AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)に合格したので勉強法等の紹介に加え
初めてオンラインで資格試験を受けたのでそこでの知見も共有したいと思います。
(これが結構大変だった)
筆者について
- エンジニア5年目
- とりあえず基本情報と応用情報は持ってる
- AWS経験は3年くらい前に半年ほど
- 普段はJava等でWebアプリケーションを作る仕事が多い
アプリ部分の開発が主なので、インフラをメインでやっているわけではないですが
ネットワークやWeb等、ITの基礎的な部分に関する知識があったり(基本情報・応用情報レベル)
EC2やRDSなど、昔からあるサービスに関しては多少触ったことがある状態(ほぼ忘れてるけど)
からのスタートでした。
動機
普段はオンプレの案件だったり、アプリ部分しか触れない仕事が多いのですが、
コンテナ技術やマイクロサービスといった分野に関心があり、
そういった技術でアプリケーションを構築しようとした場合、ほぼ100%クラウドが前提になると思ったからです。
なるべくマネージドなサービスを使いこなして、クラウドネイティブな方向に持っていくのが今どきのアプリ開発なんじゃないかなと
勉強法
トータル学習時間は30〜40時間ほど。
お盆休み中に4〜5日程度集中して学習しました。
「AWS SAA」と検索すれば多数の合格体験記が出てきますし、短期間で取得できると言われている記事も多いですが、
筆者の経歴は上述の通りですので、本当にゼロベースで学習しようとした場合はもっと時間がかかると思います。
そういった方はAWS以前にネットワークやWebの基礎知識を入れておいたほうがスムーズに理解が進むんじゃないかと思います。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)を受講
ほぼこの教材しか使ってません。
私の場合は昨年末頃にセールされていたのを1600円くらいで購入しました。(すぐに受けようと思ってたけどしばらく放置しちゃいました・・・)
Udemyは結構頻繁にセールしてるので、またそのうち安くで購入できると思います。
このSAA試験ですが、2020年6月に試験内容が改定されたみたいで、
半年以上前に購入した教材が使えるか不安でしたが、こちらの講座はすぐに新試験に対応されていたようです。
この辺りもUdemy教材の良いところかと思います。(講師によって対応は違うとは思いますが)
まずは講義を聞いて知識をインプット+各章末の問題を解くことをやっていきました。
最初はハンズオンの部分は基本スキップし、問題でわからない部分があった場合はハンズオンも振り返って見るようにしました。
また、実際に自分でAWSを動かすとお金がかかってしまうので基本は動画を見るだけに留めました。
ただ、この辺りは多少お金掛けても良いという人は手を動かした方が絶対良いです。
ここではまずは各サービスの名前や特徴などを知ることを心がけると良いのではないかと思います。
上記の教材の模擬試験を解く
ここが個人的には一番重要になる部分かと思います。
この試験の難しいところとして、各サービスの特徴などのインプット的な知識に加え、
問題の事例から都度ベストなものを判断して当てはめていくという内容になっているからです。
要は丸暗記ではなくその場で考えさせられる問題が多いということです。
全部で3回分の模擬試験が用意されていますが、私の場合は
- 1つめの模擬試験を解いてみる(なんとなくで選択した部分も含めて7割正解)
- 間違えた箇所+見直しマークを付けた部分を復習
- 2つめの模擬試験を解いてみる(なんとなくで選択した部分も含めて6割正解)
- 間違えた箇所+見直しマークを付けた部分を復習
- 1つめの模擬試験をもう一度解いてみる(不安な箇所もあるけど8割正解)
- もう一回復習
- 2つめの模擬試験をもう一度解いてみる(不安な箇所もあるけど8割正解)
- もう一回復習
- 3つめの模擬試験を解いてみる(不安な箇所もあるけど9割5分くらい正解)
というフローで学習しました。
復習では解説を読んで、なぜその選択肢が答えなのかを重視して、考え方を身につけるよう意識しました。
例えばS3の問題であれば、ざっくりになりますが
コストをとりあえず抑えたい、かつ取り出しに時間がかかっても良い(3〜5時間くらい)のであればGlacierがベストですし、
ある程度アクセス頻度が高いのであればS3 Standard、
