重要なのは、誰かが言っていた情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、そこから自分で考えた上で意思決定をすることです。誰かが言っている言葉をそのまま信じるのは絶対にやめましょう(自分への戒めでもある)
テックキャンプ+雑食系エンジニアサロンのおかげで転職できました!
目次
・はじめに
・[スクールに入ればエンジニアになれるという甘い考えはまず捨てるべき]
(#スクールに入ればエンジニアになれるという甘い考えはまず捨てるべき)
・[早く転職に成功できたのはテックキャンプと雑食系エンジニアサロンのおかげ]
(#早く転職に成功できたのはテックキャンプと雑食系エンジニアサロンのおかげ)
・[ポートフォリオ作成は雑食系エンジニアサロンを参考にしつつ完成してなくても転職活動を開始した方がいい]
(#ポートフォリオ作成は雑食系エンジニアサロンを参考にしつつ完成してなくても転職活動を開始した方がいい)
・あなたが行きたい企業は本当に自社開発企業か
・どんな人がテックキャンプのような高額なスクールに向いているか
・テックキャンプに入って良かったと思える点
・さいごに
はじめに
私は2020年7月から9月半ばまでテックキャンプに通い、10月半ばにWeb系自社開発企業から内定をいただくことができました。正直、かなり短期間でここまでの結果を残せたのは自分の人生の中でも大きな成功体験になり、自信につながりました。
これからプログラミングスクールに通おうと思っている方や現在通っている方、転職活動中の方の参考になればと思い、初めて記事を投稿いたします。
具体的な勉強方法というより、考え方がメインになります。自分の経験談に基づく考えですが、時期や価値観によっては全てが正しいわけではないです。あくまでも参考程度にしてください。
プロフィール
24歳、前職は自動車部品メーカーで研究開発職を2年3ヶ月ほど、大学は理系学卒でしたがプログラミングは一切学んでおりません。理不尽かつ成長できない環境だった前職に嫌気がさし、やりたいことを探す中でプログラミングに出会いました。
プログラミング学習歴
学習時期 | 詳細 |
---|---|
2020年3月ごろ | まこなり社長などの動画に感化され、プログラミングを知りプロゲートやドットインストールを始める |
~ | スクールに入ればエンジニアになれる思っていたのであんまり勉強せず。貯金がなくてボーナスまで仕事を続ける決心をする。 |
2020年5月頭 | 6月末で退職が決まりプロゲートやドットインストール、情報収集を意識的にやり始める |
2020年7月上旬 | テックキャンプ開始 / 少し経ってから雑食系エンジニアサロンに入る |
2020年9月半ば | テックキャンプのカリキュラム終了 / 転職活動開始 |
2020年10月半ば | Web系自社開発企業の内定獲得 |
意識してやったことや成果物
・GitHubの草を生やしまくる
・面接対策はキャリアアドバイザーとみっちり 参考:UZUZ就活チャンネル
・ポートフォリオの使用技術 https://github.com/mshkhikomaro/breakin-community
AWS( ACM / ALB / EC2 / ElastiCache / RDS / Route53 / S3 )、Docker、Docker-Compose、Travis CI、JavaScript、Ruby、Rails、MySQL、Redis、Nginx、Unicorn、Rubocop、Rspec、 Capistrano、Google API ( Maps Javascript API / Geocoding API )、Git、GitHub
やってないことやあんまり頑張らなかったこと
・更新頻度の低いTwitter(週数回程度) Twitter
・Qiita記事投稿なし
・Paiza(数問だけ解いた)
・teratailは一回だけ質問した(あとは検索でどうにかなった)
・CI/CDパイプラインとか
転職活動成績
応募 : 17社
書類選考通過: 4社
内定 : 1社
応募経路 : テックキャンプ(6社) Green(3社) Wantedly(8社)
スクールに入ればエンジニアになれるという甘い考えはまず捨てるべき
テックキャンプに申し込みをした時点では私もその考えでした。まこなり社長のカリスマ性凄すぎる。
