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サーバー二台でdocker + MySQLを用いてレプリケーション

Last updated at Posted at 2020-07-27

ラズパイをサーバー化して環境構築をしているのですが、大苦戦中です。
CPUのアーキテクチャが組込用なので便利なdocker imageが全然使えないという。。。
SSL認証のときも大変でしたが、それはまた別の記事で。

※今回はラズパイをDBサーバーとしましたが、通常のオンプレサーバーであっても同じ書き方でできるはずです。

1.やりたいこと

1.1.レプリケーション

サーバー1にマスターDBをおき、サーバー2にスレイブDBをおいて、スレイブでマスターDBの更新を検知して全くDBを保持すること 片方のサーバーが物理的に壊れてもDBのデータは残ります。(うっかりdrop tableなんてオペミスは無理ですが)

1.2.レプリケーションの設定をdockerで簡略化

結構めんどくさいので、新しいサーバーにもdocker-compose up -dの1コマンドで環境を設定できたら楽です

2.手順

2.1.全体の構成

サーバー構成
192.168.0.2 → master用サーバー
192.168.0.3 → slave用サーバー

ディレクトリ構成

├── db
│ ├── Dockerfile
│ ├── conf
│ │ ├── master.cnf
│ │ └── slave.cnf
│ └── sql
│ ├── init_master.sql
│ └── init_slave.sql
├── docker-compose.yml

↑treeコマンドで表示したのですが、みづらいですねすみません。

2.2.docker-compose.ymlの作成

docker-compose.ymlにてdbディレクトリをビルドします
そしてdbディレクトリには必要な設定ファイルを仕込むのですが、まずはdocker-composeだけ載せますと

docker-compose.yml
version: '3'

services:
  db:
    build: ./db
    command: mysqld --character-set-server=utf8mb4 --collation-server=utf8mb4_unicode_ci
    ports:
      - "3306:3306"
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: rootpassword
      MYSQL_DATABASE: db_name
      MYSQL_USER: user
      MYSQL_PASSWORD: password
      TZ: 'Asia/Tokyo'。
    volumes:
      # 初期データを投入するSQLが格納されているdir
      - ./db/sql:/docker-entrypoint-initdb.d
      # 永続化するときにマウントするdir
      - /var/lib/mysql:/var/lib/mysql

build: ./dbにてdocker-compose.ymlと同じ階層のdbディレクトリをビルドしています。

2.3.dockerfileとconfigファイルの作成

次にdockerfileを書きます。
これは一部、マスターとスレーブで書き換えが要ります

Dockerfile
FROM mysql:5.7
# 読み込むconfファイルをマスターかスレーブかでコメントアウトして分岐させる
#ENV conf_file ./conf/slave.cnf
ENV conf_file ./conf/master.cnf

ADD $conf_file /etc/mysql/my.cnf
RUN chmod 644 /etc/mysql/my.cnf

これまではほとんどmasterとslaveで個別の設定はありませんでした。

次にmasterとslaveのそれぞれのconfファイルを設定していきます。

master.conf
[mysqld]
user=mysql
server-id = 1
log-bin
binlog-format = MIXED
slave.conf
[mysqld]
user=mysql
server-id=2
log-bin
read_only

2.4.DB初期化時に読み込まれるファイルの作成

次にdbディレクトリがビルドされるときの初期化のsqlを書きます

init_master.sql
-- slaveが使用するユーザーを設定(slaveのサーバーの内部IPに合わせる)
CREATE USER 'replica'@'192.168.0.3' IDENTIFIED BY 'replica';
GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'repl'@'192.168.0.3';
init_slave.sql
-- MASTER_LOG_FILEやMASTER_LOG_POSの調べ方は後述
CHANGE MASTER TO MASTER_HOST='192.168.0.2', 
    MASTER_PORT=3306, 
    MASTER_USER='replica', 
    MASTER_PASSWORD='replica', 
    MASTER_LOG_FILE='3ae7abcabc-bin.000003', 
    MASTER_LOG_POS=1234;

init_slave.sqlのmaster_log_fileやmaster_log_posの調べ方ですが、マスターDBサーバーのコンテナに入って

$docker exec -it <container_id> bash
#mysql -u root -p password
>show master status\G;

こんな順番でコマンドを入力するとマスターのログファイルの位置が取得できます。
mysql 5.7以降だったか、わざわざこんなことをしなくても 
MASTER_AUTO_POSITION=1
と設定するだけでいけるとかなんとか

これでレプリケーションできるかと思います。

何もミスってなければslaveのサーバーにて

$docker exec -it <container_id> bash
#mysql -u root -p password
>show slave status\G;

こんな感じでDBコンテナに入ってコマンドを打つとずらーっと表示されますが

Slave_IO_Running: Yes
Slave_SQL_Running: Yes

この2つのパラメータがYesになります
connectingとか書いてたらだめです。

ずらーっと表示されている下の方にエラー内容が出ます

Last_IO_Errno: 0
Last_IO_Error: 
Last_SQL_Errno: 0
Last_SQL_Error: 

※これは正常な状態です

ここに出てくるエラーナンバーやエラーメッセージを頼りにデバッグしたらできるかと思います。

どうしても自動化しきれていませんが、だいぶ再現するのが楽にはできたかなと思います。
何か補足があったらぜひお願いいたします。

あ、あと既にテーブルがあって運用中のDBをマスタースレーブ構成にしたい場合は、masterでダンプしてそのデータをslaveでリストアして反映する必要があります。

こっちに書きましたので参考までに

参考
http://www.tohoho-web.com/ex/mysql-replication.html

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