はじめに
僕がAWS認定資格を学習している時にこんな疑問・不安がありました。
- 未経験者でも合格できるの?
- 各認定資格はどのくらい難しいの?
- 11個も試験があるけど、どの順番で勉強していけば良いの?
- 何を勉強すれば良いの?
- そもそも資格を取得する意味ってあるの?
上記不安・疑問に対して、未経験でAWS認定資格を11個取得できた僕だからこそお伝えできる内容があるかと思い、記事にまとめる事にしました。
現時点(2022年1月23日)でAWS認定資格は全11個あり、全て取得することができたので学習方法など、皆様の学習の一助にしていただけますと幸いです。
#目次
読書対象の方
- AWS認定を学習している、しようと思ってる方
- AWS認定、全11資格取得を狙っている方
- 各資格の学習方法がわからない方
本記事は、AWS認定資格の取得に向けた記事です。
ハンズオン等でAWS触りながら理解して進めていきたい方などは、あまり参考にならないかと思いますのでご了承ください。
エンジニアの経歴
エンジニア歴は、本投稿時点で4ヶ月になります。
IT系の営業職から、未経験でエンジニア転職。
現在は都内のSES企業にて、AWSを使用した案件に参画中。
引用:AWS認定の公式サイト
AWS認定 受験履歴
下記の表の順番で受験しました。(全て一発合格になります。)
受験順 | AWS認定 | 取得日 | スコア |
---|---|---|---|
1 | クラウドプラクティショナー | 2021年4月16日 | 929 |
2 | ソリューションアーキテクト - アソシエイト | 2021年5月17日 | 786 |
3 | SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト - C01 | 2021年6月26日 | 782 |
4 | ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル | 2021年8月13日 | 785 |
5 | デベロッパー - アソシエイト | 2021年8月25日 | 867 |
6 | DevOpsエンジニア - プロフェッショナル | 2021年8月31日 | 812 |
7 | 高度なネットワーキング - 専門知識 | 2021年10月23日 | 848 |
8 | セキュリティー - 専門知識 | 2021年11月6日 | 810 |
9 | データ分析 - 専門知識 | 2021年11月27日 | 763 |
10 | 機械学習 - 専門知識 | 2021年12月25日 | 792 |
11 | データベース - 専門知識 | 2022年1月22日 | 811 |
各AWS認定の難易度
個人的な(エンジニア未経験者)視点での資格難易度になります。
難易度 | AWS認定 |
---|---|
1位 | ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル |
2位 | 機械学習 - 専門知識 |
3位 | DevOpsエンジニア - プロフェッショナル |
4位 | データ分析 - 専門知識 |
5位 | 高度なネットワーキング - 専門知識 |
5位タイ | セキュリティー - 専門知識 |
7位 | ソリューションアーキテクト - アソシエイト |
8位 | データベース - 専門知識 |
9位 | SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト - C01 |
9位タイ | デベロッパー - アソシエイト |
11位 | クラウドプラクティショナー |
#2. おすすめ受験順
未経験で全11資格取得したからこそ話せる、未経験者におすすめの受験順で紹介していきます。
- 1:クラウドプラクティショナー(CLF)
-
全AWS認定の基礎になる資格です。
試験範囲は幅広いですが、暗記さえすれば解ける問題がほとんどです。
その他の認定試験をスムーズに学習していく上でも、基礎となる本資格を最初に取得することをお勧めします。
また、AWS認定では試験に合格すれば一回分の試験を半額で受けられるバウチャーが発行されます。一番安い本試験に合格し、次回以降の試験でバウチャーを活用していけば金額的にもお得です。
- 2:ソリューションアーキテクト - アソシエイト(SAA)
-
CLFの次は多くの方がアソシエイトレベルを受験すると思いますが、その中でもSAAがお勧めです。
CLFと試験範囲が多く被っているため、CLFで学習した内容をそのままSAA試験にも活用できます。
また、他のアソシエイト試験の内容も試験範囲に含まれているので、SAAに合格すれば他のアソシエイト試験に臨みやすくなります。
- 3:ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル(SAP)
-
次が現在のAWS認定では最難関と言われている、SAPです。
