OculusGoでUnityアプリが落ちる問題と対処方法（Texture2D）

はじめに

• OculusGoアプリをUnityで作成していた際に落ちるようになったので、その原因を調査していました。

現象

• アプリ上で画像の表示切り替えを繰り返していると落ちる
  • 画像の切り替えを3〜4回すると落ちる（画像の切り替えをしなければ落ちない）
  • PC上では落ちない

原因

• Texture2D.LoadImage()を複数回実施していたため
  • 読み込んでいる画像データは、JPEG画像をバイナリ化したもの（THETA V静止画、5376×2688）
  • ６〜７回目くらいで落ちる

対策

• 未使用となったテクスチャを意識的に開放するようにした

LoadImage（6〜7回実行すると落ちる）

    Texture2D tex = new Texture2D(2, 2, TextureFormat.RGBA32, false);
    tex.LoadImage(data);
    _mainScreen.GetComponent<Renderer>().material.mainTexture = tex;

LoadImage（落ちなくなった）

    Texture2D tex = new Texture2D(2, 2, TextureFormat.RGBA32, false);
    tex.LoadImage(data);
    Texture oldTex = _mainScreen.GetComponent<Renderer>().material.mainTexture;
    if (oldTex != null) {
        Behaviour.Destroy(oldTex);
    }
    _mainScreen.GetComponent<Renderer>().material.mainTexture = tex;

考察

• OculusGoでは、利用できるテクスチャが少ない？
  • システム上で落ちる前まで保持しているテクスチャは6〜7つ（＝利用できるテクスチャ）
• 未使用になったテクスチャは期待通りに開放してくれない
  • 明示的な開放が必要

参考資料

• https://qiita.com/tempura/items/b87eb07568d974664671