はじめに
”Googleデジタルマーケティング&Eコマース プロフェッショナル認定証" の受講が完了しました(2022/3/3)。私がこのコースから得られた素晴らしい体験を、テーマごとに分割して、わかりやすくご紹介しています。興味を持たれた方は、是非下記を受講してみてください。

製品分析の紹介
製品性能のモニタリングは、企業が製品の成功を評価し、改善の機会を特定するのに役立つため、重要です。また、在庫を計画する際にも、常にパフォーマンスの低い製品を販売することを避けることができます。
過去6ヵ月間など、最近発売された製品の場合、製品の全寿命期間にわたって性能を監視するのがよいでしょう。販売開始から半年以上経過している場合は、四半期ごとや前年同期比で比較し、製品の性能が時間とともにどのように変化しているかを確認することも有効です。
また、異なるスタイルのバックパックなど、類似の製品と性能を比較することも有効です。また、同じスタイルのグレーとブルーのバックパックなど、異なるバリエーションの製品性能を比較することも有効な戦略です。特定の色やサイズが他のものより優れている場合もあります。
製品パフォーマンスの主要メトリックス
製品の閲覧回数
何人の訪問者がWebサイト上でその製品を見つけることができたかを知ることができます。また、そのビジネスの顧客がこの種の製品に興味があるかどうかも知ることができます。
以下は、Googleアナリティクスでアイテムビュー数がどのように表示されるかの一例です。

商品がカートに入れられた回数
ビジネスの顧客がどれだけ商品を購入することに興味を持っているかを示す強力な指標です。
以下は、Googleアナリティクスでカートに入れた回数がどのように表示されるかの一例です。

製品の購入数
顧客が製品に十分に興味を持ち、購入を決めたことを示します。
以下は、Googleアナリティクスで購入個数がどのように表示されるかの一例です。

製品の収益
製品のパフォーマンスをより完全に理解するためには、他の製品指標も考慮する必要がありますが、この指標によって、製品がビジネスにどれだけ利益をもたらしているかを知ることができます。
以下は、Googleアナリティクスで製品収益がどのように表示されるかの一例です。

商品コンバージョン率
商品を見た後に購入したお客様の割合のことです。コンバージョン率は、次の式で計算できます。
- (商品コンバージョン数/商品ページへのユニークビジター数)×100=商品コンバージョン率
例えば、ある店舗が過去90日間にベストセラーのコートを50着販売し、この期間に2,000人が商品ページを閲覧したとします。つまり、製品コンバージョンが50件、製品ページへのユニークビジターが2,000人いたことになります。
このコートの商品転換率をお店が計算する方法はこうです。
- (50 / 2,000) × 100 = 2.5%
このコートの商品化率は2.5%です。
定期購入の回数と比較したユニーク購入の回数
ユニーク購入とは、お客様がその商品を一度だけ購入したことを意味します。定期購入とは、その商品を2回以上購入したことを意味します。
この指標は、製品寿命が短い製品や、サブスクリプション型の製品・サービスでは特に重要です。例えば、電動歯ブラシのヘッドや食事の宅配キットなどは、定期購入の回数が多いはずです。
純利益率(Net profit margin)
経費を支払った後に残る収益の割合のことです。これによって、異なる製品がいくらであっても、その収益性を比較することができます。純利益率は、この計算式で算出できます。
- (純利益/総売上高)×100=純利益率
例えば、先ほどのお店が、一番売れているコートの純利益率を求めたいと考えているとします。そのコートは、過去90日間に1,500ドルの純利益と5,000ドルの総収入を生み出したことが分かっています。
この店では、このコートの純利益率を次のように計算します。
- (1,500 / 5,000) × 100 = 30%
コートの純益率は30%です。
ROAS(広告費用対効果)
特定の商品に対する広告の成功を測るのに役立ちます。ROASは、次の式で計算できます。
- (販売個数×1個あたりのコスト)/広告費=ROAS
上記の店舗がベストセラーのコートのROASを測定したい場合、過去90日間の数字を分析し、この式に入力することができます。
こうして、このお店はこの商品のROASを計算することになります。
- (50 × 100) / 1,250 = $4
コートのROASは4ドルで、比率(4:1)や割合(400%)でも表すことができます。
AOV(Average order value )
平均注文額は、顧客が注文を完了するたびに使用する平均金額を追跡します。
不振の製品が平均注文額より高い価格設定になっている場合、顧客が喜んで使う金額より高い価格設定になっているため、うまく売れていない可能性があります。
また、ある商品が平均注文額を上げる場合もあります。例えば、コートを購入したお客様が帽子や手袋などの付属品をよく購入する場合、これらの付属品はサイトの平均注文額を増加させます。
返品率
返品率とは、販売した商品のうち、顧客から返品された商品の割合のことです。同じカテゴリの類似商品と比べて返品率が高い場合は、商品の品質やネット上での表現方法に問題がある可能性があります。
ただし、衣料品や靴のように、お客様が試着して購入することができないため、返品率が高くなる商品カテゴリーもあることに留意してください。
商品の返品率は、次の計算式で算出できます。
- (返品数/販売数)×100=返品率
上記の店舗がベストセラーのコートの返品率を測定したい場合、過去90日間の数字を分析し、この式に入力することができます。
こうして、このお店は商品の返品率を計算することになります。
- (5 / 50) × 100 = 10%
コートの返品率は10%です。
前四半期比のパフォーマンス
前四半期比業績は、四半期業績の変化率です。四半期とは、通常3ヶ月の期間を指します。デジタルマーケティング担当者は、この変化率を使って、ほとんどの指標の四半期ごとのパフォーマンスを比較することができます。
前四半期比のパフォーマンス変化は、次の式で計算することができます。
- (直近の四半期の指標)-(前四半期の指標)=(指標の変化率)
次に、測定値の変化量を前四半期の測定値で割ります。
- (メートル法による変化)/(前四半期のメートル法による変化)=(前四半期比の変化率)
上記の購入本数の指標について、前四半期比のパフォーマンスを計算すると、このようになります。
- 188ユニット購入 - 101ユニット購入 = 87ユニット購入
- 87個購入/101個購入=86.13%の四半期変化率