はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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エスカレーションとは
プロジェクトマネージャーは、他のいくつかのタスクに加えて、問題を解決し、プロジェクトの成功の妨げとなる制約を取り除く責任を負っています。そのための方法のひとつがエスカレーションです。
『エスカレーションとは、より上位のプロジェクトリーダーやマネジメントに助けを求め、障害を取り除き、優先順位を明確にし、次のステップを確認するプロセスである』
エスカレーションというとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、プロジェクトマネジメントではそうではありません。プロジェクトマネジメントでは、エスカレーションは奨励され、頻繁に使用され、さらには賞賛されるべきものです。
エスカレーションは、 迅速な意思決定 を可能にし、一般的に問題が早く解決されればされるほど、プロジェクトはより良い方向へ向かいます。
エスカレーションの事前準備
プロジェクトに着手する前に、プロジェクトマネージャー、チーム、プロジェクトスポンサーは、エスカレーションの標準と慣習を確立する必要があります。
つまり、
- 問題を提起する相手
- 問題提起の方法
- 議論の場
を特定するのです。
エスカレーションが必要なとき、必要でないときのために、前もって少し準備をしておくと、エスカレーションをスムーズに行うことができます。
エスカレーションするタイミング
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトに重大な問題が発生する兆候が見られたら、その問題をエスカレーションする必要があります。
クリティカルな問題とは、
- プロジェクトの主要なマイルストーンの遅延を引き起こす可能性のある問題
- 予算超過を引き起こす問題
- 顧客を失うことになる問題
- プロジェクト完了予定日を押し下げる問題
などを指します。
基本的に
- 時間
- 予算
- スコープ
という3つの制約に影響を与えるものは、すべてエスカレーションすべきものです
「塹壕戦争」と「悪い妥協」
エスカレーションは、プロジェクトによくある2つの問題、「塹壕戦争」と「悪い妥協」を防ぐのに有効です。
塹壕戦争
2つの仲間やグループがなかなか合意に至らず、両者とも譲らない場合に起こります。これは、プロジェクトの停滞を招き、プロジェクトの進行のある側面を遅らせる可能性が高い。
悪い妥協
一般的に、妥協は問題を解決するための前向きな方法と考えられていますが、悪い妥協というものがあります。悪い妥協とは、2つの当事者がいわゆる解決策に落ち着くものの、最終的な製品が依然として問題を抱えている場合に起こります。
プロジェクトの重要な目標に対して妥協する場合、どちらかの当事者が、単に目的のための手段であるという理由で妥協することは、生産的ではありません。そう、妥協しながらも、より大きなプロジェクトの目標を念頭に置き、それに向かって一緒に努力するのです。チームやステークホルダーがより大きな利益を得るために難しい選択をするのを助けなければならないかもしれません。