はじめに
本記事は、Googleデータアナリティクスのプロフェッショナル認定証のプログラムより、参照させて頂いています。興味を持った方は、是非受講してみてください。

プレゼンテーションのフレームワーク
データの調査結果を分かりやすく伝えるには プレゼンテーションの大枠となる フレームワークが必要です。これは
- 事業タスク
- 測定指標
との 繋がりを改めて論理的に明確にするものです。
事業タスクとは、データ分析で解決できる ビジネス関連の疑問または課題のことです。
フレームワークによって、
- 聞き手はデータを 理解するためのコンテキストを 把握できるようになります。
- プレゼンテーションの間、 最も重要な情報に集中できます。
プレゼンテーションの フレームワークは、 事業タスクを理解することから始まります。 ローデータは多くの人にとってそれほど 意味をなしません。 しかし、事業タスクのコンテキストに沿って データを提示すれば、聞き手はより簡単に データを読み解けるようになります。 そうすることで、プレゼンテーションが より有益なものとなり 聞き手に知識を与え、行動を起こさせます。 そのため、早い段階で事業タスクを 理解することがカギとなります。
フレームワークを活用した例
ある食料品店チェーンと 仕事をすることになったとします。 彼らは、アボカドのオンライン検索と トレンドを把握し 季節ごとの仕入れを決定するのに 役立てたいと考えています。 プレゼンテーションでは、 この課題に焦点を当て 情報を構成していきます。 このスライドのプレゼンテーションを 見てみましょう。
事業タスク
まず、この事業タスクに焦点を当てて プレゼンテーションを始めます。

この 2 枚目のスライドでは、 ディスカッション用の目標を追加しました。

それは
-
「アボカドのオンライン検索履歴の 概要を共有すること」
- 「アボカドの検索数が年々 どのように増加しているのか、 これがビジネスにどのような意味を持つのか」
-
「過去のデータを用いて、 オンラインでの アボカドの検索の季節的なトレンドを 検証する」
- 「季節ごとの傾向を理解する ことで仕入れの必要性を予測し 計画を立てるのに役立つ」
- 「さらに調査すべき領域が あれば議論する」
ここで、プレゼンテーションの 次のステップに触れます。 聞き手が何を得られるのか、 プレゼンテーションの概要を明示するのです。

また、共有する情報がどう事業タスクと 結びついていくのかを示します。 これは、ストーリーのあらすじを 描くようなものです。 データ ビジュアライゼーションでも 同様のことができます。

このビジュアライゼーションは、アボカドの 年間検索回数を示すものです。 アボカドの年間検索数のグラフを示す場合 次のような文をつけるとよいでしょう。
- 「このグラフは、昨年アボカドのオンライン 検索が最も多かった月を示しています。 今年も同じ月にアボカドへの関心が高まると 予想できます。」
これをスピーカーノートとして 使うこともできます。 これは、プレゼンテーション中に 覚えておきたい重要なポイントを 追加するのに最適な場所です。 これらのノートは、プレゼンテーションモード では聞き手には見えないので プレゼンテーション中に参照できる 優れたリマインダーとなります。 さらに、事前にスピーカーノートを使って プレゼンテーションを共有し 聞き手が内容をより理解しやすいように することもできます。

このデータを使って、食料品店は需要を予測し 顧客の関心に合った十分な量のアボカドを 仕入れる計画を立てられます。 このように、 事業タスクでデータをフレームワーク化し 理解しやすくすることは一つの有効な方法です。
ビジネス指標
また、どのようなビジネス指標を 使っているかにも触れることで、 ビジネス指標の立ち位置とのつながりも 明示できます。 聞き手に自分の発見がもたらす 影響を理解してもらえるのです。
では、アボカドのプレゼンテーションに使う 測定指標について考えてみましょう。

ここでは数年にわたり、さまざまな月の アボカドのオンライン検索回数を追跡し トレンドと需要を予測します。 プレゼンテーションの中で この点を説明することで 聞き手は私たちがどのようにデータを使用 したかを簡単に理解できます。 これらのデータポイント、つまり 日付や検索数だけでは聞き手にとって 有益ではないようなことも 測定指標としてどのように組み合わせたかを 説明することで、共有するデータがより 意味のあるものになります。
もう 1 つ、 データ ビジュアライゼーションに関する例として 測定指標を含めることで、聞き手に沿った フレームワークを作ることができます。

- このデータには、どの期間をカバーしているか という説明があります。
- 「このデータは、2004 年から 2018 年までの Google 検索クエリです」
- データをどこから集めたかについては
- 「検索クエリは米国のみに限定しています」
- そして、トレンドがどのように測定されているか すばやく説明しています。
- 「Google トレンドのスコアは 100 で正規化されています」
このように、聞き手がデータを整理する ための測定指標を理解することで、 グラフもより理解しやすくなります。