いろんな意見がありそうですが、個人的はSAAを取得した後に受験するのがお勧めす。
試験の感想としては 「長い!」です。しかも途中から、トイレとの戦いも始まります。
試験時間が180分と長く、問題文も5行、選択肢も5行ぐらいある問題が多々あります。
それに加え英語訳が正確でないこともあるので理解するのに時間がかかり、SAPは解答終了後10分しか見直しの時間が取れませんでした。
ちなみにその他のAWS認定(専門知識も含め)は、少なくとも50分見直し時間を確保できました。
そんな苦行としか言えない試験を3番目に勧める理由は、他の試験が簡単に感じるからです。
実際、SAPを取得した後DVA(デベロッパー-アソシエイト)を受験しましたが、学習期間3日で合格することができました。
また、出題されるAWSサービスはSAAの範囲とほぼ一緒で、あとはAWSサービスの連携・構築を学習すれば十分合格可能です。
- 4:DevOpsエンジニア - プロフェッショナル(DOP)
-
4番目が、DVAではなくDOPです。
理由としては、SAPで取得した長文耐性を活かせるためです。
DOPもSAP同様に問題文が長いのでSAP取得後、他の試験の勉強をしてしまうとDOPを勉強する際に長文耐性を改めてつける必要があります。
なので、SAP取得した後はすぐにDOPの勉強に取り組むのがお勧めです。難易度的にはSAPより簡単です。
また、DVAの試験範囲を完全に網羅しているのでDOPを学習すれば十分DVAの合格が可能かと思います。
実際に僕はSAP取得後DVAの学習は3日で切り上げて、DOPの学習を進めました。その結果、DVA・DOPを2週間でどちらも取得できました。
- 5:デベロッパー - アソシエイト
-
試験名の通り開発者に向けた資格になります。
DOPより先にDVAを受けるのも、順当に学習を進めていくことができるので良いと思います。 しかし、それでは僕が記事を書いてわざわざまとめる意味がないので、僕の思いを記します。
5番目にDVAを受けた方が良いメリットが2つあります。
①DOPの学習範囲がDVAの内容を網羅しているから。
わざわざDVAの学習をした後にDOPの学習をしなくても、DOPの学習していれば自然とDVAの試験範囲を抑えることができます。
②SAPでつけた長文耐性をそのまま、DOPで活かせるため。
SAPの後にDVAの学習をすると、DVAの問題が短く簡単に感じれる反面、短い問題にまた慣れてしまいます。その後DOPの学習をはじめると、改めて長文耐性をつける必要があります。その点、SAP→DOP→DVAの順で受験すれば、SAPを乗り切っているので、DOPの長文に抵抗なく試験が優しく感じ、DOPを乗り切っているので、DVAの勉強をしなくても合格できるという、時間的にもコスパの良い学習ができます。
もちろん人それぞれ考え方があると思いますので、参考程度にしていただけますと幸いです。
- 6:データベース - 専門知識(DBS)
-
ここから、専門知識のAWS認定試験になります。ちなみにDBSは僕がAWS認定の中で、一番最後に受験した試験になります。
6番目におすすめする理由としては、試験範囲がその他の専門知識より狭く、AWSのDB周りの知識を深ぼれば十分合格可能なためです。
未経験者からするとAWSサービス以外に必要な知識が少ないので、専門知識の中では一番勉強しやすい試験だと思います。
また、DOPの学習範囲も活かせるのでDOP後にDBSを勉強するのも効率的だと思います。
- 7~9:セキュリティー(SCS) / 高度なネットワーキング(ANS) / データ分析(DAS) - 専門知識
-
上記3つの専門知識に関しては難易度も同じく、合格までの学習期間も同じくらいで平均3週間です。
また、SAP・DOPの知識を活かして学習を進めることができるので、SAP・DOP取得後に受験することがおすすめです。
この3つであればどれから学習しても特に問題ないと思いますので、自分の興味ある分野などからチャレンジしてみてください。
- 10:機械学習 - 専門知識
-
最後がMLSです。本試験に関しては、個人差がかなりあると思います。
というのも、MLSに関してはAWSサービスの問題よりも機械学習そのものに関しての知識を多く問われます。
機械学習に少しでも触れたことがある方は簡単という意見が多いですが、
機械学習に一切触れたことがない方の場合、1から機械学習を学習し、その上でAWSサービスでどう活用するのかを学習する必要があリます。
上記の理由から、じっくり学習時間を確保し試験に臨むのが良いと考え受験順番は最後に持っていきました。
- 番外編:SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト - C01(SOA)
-
最後にSOAを紹介します。
本資格を番外編とした理由としては、私の取得したSOA-C01試験が廃止し新バージョンのC02が出ているからです。
変更があった点としては、試験ラボを用いての実技試験が加わったとのことです。
