はじめに
わたしが Google プロジェクト管理:プロフェッショナル認定証で得られた素晴らしい体験を、要点をまとめ小さく分割して、わかりやすく簡潔に紹介していきます。
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コストベネフィット分析とは
『コストベネフィット分析とは、プロジェクトの期待値を積算し、費用と比較するプロセスである。』
- コストベネフィット分析は、プロジェクトや組織のリスクを最小化し、利益を最大化することができます。
- また、ステークホルダーや経営陣と明確な意思疎通を図り、プロジェクトを軌道に乗せることができます。
この種の分析では客観的なデータを使用するため、偏見をなくし、ステークホルダーの自己中心的な判断が意思決定に影響するのを防ぐことができます。
プロジェクトの利益とコストを比較することで、ステークホルダーや経営陣に対して強力なビジネスケースを提示し、組織が最も収益性の高い、または有用なプロジェクトを追求できるようにします。組織は、コストベネフィット分析を用いて、無駄を省き、責任を持って資源を投資します。
コストベネフィット分析のための質問
『プロジェクトを推進する際には、コストを上回るメリットが必要です。』
提案書を作成する段階で、次のような質問を検討することが重要です。
プロジェクトの利益を決定するために、次のような質問をすることができます。
- このプロジェクトはどのような価値を生み出すのか?
- このプロジェクトによって、私たちの組織はどれだけのお金を節約できるのか?
- このプロジェクトによって、既存の顧客からどれだけのお金がもたらされるだろうか?
- どれだけの時間を節約できるか?
- 顧客体験をどのように向上させるか?
そして、プロジェクトのコストを決定するために、次のような質問を考えてみてください。
- このプロジェクトにどれくらいの時間を割く必要があるのか?
- 1回限りのコストはどのくらいか?
- 継続的なコストは?
- 長期的なコストは?
また、無形の利益に関する質問も検討してみてください。これらは、次のような定量化できない利益です。
- 顧客満足度: そのプロジェクトによって顧客維持が向上し、その顧客が会社の製品やサービスにもっとお金を使うようになるか?
- 従業員の満足度: そのプロジェクトは、従業員の士気を高め、離職率を下げる可能性があるか?
- 従業員の生産性: 従業員の残業時間を減らし、会社の経費削減につながるか?
- ブランドの認知度: そのプロジェクトは、会社のブランド認知度を向上させ、より多くの顧客を引き付け、競争上の優位性をもたらす可能性があるか?
コストベネフィット分析の計算方法
費用と効果を計算するプロセスは、投資収益率、またはROIの計算とも呼ばれます。プロジェクトのROIを決定する方法はたくさんありますが、最も簡単な方法は、初期費用と継続的な費用とその利益を長期的に比較することです。
一般的なROIの計算式の1つは

この式で、Gはプロジェクトから期待される経済的利益を表し、Cはプロジェクトに投資する際の初期費用と継続費用を表します。
例えば、プロジェクトの初期費用が6,000ドル、毎月25ドル、12ヶ月間かかるとします。これは年間300ドルに相当しますが、あなたはこのプロジェクトがその年の間に1万ドルの収益をもたらすと見積もっています。上記の式を使って、あなたはROIを次のように計算します。
( $10,000 - $6,300 ) ÷ $6,300 = 0.58 = 58%
ROIは0.58、つまり58%になります。あなたはこれを強力なROIと考え、このプロジェクトを推進することにしました。