注意事項
- この記事は転職の成功を保証するものではありません。
- 本記事は特定の企業への入社を促進する目的で書かれたものではありません。
- この記事を参考にして生じたいかなるトラブルについても、執筆者および執筆者の所属する組織は責任を負いません。転職活動は自己責任で行ってください。
- 本文中で触れられるWEB技術については、私の専門分野外のため、内容に誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。
はじめに
お疲れ様です!開発本部たんぽぽ室映像開発Gの@mannteraと申します!
本記事は、MIXI DEVELOPERS Advent Calendar 2023の17日目の記事となります!
普段はUnityやUnrealEngineで映像の開発を行っていますが、今回は趣向を変えて転職時に役に立つお話をしようかと思います。
今回の記事は私の実母にお願いして漫画での解説を挟んでみました!
そちらも楽しんでいってくれると嬉しいです!
一週間で全部書き上げてくれてありがと~~~
さて…、おやおや?丁度向こうの方で転職に困っている人が居るそうですね?ちょっとお話を聞いてみましょうか?
経歴書ってなぁに?
経歴書とは、今までの業務経歴を元にして転職したい会社に自分の能力をアピールする為の書類だよ!
今まで会社で頑張って来た事やテクニカルスキルをまとめていこう!
経歴書のテンプレート
私が使用している経歴書のテンプレートはこんな感じ!
参考にしてみてください!
https://docs.google.com/document/d/1vXWiWejIHODRVf0aV219rK496hLHSZmgIIvtTol75hQ/edit?usp=sharing
基本的に、職務概要/テクニカルスキル/開発履歴/自己PRの4項目を記載するよ!
まずは就活について知ろう
書類審査で通るためには?
さっきの例は、企業側に全ての評価を委ねてしまっている悪い例!
基本的に書類審査は、求職者が目指す事と企業が目指す事が一致した時に通るんだ!
さっきの例だと、求職者のやりたい事の部分がまるっと欠けてしまっているね!
見落としがちなのが、自分のキャリア目標や志向を明示する事だね!
私が就活が上手くいかない人のサポートをしてる中で、一番多い原因がこのケースだと感じてるよ!
自分のやりたい事とそのやりたい事を通じてどんな価値を企業に提供出来るかを軸に経歴書を書いていこう!
具体的な書き方
転職してからの目標を考える
要は転職理由。まずはなぜ転職を考えているのか、どんなキャリアを目指しているのかを具体的に考えてみよう!
面接でも転職理由は必ず聞かれるので、いつでも明確に説明できる様にしておこう。
まずは、転職してからのキャリアプランを具体的に考えてみよう!
ここで大事なのは、自分は企業に価値を提供する存在であるという事を忘れないようにしよう。
例えば、「御社の最新技術を学んでみたい」「ワークライフバランスを両立した業務をしたい」「働く環境を変化させたかったから」等、企業に直接的な価値を提供しづらい転職理由は避ける様にした方がいいかもね。
【例】
- 私は今までWebサービスの運用を中心に業務を行ってきました。
レガシーなシステムの改修が主な業務であった為、今後は新しい技術を用いたWEBサービスの新規開発業務を行いたいと考えております。
やりたい事を軸に自己PRを考えてみる
自己PRで記述する内容は、上述した目標を達成するための根拠となるスキルや経験に基づいた内容を考えてみよう!
そして、その内容から自分が入社した際企業にどういった価値を提供できるのか導き出そう!
これらが確定する事で自分の軸が決まるので、面接でも質問に答えやすくなると思うよ!