しかし、冷静になって考えると、テックキャンプの短期転職コースには50名/2weekくらいは入学してきますし他にも数多あるスクールの受講生(転職活動のライバル)がいるわけです。
いくらエンジニアが不足しているとはいえ、こんなに転職希望者がいたら、行きたい会社には入れないんじゃないか?ということに早く気付けるかが大事です。気付いた人は既に行動しているはずですから。てぃかしさんのYouTubeをみて、入学前に事前学習をしとかなきゃヤバイ!!カリキュラムについていけない!と思って勉強してました。
しかし、私はテックキャンプに入学してすぐに愕然としました。それは、事前学習をせずに入学してきた方がほとんどだったからです。入学前の事情が違うとはいえ、学習可能な時間がゼロの人なんていないです。「未経験からプロのエンジニアとして転職できる」という謳い文句とまこなり社長のカリスマ性によって、スクールに入ればエンジニアになれると信じて疑うことすらしなかったのです。逆に考えると、プラスアルファの努力をすることでほとんどのライバルを出し抜くことができると気付きました。これはチャンスだなと。
でも、じゃあ実際にこれからどんな努力をどこまですれば良いのかなんて、全くわかりませんでした。そのために、内定獲得までに必要なことが分かりそうな情報源をテックキャンプ以外にも持つことに決めました。それが、後述する雑食系エンジニアサロンになります。
早く転職に成功できたのはテックキャンプと雑食系エンジニアサロンのおかげ
事前学習を割としていたので、カリキュラムは他の人が躓いているポイントでもあまり躓かずに進めることができていました。入る前にビビりすぎていたな〜とか思いつつ、若干の物足りなさもあり、だんだん中弛みしてしまい、モチベーションを上げるにはどうしたらいいのかなあと悩んでいました。様々な情報収集をした結果、雑食系エンジニアサロンを知り、入ってみることにしました。
雑食系エンジニアサロンでは、未経験から転職を目指している方のポートフォリオをみることができます。テックキャンプでも、一ヶ月くらい前に入学した先輩のポートフォリオを見学させていただく機会があったのですが、それとは比べ物にならないくらいレベルが高くてびっくりしました。もちろん、学習期間の長さが違うのもありますが、井の中の蛙だった私にとっては衝撃的で、もっと頑張らなきゃいけないと自分を奮い立たせることができました。そのおかげで転職するまでモチベーションを高く保てる環境に身を置くことができました。また、サロンオーナーの勝又さんのYoutubeも転職活動をするまでに非常にお世話になりました。
テックキャンプだけだと、ポートフォリオはメンターに相談できないですし、進捗が同期の中でも早いとモチベーションが下がってだらけていくのでこの時期に入って本当に運が良かったです。
カリキュラムが終わったらポートフォリオとして個人アプリを1人で考えて作りますが、ここにどれだけテックキャンプ以外で学んだことを詰め込めるかで書類選考の通過率が変わると思います。テックキャンプ経由の応募で同期はまだ連絡が来ていなかったのに先に書類選考が通っていたことがありました。エンジニアになりたい理由はどうであれ、テックキャンプや雑食系エンジニアサロンをうまく利用して成功してやるという強い意気込みを持ちましょう。
ポートフォリオ作成は雑食系エンジニアサロンを参考にしつつ、完成してなくても転職活動を開始した方がいい
テックキャンプの10週間が終わった後、半強制的にキャリアアドバイザーに転職活動してくれとお願いされたので、ポートフォリオ作成と並行して転職活動を行っていました。「いや、まだポートフォリオが全然できていないんだが・・・」と思ってましたがこれは結果的に功を奏したのです。後述の⑤はかなり有益でした。
また、私は雑食系エンジニアサロンでポートフォリオを公開しませんでした。理由は、公開されているポートフォリオのレビューを見るだけでも十分自分のポートフォリオに反映できる情報があり、転職活動を終えるまでにそれらを反映しきれなかったからです。
公開されている方々の中で、私よりレベルの高いポートフォリオなのに自社開発に内定を貰えるレベルなのか?と質問されているのをみかけます。しかし、実際に内定獲得レベルじゃ無くてもある程度までできたら転職活動を始めるべきだと思います。その理由は、
