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プロキシアプリCharlesで通信まわりのデバッグが快適になったので布教したい

Last updated at Posted at 2019-12-05

この記事はチームラボエンジニアリングアドベントカレンダー6日目の記事です。

はじめに

iOSアプリ開発でCharlesを使ってみたところ、通信まわりのデバッグがたいへん快適になりました!
モバイルだけでなく、Web開発でも通信周りのデバッグでCharlesは威力を発揮しそうです。
導入も簡単で、10分あれば設定が完了します。

この記事では、以下についてまとめています。

  • Charlesの導入方法
  • 通信をキャプチャしたい端末側の設定(PC, iOS実機, iOSシミュレータ)
  • Charlesでのデバッグ方法

とにかく、みんなCharles使おうぜ!という布教記事です:innocent:

Charlesについて

公式サイト
https://www.charlesproxy.com/

モバイル開発・Web開発かかわらず、こんなことでお困りではないでしょうか?

  • サーバがメンテナンス中で通信まわりの実装の確認ができない
  • 開発用のモックサーバを書き換えに行くのが面倒
  • 正しい順番で複数のAPIを呼べているか不安…

プロキシアプリCharlesを使えば、自分のPC上で通信をキャプチャ&編集できるので、これらの悩みが一気に解決します!

有料アプリ(50US$)ですが、30日間は無料で利用できます。
ただし5分に1回ぐらい購入してねアラートが出る、かつ30分でアプリが強制終了します…
イラっとしたら購入しましょう :moneybag:

Charlesでできること

  • 通信のモニタリングがリアルタイムできる!(ブレイクポイントも置ける)
  • 通信のリクエスト・レスポンスを自由に書き換えられる!
  • 低速の通信状況をシミュレータできる!
  • リバースプロキシを試せる!

…などなど通信まわりのハンドリングが自由自在にできます。
激アツです:fire:

Charlesの導入方法

バージョン: 4.5.4 (2019/11/28時点での最新版)

1. Charlesのダウンロード

スクリーンショット 2019-11-26 13.45.49.png
  • Charlsを立ち上げる。
スクリーンショット 2019-11-28 21.28.55.png

2. プロキシの設定

  • プロキシの設定を行う
スクリーンショット 2019-11-26 14.32.14.png
  • 画像のように設定されていればOK
スクリーンショット 2019-11-26 14.31.59.png

3. 証明書の設定

  • 証明書の設定を行う
スクリーンショット 2019-11-26 14.33.11.png
  • キーチェーンアクセスが表示されるので、Charles Proxy CAを探す
スクリーンショット 2019-11-26 14.30.41.png
  • 「常に信頼」に変更する
スクリーンショット 2019-11-26 14.31.01.png

4. SSLプロキシの設定

  • SSLプロキシの設定を行う
スクリーンショット 2019-11-26 14.34.24.png
  • 「Enable SSL Proxying」にチェックを入れ、「Add」をクリック
スクリーンショット 2019-11-26 14.34.42.png
  • Hostにワイルドカード「*」を設定
スクリーンショット 2019-11-26 14.35.25.png

これで下準備は完了です!簡単!

Charlesで通信をキャプチャしたい端末側の設定

1. ローカルPC

  • 「Proxy」 → 「macOS Proxy」を選択
スクリーンショット 2019-12-01 23.09.30.png
  • PCの通信が表示されればOK
スクリーンショット_2019-12-01_23_18_21.png

2. iOSの実機

※ 画像のOSのバージョンは12.3.1ですが、13.2.2も同様に設定できました。

プロキシの設定

実機の通信をキャプチャーするためには、Charlesを起動させているPCと同じIPアドレスで接続する必要があります。

  • [Charles側]以下を選択して、表示されたローカルIPアドレスをメモしておく
スクリーンショット 2019-11-26 14.38.13.png
  • [実機側]Charlesを起動させているPCと同じwifiに接続して、接続先の詳細から「プロキシを構成」を選択
スクリーンショット 2019-11-26 14.38.13.png
  • 「手動」を選択して先ほどメモしたIPアドレスを入力
IMG_0016.png

証明書の設定

IMG_0018.PNG
  • 「設定」を開いて、インストールを完了させる
IMG_0020.PNG IMG_0020.PNG
  • [Charles側]設定が完了すると、一度だけ以下のアラートが表示されるので「Allow」を選択
スクリーンショット 2019-11-26 14.41.22.png
  • Charlesにシミュレータの通信が表示されていればOK

3.シミュレータ

※ 画像のシミュレータのXcodeバージョンは11.1です。

  • [Charles側]「Help」→「Install Charles Root Certificate in iOS Simulators」を選択して証明書をインストールする
スクリーンショット 2019-12-02 0.52.46.png
  • [シミュレータ側]設定から「about」を選択
スクリーンショット 2019-12-02 0.52.46.png
  • 「Certificate Trust Settings」を選択
スクリーンショット 2019-12-02 0.52.46.png
  • Charlesの証明書をONに変更する
スクリーンショット 2019-12-02 0.52.46.png
  • Charlesにシミュレータの通信が表示されていればOK

Charlesでのデバッグ方法

Charlesには色々なデバッグ機能がありますが、ここでは私が最もよく使っている2つのデバッグ機能をご紹介します。

1. 通信のレコーディング

  • 「Proxy」 → 「Start Recording」 を選択  
スクリーンショット 2019-12-02 1.40.26.png
  • もしくは画面上部の記録スタートボタンを押下する スクリーンショット 2019-12-02 1.40.47.png

  • 通信が一覧で表示されるので、詳細を確認したいURLをクリック

スクリーンショット_2019-12-01_23_18_21.png

2. 通信のレスポンス書き換え

  • ブレイクポイントを設定する 「Proxy」→ 「Brakepoint Settings」
スクリーンショット 2019-11-26 15.05.35.png
  • 「Add」→ブレイクポイントを貼りたいURL(= 書き換えたいURL)を設定する
スクリーンショット 2019-11-26 15.06.07.png
  • ブレイクポイントが追加される
スクリーンショット_2019-11-26_15_05_56.png
  • ブレイクポイントを貼ったURLとの通信が走ると、通信をキャプチャするので「Edit Response」タブで通信のレスポンスを書き換え
スクリーンショット_2019-11-26_15_05_10.png
  • 編集が終わったら画面下部の「Excute」をクリックすると、編集後の通信が走る

まとめ

プロキシアプリCharlesの導入とデバッグ方法について、簡単にご紹介しました。

公式サイトでは以下のようにCharlesが紹介されています。

Charlesは、デバッグを迅速で信頼性が高く、高度なものにします。時間とフラストレーションを節約できます!

実際にこのアプリを使ってみて、デバッグの時間とフラストレーションを節約できてるなーと実感しています:innocent:
Charlesを使って快適なデバッグライフを送りましょう!

参考文献

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