ちょっとした指示・確認はスマートに!
私は、某小売業で移動スーパーの運営をしています。移動スーパーとは、簡単に言うと店舗(スーパー)の商品を車両に積み込んで、日々のお買物に不自由されている地域を回りながら販売する業態です。
販売車両のメンバー(ドライバー)のマネジメントも私の仕事の一つです。
ところで、みなさんこういう経験ありませんか?
チームメンバーとなかなか顔を合わせる機会がなくて、直接指示・確認がしづらい状況になること。
そんなとき、どうしてますか?LINEや電話をしますか?
複数人に別々の要件を伝えなければいけない場合、面倒くさいし、退勤した人や休日中の人に連絡するのも気が引けますよね?
そこで、ちょっとした指示や確認したいことを伝えたい相手に合わせてLINEに表示させる仕組みをAIで作ってみました。
今回チームメンバーの二人(とし・あっきー)に協力してもらいました。チームメンバーは、移動スーパーのドライバーのため、朝か夕方に私が事務所にいない限り顔を合わせる機会がありません。
①メンバーは出勤したら必ずメール確認のため事務所内のPCデスクに座ります。PCは事務所の共用です。
前日、私がそれぞれのメンバーに対し次の日の指示・確認事項をGoogle Spreadsheetに書き込みます。(私は、次の日はお休みと仮定します。)
②翌日、メンバーは出勤したらいつものようにPCの前に座ります。まず、としがPCの前に座りNode-REDカメラで自分の顔を映し出します。顔を判別基準とします。
すると、LINEにはとしに対する指示・確認事項が表示されるという仕組みです。あっきーにはその内容は分かりません。
さあ、うまく動くでしょうか?
使用ツール
・Teachable Machine
・Node-RED
・Make
・Google Spreadsheet(以下GSS)
・SSSAPI
・LINE Bot
作成フロー
1. Teachable Machineで機械学習させます。
2. Node-REDフローを作成し、Teachable Machineと連携させます。
3. MakeとNode-REDを連携させます。
4. GSSをAPI化した後、Makeと連携させます。
GSS
に指示・確認したい内容を入力します。
GSS
をAPI
化します。
HTTPモジュール
とJSONモジュール
でGSS API
をリクエストします。
注意:日本語を検索する際は、HTTPモジュール
のAPI URL
の後に/encodeURL()
を入力し、()内にWebhooks
モジュールの1.hiki
を入力します。
5. LINE Botに返信
完成品
メンバーによって指示・確認が変えることができているのを確認できました。
①としに対しての指示・確認
顔認証してその人にあった指示確認を自動で出す仕組み1#protoout pic.twitter.com/zcbmZBUlmL
— まあちんぐ (@marching02) July 30, 2022
顔認証してその人にあった指示確認を自動で出す仕組み2#protoout pic.twitter.com/TpP6Qhb1Ul
— まあちんぐ (@marching02) July 30, 2022
まとめ
指示・確認する側もあらかじめシートに整理して入力することで、漏れ・ダブりを減らすことができますし、指示される側も聞いたことをメモするような手間も省けます。また、確認したいときにはいつでもLINEを開けばよいという手軽さが利点だと思います。
今回、サンプルとして2人のメンバーに登場してもらいましたが、今後5人10人とメンバーが増えてきたときに、さらに利便性が高まると思います。
使用したメンバーからは、PCではなくスマホから顔の認識を行うようにすればもっと便利だと意見がありました。
参考記事