①同程度もしくはちょい下のライバルに先に内定を取られて募集が終了してしまう可能性
②独学で学ぶより早く実務経験を積んだ方が将来的に成長できる
③面接は場数を踏む必要がある
④面接でどれだけ会社にマッチするかは運だから
⑤面接官視点でのポートフォリオを見た感想が聞ける
⑥技術的な質問はほぼされなかった
ある程度、という線引きが難しいですが、私のポートフォリオと同じくらいの技術レベルならば転職活動を始めるのは遅いです。私が転職活動を始めた初期はDockerやtravisCIは入れてませんでしたから。
①②③については説明する必要もないですね。でも意外と忘れがちなんじゃないかなと思います。
④は面接官と趣味や境遇があって意気投合したり、面接官も似たようなテーマのポートフォリオを昔作っていたり、会社のビジョンや考え方が自分とものすごくマッチしてたりと、運によって評価が左右されそうなことがあったからです。面接中に話が盛り上がって気づいたら90分も話していたこともありました。
⑤はポートフォリオを見てもらった感想を元に、さらに勉強しといたほうがいいことを質問しておけば、次やるべきことが具体的にわかりますし、それを次の面接までに実装していたらいい評価につながるかもしれないからです。
⑥は意外でした。人柄というか、会社になじめそうかどうかを見てくれている面接官の方が多かった印象です。未経験者に技術的なレベルはそこまで求めていないということの証明でもあります。それよりもなぜこのポートフォリオを作ろうとおもったのか、何を解決したかったのかとかがよく聞かれ、熱く話すと会話が盛り上がりました。
**自社開発企業を目指している人はCI/CDパイプラインくらいまで完成させないと内定はもらえない?果たして本当にそうなのでしょうか?**勝又さんがおっしゃられていることはご自身の経験からなので、ほぼその通りなんだろうなとはおもうのですが、全てを鵜呑みにする前に自分でちょっと考えてみてください。私も受からないと思ってましたが、意外と内定をいただける可能性は転がっているかもしれませんよ!!!
あなたが行きたい企業は本当に自社開発企業か
私の転職活動の軸は自社開発企業 / ベンチャー / サービスに共感できる / 最先端の技術を学べるを掲げていました。(勝又さんの言葉をかなり鵜呑みにしてたけどよくわかってませんでした)
しかし、私の転職活動は最初から最後まで自社開発企業に絞っていたわけでは無く、途中で受託開発企業も視野に入れていました。転職活動期間はたった一ヶ月ですが、心境の変化はすぐにおきました。エントリーしてもほぼ書類で落とされることをキャリアアドバイザーから聞いていたのにもかかわらず、メンタルが持たなかったのです。
キャリアアドバイザーの方に「受託企業も受けるべきか」と相談すると、やっぱり現実を知っているのでどんどん受託を紹介してくれました。その頃はYouTube動画を漁って受託企業の良い情報だけ集めてました。知らなかった受託企業の良い部分を知って、最初の転職活動の軸がぶれてしまいました。
そんな心境の変化を知人に相談した時に、「元々の軸を曲げちゃダメでしょ」と指摘をもらったところで正気に戻り、本当に自分が行きたいところはどこなんだろうか?とちゃんと考え直すことができました。
勝又さんのYouTube、つよつよchの情報など、様々なところから情報を得た上で自分の中で出た結論は、「受託か自社では無く、自分が成長できる企業なのかどうか」、「自分の価値観にあった会社かどうか」で決めることにしました。その意味合いだと、自社も受託も当てはまる企業はたくさんあることになります。その中でも、企業のカルチャーやビジョン、プロダクトにどれだけ共感・興味を持てるのかで絞っていきました。そうすることで、面接でもスラスラと熱意を伝えることができました。
受託企業でもモダンな技術を使っている企業はあります。自社開発じゃなきゃダメなんだとという固定観念を改めるきっかけになったら幸いです。
どんな人がテックキャンプのような高額なスクールに向いているか
テックキャンプは高い分ちゃんとしてそうですが(認知バイアスかも)、約60万という金額はほとんどの人にしてみたら高額ですよね。ただ、時間という観点から考えると、早くエンジニアになれたら回収できる + さっさと退職(転職では無い)したかった私にとっては躊躇せずに申し込むことができましたので、そういう考えの人が向いているんじゃないかなと思います。
