#この記事について
この投稿はプログラミングスクールの**TECH::CAMP**で提供されている、
VRコースの受講体験をまとめたものです。
筆者がコースを受講して得たもの、気づいたものを記事にする事で、
受講を迷われてる方やVR学習に興味のある方の、判断材料の一つになれば幸いです。
#結論
・UnityやC#の開発経験が無い
・VRコンテンツの開発に興味がある
上記二点の条件を満たす方には受講をお勧めします。
#1、受講前の理解範囲
・Unity、C#は未経験
・html/css、JSの実務経験あり
・JavaによるAndroidアプリ開発経験が少し(でもオブジェクト指向の理解が曖昧なレベル)
#2、受講した成果
・オリジナルVRゲームをリリース出来ました。
基礎カリキュラム(後述)を終え、10日程で完成。ゲームアプリを実装する上で必要な最低限のプログラミング知識は、カリキュラムの中で体得出来たので、それを復習しつつ繋げたイメージ。
・Unity、C#の理解が深まった。
初心者向けの書籍に書かれている内容が、「あ〜、アレのことね。」と何となくは解るようになります。今後のコンテンツ作成をする上で必要となる、取っ掛かりを得ることが出来ました。
・メンターの方との人脈を得た。
受講中何人かメンター(講師)の方とFacebookで連絡先交換しました。独学中にどうしても解らなかった時は泣き付こうと思います。
#3、受講中の詳細
以下実際に受講中していた時の詳細です。
##3−1、受講期間
1ヶ月コースです。ほぼ毎日渋谷校に通学。
##3−2、カリキュラム範囲
・大きく分けて基礎と応用の2種類です。これらの学習範囲を1ヶ月以内に習得することが目標とのことです。
・教材はTECH::MASTERと呼ばれるWebサイト内に表示されます。
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基礎カリキュラム(想定学習時間・・・・64時間)
- Unity基礎
- C#基礎、
- 3Dゲーム開発(VR非対応)、
- Ray操作(視点対応)
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応用カリキュラム(想定学習時間・・・106時間)
- スマホVR対応
- 2Dゲームと数学
- コルーチン
- ライティング
- OculusRift対応
- HTC-Vive対応
- ビルド方法
##3-3、カリキュラムの解りやすさ
・gifアニメーションでの解説で、手順を正しく実装出来る
解りやすさは可もなく不可もなくといったところ。しかしWeb上に教材がある為、重要な点はgifアニメーションを用いて解説されています。それによって学習中に操作手順が解らない、といった事は無かった気がします。
・C#の解説はかなり急ぎ足
変数やメソッドの解説等は解りやすかったですが、基本的に作りながら覚えさせる方針のよう。受講終了後に書籍等で復習した方が良いかもしれません。
・情報量の多さをメンターの解説で補える
全体的に情報量が多く途中で混乱することも。しかし文面が頭に入ってこなくても、メンターに「ここからここの範囲がどういう事か解らない...」とヘルプを出せば、より詳細な解説をしてくるので、不明点が出ても消化しつつ進めます。
##3−4、メンター(講師)の対応
受講者が納得出来るまできちんと分かりやすく解説してくれます。
カリキュラムに関係の無い発展したテーマでも尋ねると快く応対してくれました。
##3−5、実際の学習進捗
以下大体1日8時間ほど学習しているペースでの話です。
・基礎カリキュラムは10日ほどで終了しました。
・応用の内、手をつけたのはスマホVR対応、コルーチン、ライティングの3つ。その3つを3日で終了させました。
・その後はオリジナルゲームアプリの作成へ。10日かけて完成。
・アプリ開発終了後は全体の復習に充てました。
#4、改善を望む点
・リリースについての詳細な手順を追記してほしい
カリキュラムの説明がアプリのビルドまでしか無い。実際にStoreに反映するにはどうすれば良いのかが不明確だった。
※メンターの方にマンツーマンで教えてもらい解決。
・バージョン管理(Github)の概念をセットで
コードを書かせるからにはバージョン管理の概念をセットで教える必要があると思います。特に初心者なら尚更。プログラミング初心者の方に向けて「こんな仕組みもあるよ」っていうレベルでも共有してあげるとより一層親切かと思いました。
・ネットワーク機能やサーバ連携の実装方法を知りたかった
応用カリキュラムにネットワーク対応やサーバ連携させるための実装手順を追記して欲しかったです。
実際追記しようとするとボリュームの都合も出てくるとは思いますが、概要だけでも記載してもらえると嬉しかったです。
#5、有意義に活用する為に
・直接教室に行って、メンターと一緒に学習する
TECH::CAMPではSkypeを利用したリモート相談も利用可能です。
しかし、いざリモート相談しようとすると中々億劫なもの。(実際そうでした)
教室に居れば、エラー解消方法が解らない時や、より詳細な説明を聞きたくなる時に、気軽に何度も尋ねられます。それによって学習スピードを高めることが出来ます。
・基礎カリキュラム+スマホVR対応の学習範囲を速攻で終わらせ、オリジナルゲームを作る
基礎カリキュラム(Unity操作やC#)と応用カリキュラムの一部(スマホVR対応)で身につけた知識があれば、簡単なVRゲームが作れます。出来れば一週間前後で終わらせて、早めにオリジナルゲーム作成に入った方が良いと思います。オリジナルを作ろうとすると全体の復習にもなりますし、何よりも楽しみながら開発出来ます。
#6、まとめ
・ゼロから独学するよりは、TECH::CAMPのVRコースへ
受講したことでVRコンテンツ作成に必要な技術を、段階を踏んで、最短距離で取得出来ました。
UnityやC#を触ったことがない、でもVRコンテンツを作りたい!そんな人にお勧めです。
・Unity経験者は下記の書籍で足りるかも
UnityによるVRアプリケーション開発 作りながら学ぶバーチャルリアリティ入門
オライリーから出版されているVR開発の入門書です。
VRコースを設立した際の参考書籍のようです。