コストをもう少し下げたい、かつアクセス頻度もそこまで多くないのであればS3 IA
みたいな考え方ができるようそれぞれの特徴とユースケースを関連付けるような形で訓練しました。
同じ問題を解いていると選択肢を暗記してしまうことも少なからずあるかと思うので、
こういった説明ができるようになるように心がけるのが良いと思います。
納得ができない場合は上記の講義をもう一回見直したり、後述の参考書を読んだりすることを主にやりました。
あと今回は利用しませんでしたが、Udemyの場合は講師の方に質問ができるのでそういったものを利用するのも良いかと思います。
あとはAWSでの王道構成、例えばAPI Gateway + LambdaやELB + 複数AZのEC2、
パブリックサブネット + NATゲートウェイ + プライベートサブネットのようなよく見るパターンを知っておくのもかなり有用です。
ちなみにここまでやって私のスコアは787/1000でした。
合格ラインが720点なのでそこまで高い点数ではないですね。
参考書
そこまで深く読みこんでないですが、空き時間にさらっと目を通したり、
わからない部分があったときに辞書的に使ったりしました。
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター
この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集
Pearson VUEのオンライン試験について
これが結構厄介でした。
おおまかな流れは、
- 開始時間の30分前以降にAWS認定のページにログインし、試験開始ボタンを押す
- OnVueアプリのダウンロードとアクセスコードが確認できる画面が表示される
(OnVueアプリは事前にダウンロードしておくことも可能) - OnVueアプリを起動し、アクセスコードと電話番号を入力
- スマホで顔写真と身分証明書と部屋の写真(試験を受ける席の前後左右それぞれ一枚ずつ)をアップ
- 試験監督によるチェック(身分証と部屋の写真(前)、スマートウォッチをつけていないかのために腕のチェック)
- 試験開始
といった感じでした。
一応事前にどんな感じなのか調べてみると
- オンラインで試験監督がつく
- 試験を受ける前に部屋をカメラで監督に見せる
- ピアソンビュー製のOnVueというアプリ経由でやり取りする
みたいなことはふんわりわかったのですが、いざ受けてみると
-
試験監督が外国人でやり取りが全部英語だった(試験内容自体は日本語で申し込んだので日本語)(2021/2 追記 日本語でも対応してくれるようになってた) - 試験監督の顔は見れない、音声とチャットのみ(音声なしのときもある)
- 試験が始まる前にOnVueのウィンドウを最大化すると他のウィンドウへの切り替えとか何もできなくなる?(自分はMacで起動。しばらく時間経つと勝手に画面切り替わってスケジュール変えてね!みたいに促されます。まぁとにかくOnVueのウィンドウを最大化してはいけない)
とか諸々バタバタしました。当然自分は日本語選択してるはずなのですがところどころ英語で書かれている部分がありました。
試験監督との英語のやり取りに関しては「I can't speak English so well」って伝えたら
チャットで対応してくれました。(英語ですが)
乏しい英語力ですが免許証と部屋をカメラに映してくれと言っているのをなんとか理解して進められました。
(Photo IDって単語が顔写真付きの身分証明書って初見でわかったのが奇跡の閃きでした)
試験中は他のアプリは全部閉じる必要があったり、スマホも当然使ってはいけないので
事前にOnVue以外のアプリは閉じて、スマホも電源切っていたのですが、
顔写真と身分証の撮影にスマホを使ったり、英語のやり取りとかで翻訳ソフト使ったりしたいので
上の対応は試験開始ギリギリにやったほうが良いかもです。
私の場合は9:45から試験開始だったのですが、9:30頃から準備を始めたにも関わらず
上のように色々トラブルがあって10時過ぎからの開始となりました。(遅れても一応なんとかなった)
トラブルなくても意外に時間がかかるので、早めに準備しておくのが良いと思います。
あと、オンライン試験だからなのか、試験監督が外国からアクセスしているからなのかわかりませんが
深夜0時とか1時からの予約も日によっては取ることができるようでした。
AWS認定以外の試験ではもしかすると変わったりするかもしれないです。
まぁ不安な方はおとなしく会場で受けたほうが良いかもしれませんね