【例】
- 転職理由に至った根拠を考える
- Webサービスの運用業務を通じて、フロントエンドとバックエンドの両方で経験を積んできたので、WEBサービスの開発技術についてまんべんなく知識を持っている。その為、サービスを開発する際に注意すべき点を沢山知っている。
- レガシーな環境を良くするために新規技術を色々取り入れていったので、新しい技術に対して柔軟に対応できる。
- 根拠を元に企業へ提供できる価値を考える
- WEBサービスの新規開発において、運営を考慮した全面的な設計を行う事が出来る
- 過去の経験と最新のトレンドを融合させて、効率的かつ効果的なサービスを提供する事が出来る
- 良い感じの文章にする
- 【WEB サービス開発技術に関してまんべんなく知識を持っている】
WEBサービスの運用業務を通じて、フロントエンドとバックエンドの両方での技術を経験する機会を得ました。フロントエンドではHTML/CSS/JavaScriptを使用して画面の実装に取り組み、バックエンドではPHPを活用したAPIの開発に注力しました。さらに、運用中のサービスに関わることで、アップデートを前提とした設計・開発のスキルを身に付けることができました。これらの経験から、新たにWEBサービスを立ち上げる際には、運営を見据えた全面的な設計を行う能力があると自負しています。 - 【新しい技術に対して柔軟に対応できる】
常に新しい技術への興味を持ち、積極的にそれらを取り入れる姿勢を維持してきました。例えば、レガシーな開発環境におけるプロジェクトの効率化と品質向上を目指し、クラウドサービスや最新のフレームワークなどを導入しました。新技術を採用する際には、その長所と短所を理解し、チームメンバーがスムーズに使いこなせるようにサポートすることにも力を入れてきました。これらの経験から、過去の知見と最新のトレンドを組み合わせて、効果的にサービスを展開できると確信しています。
- 【WEB サービス開発技術に関してまんべんなく知識を持っている】
職務経歴で自己PRの補強をする
自己PRで決めた軸を補強する形で職務経歴を書いていこう!
ここでよくあるミスは、取り組んだ仕事だけを記載しているケース!!
取り組んだ仕事だけではなく自分の貢献による成果も明記しよう!
自分の行動によって企業にどの様な価値を提供出来たかが分かれば、あなたの成果を出す能力に対する説得力が増すよ!
基本的に、「解決したい問題」→「解決のアプローチ」→「成果」の順番で記載するとそこまで間違った内容にはならないはず!
【例】
- プロジェクト概要
- 病院の予約サイトの運用
- 期間
- 2023年05月~2023年12月
- オンプレミス環境からクラウド環境への移行
- 課題
- オンプレミスサーバーの維持費が高額であった
- 解決のアプローチ
- GoogleCloudへサーバー環境を移行させた
- 成果
- サーバーの維持費削減
- サーバー稼働の安定性が向上した
- 顧客情報や予約情報等が、データのバックアップや復旧が容易になった
- GoogleCloudの豊富なセキュリティ機能を活用し、以前よりもセキュリティレベルを向上させる事が出来た
- 課題
- Reactを用いたフロントエンドのリプレイス
- 課題
- モバイル端末から予約UXが非常に分かり辛かった
- 解決のアプローチ
- HTML/CSS/Javascriptでレガシーな手段で構築されていたWEBフロントを、Reactを用いてリプレイスした
- Reactを用いてレスポンシブデザインにする事で、PCとモバイル両方からでも使いやすいシステムを構築した。
- SPA形式のサイトにする事で、よりスムーズに予約できる様にした。
- 成果
- 外出先からでも気軽に予約できる様になった為、顧客の定着率が高まった
- 電話予約が少なくなったので、事務員の負担が軽減された。
- 課題
自分の使えるテクニカルスキルを書く
テクニカルスキルを書く上で気を付けて欲しいのが、単に技術名を挙げるだけでなく、その技術を使って何が出来るのかを記載すること!
ある程度抽象的でも良いので記載しておくとレベル感が分かりやすいよ!
あと、エンジニアは自分のスキルに対して謙虚になりがちだけど、自分の技術を過小評価しない様に気を付けよう!
自分の経験した技術がちょっとだけの経験でも網羅的に記述しよう!
