はじめに
”Googleデジタルマーケティング&Eコマース プロフェッショナル認定証" の受講が完了しました(2022/3/3)。私がこのコースから得られた素晴らしい体験を、テーマごとに分割して、わかりやすくご紹介しています。興味を持たれた方は、是非下記を受講してみてください。

パフォーマンス・マーケティングには多くのデータが必要です。データには、顧客の興味や行動、さらには個々の顧客の購買に関する情報が含まれます。今回、データ倫理について、ご紹介します。顧客データを責任を持って合法的に扱う方法を知っておくことは、組織、役割、プロジェクトの完全性にとって非常に重要です。
データ倫理
『データの収集と分析に関連する道徳的な課題を研究・評価すること』
データに関して、企業は倫理的な慣行を適用することで、次のことが可能になります。
- 法規制を遵守する。
- 顧客データを保護する。
- 偏りのない公正なデータを利用する。
法規制を遵守する
多くの国で、個人を特定できるデータの生成、記録、保管、処理、共有、および使用に関する法律が制定されています。
『個人を特定できるデータ(PII)とは、個人を直接特定したり、連絡したり、場所を特定したりするために使用できる情報のこと』
- 組織のデータセキュリティとプライバシーのプロトコルを確認してください。データプライバシーとは、データの適切な取り扱いを意味します。
- データの収集、処理、分析、共有、保存、削除の方法は、お客様が居住する国のデータプライバシー法に準拠する必要があります。
顧客データを保護する
顧客データを保護するための重要な方法のひとつが、データの匿名化です。
『データの匿名化とは、データから個人情報をマスクまたは削除して、人々のアイデンティティを保護するための手法のこと』
- 匿名化されるデータは、多くの場合、複数のソースから取得したデータに対して行われます。
- 匿名化されたデータは、組織内でより広く、自由に共有することができるようになります。
- 匿名化されるデータの種類は、名前、電話番号、電子メールアドレス、写真、口座番号、購買取引などが多いです。
偏りのない公正なデータを利用する
公正で合理的なデータの使用とは、データを偏った方法で使用しないことも意味します。
『データの偏りとは、結果を特定の方向に偏らせるヒューマンエラーの一種のこと』
- データの偏りは、ターゲット層からデータを選択することとは違うことに注意してください。
- 例えば、21歳から45歳のお客様から得た過去のデータを確認したいとします。これはデータバイアスではありません。
- データに偏りがあると考えられるのは、商品を返品したお客様をブランドへの忠誠心がないと考え、そのお客様のデータを除外した場合です。しかし、利用可能なすべてのデータを含めても、常にバイアスがないとは限りません。これは、過去のデータが、すべての潜在顧客を代表するものではない顧客からのものであった場合に起こり得ます。過去の顧客行動に基づいて将来の広告キャンペーンを作成すると、知らず知らずのうちにバイアスを永続させることになりかねません。