■お金よりも時間が大切という価値観がある人
数十万払ってでも早期にエンジニアになるための土台を作りたい、エンジニアになってキャリアを積んでいければ費用回収できるはずだと気付き、納得できる人です。
■カリキュラムだけじゃ転職に成功できないと気付ける人
受講生があまりにも多すぎるので差別化すべきなのは明白です。カリキュラムに追われて満足したり、中だるみしてしまわないように、よりハイレベルな環境(雑食系エンジニアサロンなど)に身を置くことをお勧めします。
■テックキャンプに入るまでに事前学習を進められる人
プロゲートやドットインストールでの事前学習をある程度行っていれば学習進捗が遅れることがなくメンタル的に余裕をもって進められることができます。メンタルは本当に重要です。進捗が気になって理解せずに次に進もうとしてしまったり、時間を気にして集中力が低下することで、挫折しかねません。
テックキャンプに入って良かったと思える点
■未経験からWebアプリケーションを作成できるまで「短期間」で到達できたこと
短期間というのがミソです。時間は有限です。どんな裕福な人でも取り返せません。だらだら勉強するより早くエンジニアになれば費用回収できると思いましょう。他のスクールについてあまり調べていませんが、10週間というペースは早いはず。
■プロゲート・ドットインストールのあと何勉強したらいいのか悩まずにすんだこと
そもそも未経験だと何から勉強すべきかなんて、わかるはずがないです。プロゲートやドットインストールをやった後「で、この後どうしたらいいの?」状態から、個人でアプリケーションが作れるまで体系的に学ぶことができる点は非常に良かったです。後、独学ならあんまり気づかないけど勉強しなきゃいけないこと(セキュリティとか)が学べたのは良かったです。
■転職成功までのキャリアアドバイザーによるサポート
テックキャンプ経由の面接は、後に企業からの印象や落選理由を教えていただけるのでかなり有意義でした。普段気づかない話し方の癖とか、他人からの印象を知れて早期に改善することができました。
■プログラミングを挫折しない環境
入る前に事前学習していても、わからなくて呆然とする場面は必ずきます。そこでメンターや同期の受講生、ライフコーチなど、活用できる手段はたくさんありました。オンライン学習に挫折しない環境と仲間、サポートがついています。ただし、ポートフォリオで困っても誰も教えてくれないので、早くから、メンターに質問しすぎないことを意識していました。コツは、時間を決めてそれ以上分からなければ質問すると言ったルールを決めることです。
今だともっと安くてコスパの良いスクールがあるかもしれませんが・・・。悩んでる時間がもったいなくて決めてしまいました。
さいごに
重要なのは、誰かが言っていた情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、そこから自分で考えた上で意思決定をすることです。私が短期間で内定をゲットしたからといって、そのまま全ての人に当てはまらないでしょうし、ユーチューバーの方だとまれにポジショントークの可能性があるので、思考を停止して言ってることを全て信じてしまうのはいかがなものかと思います。「ここまで勉強しなきゃ自社開発を受けるべきではない」とか、「テックキャンプはよくない」とか、「自社開発企業が一番いい」とか、「スクールに入ったらプロのエンジニアになれる」とか、自分で納得しているならいいのですが、今一度考え直してみてください。
とはいえ、情報があふれすぎているインターネットの中から最適解を見つけることは難しいので、ある程度自分で納得したならすぐに行動すべきです。そこでダメならその失敗を糧にさらに行動すれば良いというマインドが大切です。時間は大切!!
それと、「この世に無駄な努力なんてない」みたいな議論はひとまず置いといて、最短でいきたい会社に転職したいなら、できるだけ報われそうな努力をすべきです。(報われない努力とは時と場合によりますが、スクール卒レベルのポートフォリオを携えてエントリーしまくって不採用になることなどです)
そう言った考えのもと行動していけば、自ずと皆さんの転職活動は納得のいく結果が早く得られるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。コメントやLGTMなどしていただけると幸いです!