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開発者体験:DXをめちゃくちゃ改善した話Advent Calendar 2021

Day 4

スプレッドシートのそれ、Slackに通知させようぜ!

Last updated at Posted at 2021-12-03

ある日のパイセン「あれ、トニーって今日休みかい?」

え、ゴシップ好きのトニーが今日休みかって?

いや確かに今日は雑談のチャンネルに出没してないし
休みなのかもしれないな

そう思ったけど、
そのときは総務のキャサリンが教えてくれて解決したんだ

「トニー?ああ、休みよ休み、ずっと休みだったらいいのにね」

おいおい、トニー、嫌われてるな。

さては最近、キャサリンについて何かゴシップをでっち上げたな?
まったく困ったやつだよ

キャサリン「これ、どうにかSlackに通知とかできないわけ?」

ウチはまだ小さい会社だから、有給申請はGoogleフォームでやっていて
集計されるスプレッドシートは総務しか見られないんだ
(どうやら申請系が全部まとまったシートらしい)

だから休む人は別にカレンダーに登録しておかないといけないし
今回みたいに、「あれ?今日休みだっけ?」みたいなことが起きるんだ!

キャサリンが半ギレになるのも無理はないさ。

トニーにあることないこと、でっち上げられたあげく
トニーの有給申請の尻拭いをさせられてるんだからね!

ああ、愛しのキャサリン
任せておけ!

僕がBotを作って解決してやろう!

GAS、JS書けたらピースオブケーク!

知っている人も使ったことある人も多いだろうGoogle Apps Script

そしてSlackのIncoming webhookを使ってBotをつくり、

キャサリンに捧げるんだ!

Google Apps Script 通称、GASは
Javascriptを使えるFaaS(Function as a Service)だ

何言っとんじゃ、という人は、ぜひ調べてみてくれ!

簡単に言えば、サーバーを用意しなくてもプログラムを実行できて
いろんな便利なメソッドも用意してくれているワークスペースってことさ!

SlackのIncoming webhookは、
他のアプリからSlackにメッセージを送るためのものだ

Botが作れると思っておけばいいだろう!

ああ、それから…
すまないが、これらの基本的な使い方は、この記事では書かないんだ!

なぜかって?
書いている時間がないんだ
キャサリンとのディナーがあるからさ!

キャサリンを落とす、Slack Botができるまで

キャサリンにもらった、スプレッドシートの、有給申請のシートはこんな形式になっていた

Screen Shot 2021-12-03 at 20.42.19.png

整理してみよう!

実現したいこと
今日、有給で休みの人の名前を、朝9時から10時くらいにSlackの挨拶チャンネルに通知する

必要なこと

  1. 申請一覧のスプレッドシートから有給申請シートを取得する
  2. 有給申請シートにある、すべてのデータの開始と終了を取得する
  3. 2のそれぞれのデータに対して、今日が有給かどうかを判定する
  4. 3で有給だったら、そのデータの氏名を取得して、保持する
  5. 全部のデータについて2〜4が終わったら、Slack用のメッセージに整形して送信する

こんな感じだろう!

そして、忘れちゃいけない
6. そもそも休日や祝日だったらBotに通知させない

これは大事だ、休日に通知がくるとキャサリンが怒ってしまうからね!

必要なこと、を順に実行していくメソッドはこんな感じになった!

.js

function notifyHolidayStaffToSlack() {
  const currentDate = new Date();
  if(isHoliday(currentDate)) return; // 休日や祝日だったらBotに通知させない

  const spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet(),
    sheet = spreadsheet.getSheetByName('有給申請'),
    dataCnt = sheet.getLastRow(),
    nameCell = 2, // 氏名のセル
    fromCell = 3, // 開始のセル
    toCell = 4; // 終了のセル

  let absenceMembers = []
  for(let i = 2; i <= dataCnt; i++){
    const holidayFrom = new Date(sheet.getRange(i, fromCell).getValue()),
      holidayTo = new Date(sheet.getRange(i, toCell).getValue()),
      is_absence = isAbsenceToday(currentDate, holidayFrom, holidayTo) // 今日が有給かどうかの判定

      if(is_absence) absenceMembers.push(sheet.getRange(i, nameCell).getValue()) // 有給だったら、そのデータの氏名を取得して保持
  }
  
  const message = formatMessage(absenceMembers, currentDate) // Slackへのメッセージに整形
  notifyToSlack(message) // Slackに通知
}

メッセージの整形は、キャサリンが喜んでくれるように
少し明るくしておいたんだ!

.js

function formatMessage(items) {
  let  message = 'おはようございます🙌 本日お休みのメンバーはいません!\n今日も1日よろしくお願いします🎉';
  if(items.length == 0) return message;
  
  message = 'おはようございます🙌 本日お休みのメンバーは\n';
  items.forEach(item => {
    message = `${message}${item}さん\n`
  })
  message = `${message}です! 今日も1日よろしくお願いします🎉`

  return message 
}

一応、slackへの通知のメソッドも載せておこう
シンプルで、普通にPOSTすればようさそうだったよ!

.js

function notifyToSlack(body) {
  const endpoint = 'Incoming webhookで取得したURL',
    data = {
      'channel' : '#チャンネル名',
      'username' : '本日のお休みメンバーBot',
      'attachments': [{
        'text' : body,
      }]
    };

  const payload = JSON.stringify(data),
    options = {
      'method' : 'POST',
      'contentType' : 'application/json',
      'payload' : payload
    };
  UrlFetchApp.fetch(endpoint, options);
}

その後

ここまで読んでくれてありがとう!

Botは、こんな感じで送られてくるようになった!
(これはテストの時の画像だから、日付を変えて2回送っているが、運用後はちゃんと毎日定時に教えてくれている!)

Screen Shot 2021-12-03 at 21.05.58.png

え?なに?
その後って、Botじゃなくてキャサリンとどうなったんだって?

まったく、キミも知りたがりだな!

Botが大成功したお陰で、キャサリンにディナーに誘われたんだ!
なんでも、お礼がしたいんだってさ!

これからどうなるか?

急遽、明日に有給申請いれるかもしれないから
Botが流れてきたら、察してくれよな!

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