はじめに
本記事は、Googleデータアナリティクスのプロフェッショナル認定証のプログラムより、参照させて頂いています。興味を持った方は、是非受講してみてください。

表計算ソフトのエラーと修正
DIVエラー
DIV エラーは、数式がセル内の値を ゼロで割ろうとしたり、 空のセルで割ろうとしたりすると発生します。

この問題を回避するために 自動的に「該当なし」と入力したいとします。 そんなときは、IFERROR 関数を使いましょう。 ゼロを含むセルによって引き起こされる DIV エラーが発生した場合、 「該当なし」という文言が 表示されるようにします。

ERROR
Google スプレッドシートでは、 ERRORは入力された数式が解釈できない、 ということを示します。 これは解析エラーとも呼ばれます。 例えば、 B 列と C 列の合計タスク数を集計したい場合 SUM 関数を使いますが、 =SUM(B2:B6 C2:C6)という数式は エラーになります。 よくよく見てみると、 セル範囲 B2:B6 と C2:C6 の間に カンマがないことがわかります。

これを解決するには、 セル範囲の間にカンマを挿入して、 各データ項目の終わりを示すようにします。 これは区切り文字と呼ばれるもので、 追って詳しくご説明します。 これで、この数式は タスクの総数を 25 として 正しく計算できるようになりました。

N/Aエラー
N/Aエラーは、 計算式のデータがスプレッドシートで 見つからないことを意味します。 一般に、これはデータが存在しない、 ということを意味します。 このエラーは、 VLOOKUP などの関数を使用した場合に よく発生します。 VLOOKUP は、列の中の特定の値を検索して、 対応する情報を返します。 ここでは、ナッツとその価格の リストが表示されています。 VLOOKUP を使用して、スプレッドシートで リストの価格を検索し、 割り当てられた部分を使用して 各店舗の価格を計算します。

しかし、セル B49 と C49 に N/Aエラーがありますね。 VLOOKUP の数式は正しいのに、 何が起こっているのでしょうか? ナッツの名前をよく見てみると、 ルックアップテーブルに 「Almond」では一致するものがなく 代わりに複数形の「Almonds」が使用されています。

そこで、Almond を Almonds に変更すると、 誤字が修正され、 正しい価格が入力されるようになります。

NAMEエラー
タイプミスといえば、 タイプミスが原因で NAME エラーが発生することがあります。 NAME エラーは、 数式の名前が間違っている場合に起こります。 例えば、ナッツの価格のスプレッドシートで NAME エラーを確認したとします。
よく見ると、 セル B21 の VLOOKUP 関数のスペルが 間違っており 余分な O が 1 つあるため、 価格とそれを参照する計算の 両方で NAME エラーが 発生しています。

このエラーを修正するには、 VLOOKUP の余分な O を削除すれば よいでしょう。
NUMエラー
NUM エラーは ある計算式の計算が データで指定されたとおりに 実行できない、ということを 教えてくれます。 その計算にはデータが意味をなさないのです。
例えば、大規模な建設プロジェクトがあり、 重要なマイルストーンに到達するまで 何ヶ月かかるかを 表計算ソフトで記録しているとします。 このような時には、DATEDIF 関数を使用すれば 開始日と終了日の間の月数を 計算することができます。 この関数では、 参照する最初のセルに 開始日を、2番目のセルに 終了日を指定する必要があります。 この例では、セル B2 とセル C2 が それぞれ参照されています。 このスプレッドシートでは、 開始日と終了日の間の月数を 計算したいため、 M で月を表示しようとしています。 しかし、セル D6 で NUM エラーが発生しています。 終了日が開始日より前にあるため DATEDIF 関数はその間の月数を計算できない ということがわかりますね。 どうやら、開始日と終了日が 知らぬ間に 入れ替わっていたようです。

しかし、セル D6 で NUM エラーが発生しています。 終了日が開始日より前にあるため DATEDIF 関数はその間の月数を計算できない ということがわかりますね。 どうやら、開始日と終了日が 知らぬ間に 入れ替わっていたようです。 このような時は念のため、 元データの検証を依頼しましょう。 とりあえず現時点では、 数式内のセルの順番を逆にして、 一時的にエラーを回避するとします。 さて、結果は 9 ヶ月でした。

VALUEエラー
スプレッドシートの開始日のところに クライアントの名前が 入れられていたらどうでしょう? ご想像のとおり、エラーが発生します。
VALUE エラーは、数式や参照されるセルに 問題があることを示す場合に表示されます。 何が問題であるかは すぐにはわからないことが多いため、 このエラーは修正に少し 手間がかかるかもしれません。 この場合、開始日のところに John Weltyという名前が入力されているため、 セル D6 の DATEDIF 関数で 計算が不可能な状態になっています。 直すには、John Welty を、 正しい開始日 2016 年 9 月 1 日に 置き換えましょう。

REFエラー
これは数式で参照されているセルが 削除され、その結果、 数式が計算できなくなった場合に よく出てくるエラーです。 ここに、会社の昼食会の席数を 計算するための スプレッドシートがあります。

2 階席は使用しない、 ということになったため、 4 行目を削除してみましょう。 すると、セル B5 で 使用可能な座席の合計を計算しようとして REF エラーが発生しています。

これを解決するには、 セル B2 と B3 の値を足すように 数式を変更すればよいのです。

さらに言うと、この場合、 セルの値を直接参照して 加算するのではなく、 SUM 関数とセルの範囲を使用することで、 REF エラーを防げたかもしれません。 試しに 10 行目を削除してみると、 SUM 関数で出された空席の合計が 計算されます。
