概要
わりと自由なクラスタ計算機や、わりと自由な1台の共用計算機を使うときに、どのあたりを気にしたらよいかの指標の例です。
今回書いたことは、自分の知っている環境についての経験なので、リソースをどれくらい使ってよいかについて詳しくは管理者や、詳しい人、長く使っている人などにきいてみてください。
前提
わりと自由に使える計算環境のことを考えています。
そのような計算環境だと、効率よく計算できる限度を超えて、ジョブを実行することができることがあります。
そのような環境にいる人を対象にしています。
- パフォーマンスが改善された新しいソフトウェアを使っているのに、自分の想定と違う、マニュアルに書いいてある設定したがおもったほどパフォーマンスがでていないが、何をみたらよいかわからない人
- 自分のパソコンを使って計算している人
も参考になるところもあるとおもいます。
一方、
計算リソースの利用について厳格に色々きまっている場合は、
おそらく管理者が、どう使っても基本的には計算リソースの限界を超えたジョブが実行されてパフォーマンスが落ちるということがないと思いますので、
このような指標はいらないかもしれないです。
用語について
説明するときによく使っている言葉で書いています。
大きく逸脱していない範囲で書いているつもりですが、正確な定義とは違うかもしれません。
CPUをどれくらい使ってよいか
CPU1コアあたりのロードが1を超えなければ問題ないとおもっています。
大抵 uptime
とか top
とか、 qstat
とかの出力にでてきます。
お使いの環境での確認方法を、詳しい人に、きいてみたください。
Memoryをどれくらい使ってよいか
100%ギリギリくらいまで使ってよいとおもいます。
100%を超えると、SWAPを利用することになる。
SWAPについては後述
SWAPとはなんですか?
メモリに入り切らないデータを、HDDやSSDなどの記憶装置に転送します。
必要なときには、そこから取り出して使います。
この操作は、計算機側が勝手にやってくれるので、計算機の利用者が何かをする必要はないです。
しかし、HDDやSSDは、メモリに比べるとスピードが遅いです。
最近のSSDは、それなりに速くなってきていますが、、、
そのため、SWAPが発生すると、見積もっていた時間よりもだいぶ長い時間かかることがあります。
SWAP の発生がかならずしも、極端なスピード低下をまねくわけではないですが、
発生しないようにしたほうがよいでしょう。
HDDをどれくらいの容量を使ってよいか
一応、残り20%を切らないようにしておくとよいのではないかと思っています。
- 0%になると、よきせぬ出来事がおこることがあるので、できればそうなることは避けたいです。
- 10%を切ると、例えば圧縮するとか、スペースを空ける作業に何か問題があるかもしれないです。
- 20%を切ったくらいなら、あまり快適さを損なわずに色々できる印象があります。 あと、作業する人も結構気が楽です。
これ以外のことも気にしなければいけない。
ネットワークや、IO wait など、
これ以外のことも気にする必要があるのですが、それはそれでなかなか大変なので、またの機会に、、、
メモリについても、いろいろな指標がありますが、それもまたの機会に、、、
CPU も、、、
HDD, SSD などストレージ(記憶領域)も、、、