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新人ウェブエンジニア向けセキュリティー教育Advent Calendar 2024

Day 16

セキュリティ設定を強化する実践例

Last updated at Posted at 2024-12-25

マインドマップ.png

セキュリティ設定を適切に強化することで、サイバー攻撃のリスクを大幅に軽減できます。本記事では、具体的な設定方法として、パスワードポリシーやデータ暗号化を中心に、実践例を紹介します。

1. パスワードポリシーの設定

パスワードは、システムやアカウントへの不正アクセスを防ぐ最前線の防御です。以下のポイントを参考に、強力なパスワードポリシーを導入しましょう。

設定例

  1. 最低文字数を設定:

    • パスワードは最低12文字以上に設定。
  2. 複雑性を要求:

    • 大文字、小文字、数字、特殊文字を含む。
  3. パスワードの有効期限を設定:

    • 90日ごとの変更を推奨。
  4. 禁止パスワードリスト:

    • 「123456」「password」などの一般的なパスワードを使用禁止にする。

実装方法

  • Windows Server:
    • グループポリシーエディタで「アカウントポリシー」→「パスワードポリシー」を設定。
  • Linux:
    • /etc/security/pwquality.confを編集して条件を設定。

2. データ暗号化の導入

暗号化は、保存中(at-rest)および転送中(in-transit)のデータを保護する重要な手段です。

設定例

  1. 保存中のデータ:

    • データベースやストレージの暗号化(例: AES-256)。
  2. 転送中のデータ:

    • HTTPSを使用してウェブ通信を保護。
    • TLS 1.2またはTLS 1.3を採用。
  3. ファイル暗号化:

    • 重要なファイルはPGPやBitLockerを使用して暗号化。

実装方法

  • クラウドストレージ:
    • AWSでは、S3バケット暗号化を有効化。
    • Azureでは、Storage Service Encryptionを設定。
  • SSL/TLS証明書:
    • 信頼できる認証局(CA)から証明書を取得してインストール。

3. アクセス制御の強化

不正アクセスを防ぐため、権限やアクセスルールを適切に設定する必要があります。

設定例

  1. 最小権限の原則を適用:

    • 必要最小限の権限のみを付与。
  2. リモートアクセスの制御:

    • VPNや多要素認証(MFA)を使用。
  3. アカウントロックアウトポリシー:

    • 一定回数のログイン失敗後にアカウントをロック。

実装方法

  • IAM(Identity and Access Management):
    • AWS、Azure、GCPでIAMポリシーを活用。
  • リモートデスクトップ:
    • RDP接続時にNLA(Network Level Authentication)を有効化。

4. ログと監視の設定

セキュリティインシデントを迅速に検知するため、ログと監視を適切に設定します。

設定例

  1. ログの保存期間を設定:

    • 最低6か月間ログを保存。
  2. リアルタイムアラートの設定:

    • SIEM(Security Information and Event Management)を使用。
  3. 不正アクセスの検知:

    • IDS/IPS(侵入検知/防止システム)を導入。

実装方法

  • クラウド:
    • AWS CloudTrailやAzure Monitorを利用。
  • オンプレミス:
    • SplunkやELKスタックを使用してログを収集・分析。

参考リンク

まとめ

セキュリティ設定を強化することで、サイバー攻撃のリスクを低減できます。パスワードポリシーの設定やデータ暗号化、アクセス制御、ログ監視など、基本的な対策を徹底し、継続的に見直すことが重要です。本記事を参考に、組織や個人のセキュリティを強化しましょう。

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