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データ分析基盤(概念モデル)におけるバッチレイヤー(コールドパス)

Last updated at Posted at 2020-10-27

概要

データ分析基盤(概念モデル)におけるバッチレイヤー(コールドパス)に関する整理を実施します。
image.png

本記事にて、下記の記事におけるバッチレイヤー(コールドパス)の詳細を記載します。

定義

バッチレイヤー(コールドパス)の定義

データ活用を行う上で最適なクエリを発行できるようにデータを保持する層。

コンポーネント詳細

番号 データ基盤におけるレイヤー コンポーネント名 説明 サービス例
11 バッチレイヤー データレイク 様々な構造であるデータ、大量のデータ、多頻度で発生するデータを保存できるサービス。Sparkなどのデータ統合サービスやETLツールを含める場合もある。管理がされていないデータや一貫性がないデータを含む場合には、データスワンプと呼ばれることがある。 HDFS、Amazon S3、Azure Storage
12 バッチレイヤー データ統合サービス 様々な構造のデータを抽出し、そのデータを変換・標準化の処理を行い、マージを含むロード処理を行うサービス。 Hadoop、Spark、Databricks、Google Big Query

要求要件

データレイク

番号 要否 分類 主要要件 説明
1 必須 拡張性 データ容量の拡張 利用する上で制約とならないような量のデータを蓄積できる機能。
2 任意 データ蓄積 構造化データのデータ蓄積 構造化のデータを蓄積できる機能。
3 任意 データ蓄積 半構造化データのデータ蓄積 半構造化のデータを蓄積できる機能。
4 任意 データ蓄積 非構造化データのデータ蓄積 非構造化のデータを蓄積できる機能。
5 任意 データ蓄積 HDFSと互換性のある接続性 Hadoop 分散ファイル システム (HDFS) と互換性のあるデータの管理およびアクセスを可能とする機能。
6 任意 データ蓄積 データのバージョニング(タイムトラベル) 蓄積のデータを過去のバージョンに戻す機能。
7 必須 接続の提供 APIの利用(GUI Tool) GUIによる接続方法の提供によりデータ連携を可能とする機能。
8 任意 セキュリティ データへの権限付与 データへの権限付与を設定する機能
9 必須 可用性 フォールトトレランス システムの一部に障害が発生しても正常に動作する機能。

データ統合サービス

番号 要否 分類 主要要件 説明
1 必須 接続の提供 APIの利用(REST API) REST APIにより処理を実行する機能。
2 任意 接続の提供 APIの利用(ODBC) ODBCにより事前定義したストアードプロシージャ等により処理を実行する機能。
3 任意 接続の提供 APIの利用(SDK) SDKにより処理を実行する機能。
4 必須 メタデータ定義 外部データストアの参照 データレイクに対して、サービスが保持していないデータに接続する機能。
5 必須 データの問い合わせ 構造化データの処理 構造化データを処理する機能
6 必須 データの問い合わせ 半構造化データの処理 半構造化データを処理する機能。
7 任意 データの問い合わせ 非構造化データの処理 非構造化データを処理する機能。
8 必須 データの問い合わせ データレイク向けデータ形式の処理 Parquet、Delta Lakeなどのビックデータに対応可能なフォーマットでの処理を行う機能。
9 必須 データの問い合わせ MPPによるデータ処理 超並列処理 (MPP) によるデータ処理を行う機能。
10 任意 プログラミング 外部APIによるデータ抽出 非構造データから構造化データを抽出するなどの外部APIを利用したデータ抽出を実施すること。
11 任意 セキュリティ データへの権限付与 データへの権限付与を設定する機能。
12 必須 拡張性 ノードのスケールアウト 同一のエンドポイントを利用可能な状態で、CPU、メモリなどのリソースを保持したノードの数を増減する機能。
13 任意 拡張性 クラスターのスケールアウト 同一のエンドポイントを利用可能な状態で、クラスターの数を増減する方法。
14 必須 拡張性 コンピューティングリソースのマルチ化 同一のストレージに接続可能な状態で、クラスターの数を増減する機能。
15 必須 可用性 フォールトトレランス システムの一部に障害が発生しても正常に動作する機能。

参考情報

データレイク

データレイクについては、DMBOk 2ndにて下記のように記載されており、本概念モデルと相違点はあまりない。

データレイクは様々な種類や構造をもった膨大な量のデータをインジェストし保存し評価し分析できる環境である。

データレイクにおいては、データ処理ツールを複雑に構成できるので、Hadoopやその他のデータストレージシステム、クラスタサービス、データ変換、データ統合ツールなどを含めることができる。

データレイク(湖)の危険性は、すぐに乱雑で、汚れていて、一貫性のないデータスワンプ(沼)になってしまうことである。~[一部省略]~データレイクに含まれるデータを台帳化するには、データがインジェストされるときにメタデータを管理しなければならない。
引用元:[DMBOK 2nd]

データ統合サービス

データ統合についてDAMAにて下記のように定義されており、本概念モデルでは大量データ・半構造化データに対するデータ統合処理を行う機能と捉えている。

data integration The planned and controlled
a) merge using some form of reference,
b) transformation using a set of business rules, and
c) flow of data from a source to a target,
for operational and/or analytical use. Data needs to be accessed and extracted, moved, validated and cleansed, standardized, transformed, and loaded.

下記は機械翻訳結果

データ統合計画および管理
a)何らかの形式の参照を使用してマージします。
b)一連のビジネスルールを使用した変換、および
c)ソースからターゲットへのデータの流れ。
運用上および/または分析用。 データへのアクセスと抽出、移動、検証とクレンジング、標準化、変換、およびロードが必要です。

引用元:The DAMA Dictionary of Data Management, 2nd Edition

参考資料

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