10.1.1 プロジェクトマネジメントとは
定常業務とプロジェクト
- 定常業務:規定の手順に従って反復的に行われる業務。
- プロジェクト:①ある業務のために編成された期間限定のチームで、②独自のプロダクトやサービスを創造するために実施する業務。③目的を達成するために開始し、目的を達成した時に終了する。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトでは、合意された制約条件をバランスよく調整しなければなりません。そこで、隔週知識やツール。実績のある管理手法を適用し、複数の制約条件を調整しながらプロジェクトを成功に導くための管理活動がプロジェクトマネジメントです。
10.1.2 プロジェクトマネジメントの活動
- 統合マネジメント
- スコープマネジメント
- タイムマネジメント
- コストマネジメント
- 品質マネジメント
- リスクマネジメント
1. 統合マネジメント
- プロジェクト憲章
- プロジェクトマネジメント計画書
- プロジェクト作業の指揮
- 監視・コントロール
- 成果物の作成状況
- スケジュールの進捗状況
- 測定・評価
- 是正処置・予防処置
- 統合変更管理
- プロジェクトの立上げ
- 計画
- 実行
- 要求変更のレビュー、分析、認否判定
- 承認済み変更に基づき、費用やスケジュール調整
2. スコープマネジメント
プロジェクトを確実に遂行するために必要な作業を過不足なく洗い出す。
- スコープ計画
- 要求事項収集
- スコープ定義
- WBS作成
- スコープ検証
- スコープコントロール
1. スコープ定義
- スコープ:プロジェクトの範囲
- 要求事項をもとに、成果物、必要な作業、前提条件、制約条件、除外条件→プロジェクト記述書に記録
2. WBS作成
プロジェクト作業を細かく分離する。最下位レベルの要素は、スケジュール、コスト見積り、監視、コントロールの対象となる単位。これをワークパッケージと言う。
3. タイムマネジメント
プロジェクトを所定の時間に完了させることを目的に行われる活動。WBSのワークパッケージをさらにアクティビティに分解する。
4. コストマネージメント
プロジェクトを決められた予算内で完了させることを目的に行われる活動。
- コスト見積り:各作業を完了するために必要な費用を算出する。また、詳細が決まった段階などで見直しもする。
- コストコントロール:コストスケジュールの予定と実績との差、終了時の総予算を測定し、コストが予算内に収まるよう、スケージュル通りに沿うように管理する。
5. 品質マネージメント
要求された品質を実現するたえに行われる活動。
- 品質計画
- 品質保証
- 品質コントロール
6. リスクマネジメント
好機を高め、脅威を景観することを目的に行われる活動。
- マイナスについてのリスク対応戦略
- 回避:原因を取り除いたり、計画変更でプロジェクトに影響を与えないようにする。
- 転嫁:リスクの一部または全部を第三者に移す。保険とか保証契約を締結。
- 軽減:リスクの発生確率と発生した場合の影響度を受容できるほどまで低下させる。
- 受容:リスクが発生した時点で対処する。
- プラスについてのリスク対応戦略
- 活用:好機を確実に実現できるよう対応をとる。
- 共用:こうきを得やすい能力の最も高い第三者と組む。
- 強化:後期の発生確率やプラスの影響を増大させる。
- 受容:特に対応を行わない。