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はじめてのRevenueCat - (2) ダッシュボードでの設定と実装

Last updated at Posted at 2024-09-18

前回の記事「はじめてのRevenueCat - (1) SDK稼働確認に必要なApp Store Connectでの対応」の内容までの手順が終わっている前提で、RevenueCat側の管理画面での設定とSDK実装をまとめます。
Paywallの表示をアプリ内で行うところまでを解説します。

RevenueCat での設定手順

1. Projectの作成

Projectには複数のAppが追加が可能で、課金・サブスクリプションの管理が行えます。Collaboratorsとして、自分以外の人にも管理画面へのアクセス権限を与えることもProject単位で可能です。

2. Appの追加

ProjectにAppを追加します。ここで、前回の記事で取得している以下の情報を入れてAppを追加します。

  • App Bundle ID
  • App Store Connect App-Specific Shared Secret
  • In-app purchase key configuration
    • P8 key file (SubscriptionKey_XXXXXXXXXX.p8)
    • Issuer ID
  • App Store Connect API
    • P8 key file (AuthKey_XXXXXXXXXX.p8)
    • Issuer ID
    • Vendor Number

3. Productsの登録

Productsを登録しますが、自分で入力しなくても、AppStore Connectに設定してあるサブスクリプションをImportできるので、非常に楽です。
image.png

4. Entitlementの登録

Entitlementを作成し、先ほどインポートしたProductsを紐付けます。
image.png

Entitlementとは、料金プランのレベルのようなものです。Netflixでいうと「スタンダード」「プレミアム」という区分けと同じものと考えるのがわかりやすいかと思います。

5. Offeringの設定

Offeringを設定し、PackageとしてProductsを紐づけます。
Packageが「年払い」「月払い」などの単位でProductsをまとめたものになります。例えば、iOS版/Android版の両方を持つアプリの場合には、Productも2つに分かれてしまうので、これをPackageとしてまとめています。
このPackageをOfferingとしてまとめることで、Paywallで扱いたいサブスクリプション/課金一覧となります。

image.png

6. Paywallsの作成

Paywallsを作り、 Offeringを紐づけたのち、Paywallの設定を行います。
image.png

設定方法の詳細はこちらにガイドがあります。
Creating Paywalls

Xcodeでの実装手順

ここまで準備されていれば、Xcodeでの実装自体は難しくありません。

1. Swift UIでRevenue Cat SDKをインストール

Swift Package Managerでインストールする場合、Files > Add Package Dependencies... の画面で、https://github.com/RevenueCat/purchases-ios-spm.git で検索し、出てきたpurchases-ios-spmを追加します。

image.png

そうすると、4つのPackage Productsが表示されますが、RevenueCatRevenueCatUI のみターゲットに追加し、Add Packageをクリックします。

image.png

2. SDKの初期化

didFinishLaunchingWithOptionsの中など、アプリの最初の方で、1度だけRevenueCat SDKの初期化処理を実装します。

Purchases.logLevel = .debug
Purchases.configure(withAPIKey: <my_api_key>, appUserID: <app_user_id>)

には、RevenueCatのProject内の「API keys」で生成したキーを指定します。
は任意で、ユーザーログイン後などでユーザーのIDが取得できている場合にはユーザーIDを指定します。`Purchases.shared.logIn() `で後でユーザーIDを連携する方法もあります。

また、RevenueCatのメソッドを呼び出すSwiftファイルでは、RevenueCat, RevenueCatUIのインポートも行います。

import RevenueCat
import RevenueCatUI

3. Paywall表示の実装

Paywallを表示させたい箇所で、呼び出し処理を実装します。

SwiftUIの場合、大きく分けて下記のような2つの呼び出し方があるようです。

(1) Viewに対するモディファイアとしてpresentPaywallIfNeededを追加

ContentView()
    .onAppear {
        fetchCustomerInfo()
    }
    .presentPaywallIfNeeded( //show Subscription page
            requiredEntitlementIdentifier: "pro",
            purchaseCompleted: { customerInfo in
                    print("Purchase completed: \(customerInfo.entitlements)")
            },
            restoreCompleted: { customerInfo in
                    // Paywall will be dismissed automatically if "pro" is now active.
                    print("Purchases restored: \(customerInfo.entitlements)")
             }
    )

requiredEntitlementIdentifierはEntitlement作成時に指定したIDになります。

(2) sheetとしてPaywallViewを表示

struct App: View {
    @State
    var displayPaywall = false

    var body: some View {
        ContentView()
            .sheet(isPresented: self.$displayPaywall) {
                PaywallView(displayCloseButton: true)
            }
    }

この場合にはdisplayPaywalltrueが代入されたタイミングで、Paywallが表示されるイメージになります。

Simulator Screenshot2 - iPhone 15 Pro Max - 2024-09-18 at 02.12.41.png

補足

今回参加したハッカソンの要件で、無料利用期間を設定することというものがあり、AppStore Connect上でお試しオファー(Introductory Offers)で対応しました。
オファーコードや、プロモーションオファーで対応するつもりだったのですが、RevenueCatの標準のPaywallの実装だと現状対応していないようです。

参考記事

RevenueCat Document - SDK QuickStart
RevenueCatに入門してみた その1 | ドキュメントを眺める Part1

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