はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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製品ビジョンとミッション
スクラムはアジャイルの方法論なので、アジャイルの価値と原則を体現していることを思い出してください。
アジャイルの原則の1つにこうあります。
『意欲に満ちた人々を集めてプロジェクトを構成します。環境と支援を与え仕事が無事終わるまで彼らを信頼します。』
個人をやる気にさせる最善の方法は、彼らが本当に気になるミッションと製品ビジョンを与え、それに向かって気持ちよく働けるようにすることです。
アジャイルでは、
『ミッションはプロセスを通してチームにとって不変であり、それに向かって働く何かを与える短いステートメント』
です。ミッションに加えて、アジャイルチームは製品ビジョンも設定し、チームがどのような結果に責任を持つのか、そしてチームの境界はどこなのかをはっきりさせます。
少し経営的な話に聞こえるかもしれませんが、私はこのように考えています。
- ミッションは、なぜ その仕事をするのかを教えてくれるものです。
- 製品ビジョンは、その仕事が終わったときに どうなっている のかをイメージすることができます。
サンプル
オフィスグリーンの新プロジェクト「Virtual Verde」を例に、ミッションと製品ビジョンについて考えてみましょう。「Virtual Verde」は、植物を自宅のオフィスに届けるプロジェクトです。
- ミッション
- Virtual Verdeは、自宅のワークスペースを活気づけることで、ユーザーの健康と幸福を向上させる。
- 製品ビジョン
- Virtual Verdeはホームオフィスを変えるリビングマーケットプレイスになる。
この2つのステートメントは、Virtual Verdeのユーザーに楽しい体験を提供するために、チームを鼓舞することを意味しています。
スクラムチームの役割
すべてのスクラムチームは、
- スクラムマスター
- プロダクトオーナー
- 開発チーム
という3つの定義された役割で構成されています。これらの役割は、チームの目標を達成し、ミッションとビジョンを実現するために協力し合います。
プロダクトオーナー
『The Product Owner's job is to build the right thing』
プロダクトオーナーは、チームが何を開発するかに責任を持ちます。また、全員が「なぜ」を理解できるようにしなければなりません。
スクラムマスター
『The Scrum Master's job is to build the thing fast』
スクラムマスターは、チームがいつユーザーに価値を提供するかに責任を持ちます。この役割は、従来のプロジェクトにおけるプロジェクトマネージャーの役割とほぼ同じです。
スクラムチームには明確に定義された役割がありますが、チーム全体が目標達成のために協力し合うということが重要です。
スクラムガイド
スクラムガイドでは、次のように記述している。
スクラムチームはクロスファンクショナルである。スクラムチームが何かを成し遂げるとき、それはどのような機能または組織に属していても、チーム全体の成果である。あなたのスクラムチームには、ソフトウェア開発者、マーケティング専門家、品質保証、ロジスティクスの専門家がいるかもしれません。サッカーチームの例えを思い出してください。各選手が集まって自分のポジションでプレーすれば、最終的には、ボールをゴールに入れるために必要なものがすべて揃うのです。さらに、これらの新鮮な視点は、プロジェクトやユーザー、ビジネスに多くの価値をもたらします。
スクラムチームは自己組織化されています。これは、あなたがこれまで働いてきた、上司があなたの仕事を指示し、頻繁に更新を要求するような組織とは、根本的に異なっているように聞こえるかもしれません。しかし、スクラムチームは、確約、勇気、集中、公開、尊敬という5つの価値観に依存しているので、スクラムチームは、より有機的で柔軟な環境で、驚くべき結果を出すために協力することができるのです。
チームは自己組織化されているが、高パフォーマンスのスクラムチームには、スクラムチームの外側に座って、スクラムの自己組織化の性質を破壊することなく、戦略的リーダーシップと個人のキャリア開発を提供するマネージャがいることが多い。
私の経験では、もしマネージャーがチームに何をすべきか指示し始めなければならないと感じ、自己組織化を妨げるなら、スクラムの利点は崩壊し始める でしょう。