドを使う自作リンク集を紹介します。
ウィンドウズでいえば一つのフォルダにファイルのショートカットを集めたものを想像していただければいいと思います。
私は受信したメールで、面白い表現をされていたり、参考になる表現を見かけたらコピペしてテキストファイルにまとめています。ネット上で見つけたテンプレートなども入れています。
gitやrailsなどでは最初にやっておく設定や使う上での順番、あまり使わないコマンドやオプションを、テキストにメモしています。
プログラムでは汎用性のあるルーチンや関数の説明、小技集をテキストにまとめています。
もちろんvimに関しても作っています。
これらは自作の取扱説明書やテンプレート集ということになります。
この取説たちを手軽に呼び出せるようにパスを集めたテキストファイルを用意します。
# 取扱説明書
C:/himitsu/mail_text.txt
C:/himitsu/git.txt
C:/himitsu/python.py
C:/himitsu/ruby.rb
C:/himitsu/rails.txt
C:/himitsu/vim.vim
$MYVIMRC
# 作業中
H:/projects/project32/README.md
C:/atare/takaraku.ji
C:/atare/manba.ken
I:/dethn/ote/syanai.py
I:/dethn/ote/syagai.py
このテキストファイルをvimから呼べるようにします。
nnoremap <Space>m :topleft 42vnew C:\himitsu\hanazono.txt<CR>
上の例ではノーマルモードのときにスペースmで、画面を分割し、42幅の新しいウィンドウに指定のファイルを開きます。
そしたら紹介したgfでリンク先を開いて参照します。
工夫
gfで新しいファイルを開くと、元のファイルが見えなくなってしまうので、別ウィンドウや新しいタブで開けるようにするとより便利になると思います。
作業する環境が変わるのであれば、参照するファイルはUSBメモリなど入れておくと便利だと思います。
おしまい
度忘れしたgfというコマンドを紹介しました。
恥ずかしながら私の使っている方法も記載しました。
リンク集を開いてから目的のファイルを開くというひと手間かかるやり方ですので、目的のファイルを直接開くやり方もあると思います。(この場合はgfは必要ありませんね)
ただ私にとって、個々の取扱説明書は日々育ててきたものですので、それが並んだリンク集は煮詰まったときなど、ふと開いてしまう不思議な存在になっています。
(私にとって:smileのような存在?)
gfはシンプルですが、素晴らしい機能だと思います。便利な使い方や面白い使い方などありましたら教えてください。
ではみなさまもよいvim lifeを!