【例】(2020年時点のまんてらのテクニカルスキル)
- 言語
- C/C++
- 学業:4年
- 基本的知識があり、アプリケーションの開発が可能。
- C#
- 学業:1年、業務:4年弱
- 基本的知識があり、アプリケーションの開発が可能。
- HLSL(ShaderModel5.0)
- 学業:1年
- 業務:3年弱
- DirectX9,DirectX11,Unityにおいて使用。様々な表現を開発する事が可能。
- Python
- 趣味:2カ月、業務:2カ月
- 個人でモデルファイルの変換作業に使用。Mayaのプラグイン制作に使用基本的構文を理解出来る程度。
- ツール
- Unity
- 学業:1年、業務:4年弱
- Windowsとモバイル環境におけるレンダリングの開発やEditor拡張、アプリケーション等の開発が可能。
- Maya
- 業務:1年
- ShaderFXを用いたルック開発が可能。
- Adobe Photoshop
- 趣味:3年、業務:1年
- テクスチャの修正、写真やイラストのレタッチ等に使用
- Adobe Premiere Pro
- 趣味:4年
- 簡単なPV作成や動画編集が可能。
- Adobe After Effect
- 趣味:2か月
- 検索をしながら簡単なエフェクトの作成と動画編集が可能。
- Adobe Audition
- 趣味:半年
- 簡単な音の切り貼りやノイズの編集が可能。
- RX 8 Audio Editor
- 趣味:2か月
- ボーカルやボイスのノイズの編集が可能
- Git
- 学業:半年、業務:3年弱
- 業務においてSourceTreeとGitLab及びGitHubを用いてチームで運用する事が可能
- Perforce
- 業務:8カ月
- P4Vを用いてチームで利用した経験がある。
- SubVersion
- 学業:1年、業務:1カ月
- TortoiseSVNを用いてチームで利用した経験がある。
- グラフィクスAPI
- DirectX9
- 学業:3年
- シェーダーを用いた開発が可能。
- DirectX11
- 学業:2年
- 独自に描画パイプラインを構築する事が可能。テッセレーション以外のシェーダーステージを用いて開発が可能。
- OpenGL2.x
- 学業1年
- GLSLを用いて簡単なシェーダーを書く事が可能。
- デバイス
- Perception Neuron pro
- 業務:半年
- Neuronのセットアップ、モーションの収録、Unity上で配信/収録環境の開発が可能。
- HTC VIVE
- 業務:半年
- モーション収録時の補助として使用
- Hi5
- 業務:1年
- Hi5のセットアップ、Unity上で配信/収録環境の開発が可能
分かりやすい順序で書く
ここまでのポイントを踏まえて、実際に書類として書き起こしていこう!
採用担当者は日常業務と並行して採用活動を行っているので、経歴書を読む時間は限られているよ。
なので、分かりやすく効果的に伝わる順序で構成する様に心がけよう!
【例】
- 職務概要
- 今までの経歴の要約と、最後にこれからやっていきたい事を記載しよう
- テクニカルスキル
- そもそもプロジェクトに欲しいスキルを持っているかを確認したいので、序盤に書いておこう
- 職務経歴
- 古い順で書いてるケースが多いけど、恐らく経歴の中で一番すごいのは最新の業務だと思うので、新しい業務順で書いておく事をオススメするよ!最後の方まで見ないと現在の実力が分からないのは採用担当者の負担になってしまうかも!
- 自己PR
- 経歴書に記載されている内容のまとめなので最後に記載しよう。でも私的には大事な内容なので2番目に記載しても良いと思ってるよ!
企業に応募しよう!
さいごに
今回は私の4回の就活と、色んな求職者をサポートしてきた経験から本記事を執筆させて頂きました!
転職活動の中で何故か書類が通らなくて心が折れかけてる人を何人か見かけてたのですが、大体この記事に書いてある通りの修正をしたら合格率が高まる事が多かったです。書類の時点で自身のコンセプトを整理できるので、面接でちゃんと話せる様になった人も多かったですね。
もし、就活で困った事があればX(旧Twitter)@mannteraでお声かけ頂けましたら、暇な時に相談に乗りますのでお声かけ下さい!
それでは、皆様の転職活動が成功する事を祈っています!
ではでは~・w・ノシ