この記事について
本記事では総務省が提供している「迷惑メール情報提供用プラグイン」をOutlook2016に入れ、Yahoo!メール宛に届いた迷惑メールを報告する方法を解説します。迷惑メールが一日20通程度届くのでさすがにそろそろ対策したいなと思い、検索したところプラグインを発見しました。しかしこのプラグインがIMAPには対応しておらず、POPでの設定が少々難しかったため設定手順を共有致します。ちなみにIMAPで接続してプラグインで報告しようとするとプラグインの利用時にエラーが発生するのですが、エラーコードが表示されるだけで原因が分かりづらい。これで諦めてしまった人も多いはず。。
こちらのツールを用いて報告を行った結果、迷惑メールの数が週140件程度あったところから、週20件程度にまで減少しました。
報告することでメールが減るだけでなく、悪徳業者の排除にもつながると思います。設定は少々面倒な部分もありますが、一度設定したらあとは簡単に利用できるので、ぜひ迷惑メールでお悩みの方はお試しあれ。
導入手順
それでは導入手順を解説していきます。 まずは、[公式のマニュアル](https://plugin.antispam.soumu.go.jp/install.html)があるので、参考にしながら[こちら](https://plugin.antispam.soumu.go.jp/)からプラグインのインストールを行いましょう。 ここまではさほど難しくないと思います。次に、Outlook2016でYahoo!メールの設定をします。
・アカウントの追加を選択
・メールアドレスを入力、手動で設定にチェック
・「POP」を選択
・Yahoo!メールのパスワードを入力
これで接続設定ができました。
続いてプラグインで報告を行います。
・迷惑メールを選択(複数選択可)、[アドイン]タブ>[情報提供]をクリック
必要な設定は以上となります。あとは定期的に迷惑メールの選択、報告を行います。注意点として、POPでは受信箱に入ったメールしかOutlookに受信できないので、報告する際には迷惑メールフォルダに入った報告対象メールを一度受信箱に移す必要があります。
おまけとして、以下に迷惑メール関連のtipsを記載しておきます。
報告対象となる迷惑メール
[迷惑メール情報提供用プラグインダウンロードサイト](https://plugin.antispam.soumu.go.jp/)内で「迷惑メール」は、次のように定義されています。 >・送信に同意した覚えのない広告宣伝メール >・表示義務違反メール >・送信者情報(電子メールアドレス、IPアドレス、ドメイン名 等)偽装メール許可していない事業者からのメールはすべて迷惑メールに該当します。
また、日本データ通信協会の提供する迷惑メールの概要についての記事も参考になります。
報告するとどうなるのか
[同サイト](https://plugin.antispam.soumu.go.jp/)では提供された情報は次のように利用されると書かれています。なお、提供された迷惑メールの情報は、総務大臣及び消費者庁長官による特定電子メール法違反送信者への措置等に活用されます。具体的な「措置」は[こちら](https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/1-2.html)に記載があります。
総務大臣及び消費者庁長官は、メールの送受信上の障害を防止するため必要があると認める場合、送信者に対しメールの送信方法の改善に関し必要な措置をとるよう命ずることができます。
消費者庁長官の命令に従わない場合には、刑罰が課される場合があります。
送信者情報を偽って送信した場合や、送信者が総務大臣及び消費者庁長官の命令に従わない場合には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金(法人の場合は、行為者を罰するほか、法人に対して3000万円以下の罰金)に処せられます。
報告を行った結果
私が実際に報告をした結果をお伝えします。実施期間:2019年11月10日~2020年1月13日
報告対象:受信した迷惑メールすべて
ペース:週2~3回(不定期)
結果:最初の1週間130件→最後の1週間20件
このように迷惑メールの数が減りました。きちんと対応してくれているようですね。