以前の試験ではDVAと同等の難易度でしたが、C02の難易度がわからないため、今回の受験順には入れませんでした。 今後、受験し難易度が分かりましたら更新いたします。
#3. 学習方法
全体を共通して、使用した学習教材は下記になります。
◆学習教材
- Udmey
- AWS WEB問題集
- BenchPrep無料模擬試験(解説付き)
参考:[AWS認定10資格について模擬試験が無料/解説付きで公式からリリースされたので受けてみた](https://dev.classmethod.jp/articles/aws-exam-free-practice/)
◆基本的な学習スタイル
①AWS Web問題集(9割取れるまで繰り返す)
②Udemyの模試(9割取れまるで)
③BenchPrep模試に挑戦
Point
・正解以外の選択肢が何故違うのかも、自分で説明できるようにする。
・不明点・疑問点は、AWSの各サービスの「よくある質問」やBlackBeltなどを活用して調べる。
その上で、各資格で何の教材を使用して学習を進めたのかまとめます。
▼基礎資格 ※SOA除く
下記資格5つに関しては、リンク先のYoutubeで紹介しておりますのでご確認ください。
①クラウドプラクティショナー
【AWS資格-第一弾-】AWS全資格保有者が語る「未経験エンジニアが25時間でAWS クラウドプラクティショナーに合格する方法!」
②ソリューションアーキテクト - アソシエイト
【AWS資格-第二弾-】AWS全資格保有者が語る「未経験エンジニアがAWSソリューションアーキテクト-アソシエイト-に1ヶ月で合格する方法!」
③ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル
【AWS資格-第三弾-】AWS全資格保有者が語る「未経験エンジニアがAWSソリューションアーキテクト-プロフェッショナル-に1ヶ月で合格する方法!」
④デベロッパー - アソシエイト/DevOpsエンジニア - プロフェッショナル
【AWS資格-第四弾-】AWS全資格保有者が語る「未経験エンジニアがAWSディベロッパー アソシエイト・ディブオプス プロフェッショナル-に2週間でW合格する方法!」
#### ▼専門知識
⑤データベース - 専門知識
- Udemy
- Practice Exam | AWS Certified Database Specialty
- AWS Certified Database Specialty Practice Exams
- AWS WEB問題集
- BenchPrep模試
⑥データ分析 - 専門知識
- Udemy
-
AWS Certified Data Analytics Specialty 2022 - Hands On!
※理解不足なAWSサービスのみ視聴。 - AWS WEB問題集
⑦高度なネットワーキング - 専門知識
⑧セキュリティー - 専門知識
⑨機械学習 - 専門知識
- 機械学習入門 ボルツマン機械学習から深層学習まで
- Udemy
- AWS Certified Machine Learning Specialty Practice Exams
- AWS WEB問題集
- BenchPrep模試
Udemy
・セール期間中は最大90%offになることもあるので、セールを待って購入するのがおすすめ!
・日本語訳がないUdemy教材でも、Googleの自動翻訳で十分理解できるので積極的に取り組む。
・日本語字幕がない動画教材は、Edgeの自動翻訳機能を活用。(Googleの自動翻訳が動画だと対応してないため)
#4. 試験当日に向けて
試験当日に向けて注意しておきたいことが2点あります。
①スクリーン輝度の調整
SAPなど長いと180分間、画面を見続けないといけません。
個人的に輝度が強いスクリーンが苦手なので、テストを開始する前に調整しています。
テスト会場によっては調整できない場合もあるかもしれないので、事前に確認しておくことをおすすめします。
②体調管理
SAP・DOP・専門知識は試験が180分と長いです。当日、集中力を切らさないためにも前日から体調管理は気をつけましょう。
また、テスト会場では基本的に途中トイレ退出はできるのですが
SAPの試験は180分間フルで時間を使ったため、途中でトイレに行く暇がなかったです。
テスト前はコーヒーなど利尿作用が強いものは飲まないなど心がけておくことが重要かと思います。
#5. おわりに
今回、未経験でAWS認定11資格を取得できたので、未経験者視点で記事をまとめさせていただきました。
全資格を取得したからといって、仕事ですぐに活かせるわけでも活躍できるようになるわけでもないですが、
・業務していく上で初見のAWS単語がなく、会議中など話についていける
・わからないサービスや技術に対して調べ方や調べる癖がつく
など、さまざまなメリットがございます。
この記事が、これからAWSの学習をしていく方の参考になれば幸いです。