はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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キャパシティ・プランニング
これまで、タスクの完了に必要な総時間を予測する「時間見積り」 について説明しました。そして、タスクを完了するために必要な能動的な作業の量と難易度を予測する「工数見積り」についても説明しました。これらのテクニックは、タスクを完了するために必要な時間の長さを見積もるのに役立ちます。
このような情報が得られたら、作業を完了させるために適切な人数がいるかどうかを判断する必要があります。これを把握するには、キャパシティ・プランニングと呼ばれる手法を使用します。
まず、キャパシティを定義しましょう。
『キャパシティとは、プロジェクトに割り当てられた人材やリソースが、一定期間内に合理的に完了できる作業量のこと』
一人の人間ができることは限られており、仕事を割り当てる際には、各人のキャパシティを念頭に置くことが重要です。そこで登場するのが、キャパシティ・プランニングです。
『キャパシティ・プランニングとは、プロジェクトのタスクに人、リソースを割り当てること』
そして、その作業を時間内に完了するために必要なリソースがあるかどうかを判断します。この過程で、2人目のウェブ開発者や3人目のライターなど、プロジェクトのタイムラインを短縮するためのリソースが必要であることがわかるかもしれません。
1日にこなすべき仕事量には限りがあります。ミーティングや突発的なタスクなど、通常の業務では一日にこなせる量は限られています。
クリティカル・パス
では、チームメイトが優先順位を決め、能力を最大限に活用するにはどうすればよいのでしょうか?
優先順位をつけるには、プロジェクトのタイムライン上にクリティカルパスを描きます。
『クリティカルパスとは、プロジェクトのゴールを予定通りに達成するために、必ず到達しなければならないマイルストーンのリスト』 を指します。
また、各マイルストーンの完了に貢献する必須タスクもリストアップします。それ以外のものは、クリティカルパスから外れているとみなされます。
キャパシティとキャパシティプランニングに影響を与える要因
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どのタスクが並行して実行できるか を特定する必要があります。つまり、他のタスクと同時に実行できるタスクです。
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どのタスクが順次実行可能か 、つまり特定の順序で実行されなければならないかを特定する必要があります。並行して進められるタスクを特定することで、複数のタスクを同時に完了できることを示し、プロジェクトスケジュールの効率化を図ることができます。連続したタスクを特定することで、プロジェクトの早い段階で優先順位をつけるべきタスクを特定することができます。
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どのプロジェクトタスクの開始日(Fixed start date)が確定しているかを判断する 必要があります。開始日が決まっているものとは、目標を達成するために、そのタスクの作業を開始しなければならない日のことです。タスクの開始日が決まっているかどうかを確認することで、キャパシティプランニングに役立てることができます。なぜなら、タスクを時間通りに完了させるために、適切な人数を確保するのに役立つからです。
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タスクによっては、開始日が最も早い場合もあります。 早期開始日を設定する ことで、ベンダーやチームメンバーがいつからプロジェクトに参加できるのか、正確な見通しを立てることができます。これにより、作業計画を立てやすくなり、作業の優先順位もつけやすくなります。たとえば、新しいベンダーと仕事をする場合、ベンダーが作業を開始する前に、契約が締結され、発注書が承認され、作成されるのを待つ必要があります。