はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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チームワークの必要性
プロジェクトマネージャーとして、リーダーシップは仕事の大きな部分を占めています。しかし、優れたプロジェクトマネージャーであるためには、単にチームを率いてプロジェクトを完了させるだけでは不十分です。
優れたプロジェクトマネージャーとは、単にチームを率いてプロジェクトを完了させるだけではなく、チームのメンバーが最高の仕事ができる ようにサポートし、人々が誇りをもって物事を構築できるようにすることです。
最高のリーダーとは、人々を協力させることができる人です。そのため、プロジェクトマネージャーは、一緒に仕事をするチームを開発し、リードする能力が非常に重要なのです。
しかし、その前に一度立ち止まって、チームとはいったい何なのかを考えてみましょう。
チーム
チームとは、特定のプロジェクトや目的のために、計画を立て、問題を解決し、決定を下し、進捗を確認する人々の集団です。チームのメンバーは、物事を成し遂げるために互いに依存し合っています。
例えば、ソフトウェアエンジニアリングのチームは、ユーザーのニーズを満たすシームレスなソフトウェア体験を生み出すことを任務とする場合があります。プロジェクトマネージャーと調整するだけでなく、ソフトウェアエンジニアリングチームのメンバーも、共通の目標に向かって互いに調整し合うことになります。

ワークグループ
ワークグループは、組織的または管理的な階層に基づくものと定義されています。ワークグループ内の人は共通の目標に向かって作業しているかもしれませんが、その作業は一人の人間または組織によって調整、制御、割り当てられる可能性が高くなります。
例えば、品質保証テストに焦点を当てたワークグループは、一連のテストプランを実行することを任務とするかもしれません。グループマネージャーは、その作業を分割し、各品質保証テスターにレビューするプランを割り当てるかもしれません。しかし、チームとは異なり、テスターは互いに独立して仕事をこなすことになります。

チームとワークグループには、大きな組織の中でそれぞれ独自の利点があります。しかし、プロジェクトマネージャーは、チームに焦点を当て、チームワークの文化を醸成することになります。
チームワーク
チームワークとは、各人が共通の目標に取り組み、それに向かって進む効果的な共同作業の方法である。チームワークは、チームメンバーそれぞれの力を最大限に引き出し、各人の能力を最大限に発揮させる。
ご想像の通り、プロジェクトマネジメントを成功させるためには、チームワークが非常に重要な役割を果たします。
その理由はいくつかあります。
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創造性を育む
チームは、メンバーの多様な視点・スキル・経験を活かして、より良い解決策を考案したり、より多様なユーザーニーズに対応する製品を作ったりすることができます。 -
チームワークは説明責任も促す
自分の仕事の遂行がチームの他のメンバーの仕事に直接影響を与えることを知ることは、強力な動機付けとなります。 -
チームワークによって物事を成し遂げることができる
大規模で複雑なプロジェクトでは、タスクを完了し、プロジェクトの目標を達成するために、スマートで有能な人材が必要です。プロジェクトマネージャーであるあなたの仕事は、創造性を育み、説明責任を果たし、物事を成し遂げるために、チームとして協力し合うことに積極的に取り組むよう周囲に促すことです。
チームワークは効果的な共同作業の方法であり、正しく行われれば、測定可能なチームの成果とチーム文化の両方にプラスの影響を与えることができます。
TIPS
Google Cloud の Systems Productivity and Reporting Team でシニア プログラム マネージャ Rowena さんのコメント
- プロジェクトマネージャーとして、あなたは実際には、それぞれの役割の人々の直接のマネージャーではないことに気づくでしょう。ここで重要なソフトスキルは、影響力、つまり 『権限なしに影響を与える』 ことです。人とコミュニケーションをとり、目標や目的を理解させ、共通のビジョンと共通の旅路を歩ませることができる能力です。
- プロジェクト・マネージャーのよく犯す間違いのひとつは、自分ですべてをやろうとし、助けを求めないことでした。プロジェクト・チームの管理者であるかの権限を持っているかにどうか関わらず、チームの一員として他の人に仕事を任せ、SME(Subject Matter Expert)が本当に得意なことをできるようにすることが大事です。
- 私が取り組んでいることのひとつに、包括的なミーティングを実践することがあります。たとえば、会議の席上で、いつもは静かで発言しない参加者が1人か2人いることに気づいたら、その人たちに会話の輪に入ってもらうようにします。さらに良い方法は、事前に彼らとコーヒーを飲み、今度のトピックについてどう思うか聞いてみることです。そして、そのアイデアをテーブルに持ち込むように促します。その場に多様な考え方があることは、とても大切なことです。
- メンターシップについては、チーム内に経験の浅いメンバーや発言に自信のないメンバーがいる場合、彼らに小さな仕事を任せて自信をつけさせるか、彼らが普段の仕事とは違う楽しいと思うようなことを任せることが多いです。