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OCI コストレポートの出力 (スケジュール済みレポート機能)

Last updated at Posted at 2024-01-17

はじめに

OCIで日々のリソース利用料を確認する際にOCIコンソールを利用されている方も多いと思います。
今回は、都度OCIコンソールにログインしてレポートをダウンロードしなくても、
自分の欲しいレポート形式で保存し、定期的に任意のObject Storageに出力しておくことができる スケジュール済みレポート機能を使ってみます。

作業の流れ

  1. ユーザーへの権限付与
  2. スケジュール済みレポート機能で設定をする Object Storage のバケットの作成 (既存のものでも可)
  3. 定義済みのコスト分析レポートを出力したい形式にレポートを編集、保存
  4. スケジュール済みレポートの作成
  5. 自身のPC端末にObject Storageからレポートをダウンロード

ユーザーへの権限付与

Object Storage Bucketの作成と事前認証済みリクエストの作成

  • プライベートバケットでもパブリックバケットでもどちらでもOK
  • 事前認証済みリクエストの作成
    • リクエスト・ターゲット : バケット
    • アクセスタイプ: オブジェクトの読み取りを許可
    • オブジェクト・リストの有効化 :
      • チェックを入れる

00_ObjectStorage.png

  • 発行されたURLをコピーして保存しておく
    01_ObjectStorage.png

コスト分析レポートの編集

  • OCIのメニュー画面から、請求とコスト管理 カテゴリの [コスト分析] を選択
    00_costanalytics.png

  • 今回は、定義済みレポートとして用意されている サービス別コスト レポートを使い、
    グループ化ディメンションで、サービスとSKU(部品番号) を表示できるように編集
    01_costanalytics.png
    02_costanalytics.png

  • [適用] をして内容確認後、レポートを [新規レポートとして保存] しておきます。
    03_costanalytics.png
    04_costanalytics.png

スケジュール済みレポートの作成

  • OCIのメニュー画面から、請求とコスト管理 カテゴリの [スケジュール済みレポート] を選択
    00_schedulereport.png

  • [スケジュール済みレポートの作成] を選択
    01_schedulereport.png

    • 名前:任意

    • 保存されたレポート:前段のコスト分析画面で新規レポートとして保存したレポートを選択
      02_schedulereport.png

    • 開始日:任意

    • 反復:毎日 / 毎月 / 1回 から選択
      02_schedulereport.png

    • 形式 : csv / PDF どちらかを選択

    • バケットの :前段で作成 もしくは既存のバケットを選択
      04_schedulereport.png

  • [作成] ボタンをクリック
    05_schedulereport.png

選択したバケットに適切な権限がない場合は選択ができず、以下のような情報がでます。
metering_overlayサービスがバケットに対して書き込みができるようにIAMポリシーを変更する必要があります。
00_iam.png

  • 作成直後、初回のレポート出力がされるまでは以下のように最終実行ステータスは不明となります。
    06_schedulereport.png

  • スケジュールが実行された場合、成功ステータスに変わります。
    image.png

  • ジョブ名をクリックすると出力されたレポート名も確認できました。
    08_schedulereport.png

curlでレポートダウンロード

この状態で事前承認済みリクエスト で発行したURLを使い自分のwindowsのコマンドプロントで自動的に出力されるレポートを取得します。

Object Storageに出力されているレポートの名前をリストして確認

curl -X GET  https://objectstorage.ap-tokyo-1.oracle.com/xxxxxxxxxxxxxx/b/costreport/o/

実行すると、日付が入ったobject名がリストされるため、ほしい日付のファイル名を指定してダウンロード
09_schedulereport.png

curl -O https://objectstorage.ap-tokyo-1.oracle.com/xxxxxxxxxxxxxx/b/costreport/o/DailyReport_xxxxxx.csv.gz

取得したレポートの例

  • csvの場合
    07_schedulereport.png

  • PDFの場合
    image.png

おわりに

今回は手軽にレポートを取得するところまでを試しましたが、
スケジュール済みレポート機能を利用してObject Storageへ出力しておけば、functionサービスなどと連携して、レポートのメール配信なども可能だと思います。
また、コスト管理の効率化という意味だと、Autonomous Databaseを利用したコストと使用量をより柔軟に管理するためのツールなども公開されていますのでぜひ参考にしてください。

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